電気自動車(EV)を日本で普及させるために誤解を解消する【過去記事総まとめ】

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こんばんは、@kojisaitojpです。昨年から電気自動車(EV)についての記事を書き続けてきましたが、気がついたら200記事近く(毎日更新なので当たり前ですが)書いていることに気づきました。

例えばこの記事は先日書いたものですが、「ガソリンスタンド感覚で充電に行く」という前提条件自体がおかしいという旨の内容です。

これに対して「集合住宅で充電器なんか設置できるわけねぇだろ、バカ!」などという誹謗中傷に近いコメントが飛んできたりもしましたが、「このブログの以前に書いた記事とか見て言ってくれよ」と思いました。

例えばですが「急速充電」と「普通充電」のそれぞれの適材適所について書いた記事がこれだったりします。

他にも「目的地充電」という滞在先で寝ている間に普通充電するというのを推奨したこともあります。

まぁ今の例はただの誹謗中傷で私の話なんか聞く気もない人間なのはわかりますが(じゃなかったら初めてコメント寄越す時に「バカ」とか言いません)、この位の記事数になってくると新しくブログを見つけた方々から「それ結構前の記事で書いたんだけどなぁ」と思うような質問をいただくことも増えてきました。

そこで数日かかりますがこれまでのEVに関する記事をまとめる記事を作成して、ブログのトップページから参照できるようにしようと思います。

第一弾は「初心者がEVに対して抱きやすい誤解」からまとめます


EVに関する情報の絶対的な量が不足していること、大手マスコミや車関係のメディアが旧態依然なことも影響しEVについて正しい情報を発信しているメディアが非常に少ないのが問題です。

例えば初心者向けに問いかけますが、

  • EVは寒さに弱いから立ち往生したら大変なことになる
  • EVはバッテリーが消耗するから交換で高額な費用がかかる
  • EVは充電に時間がかかるから嫌だ

もしこのような見解をEVに対して持っているのであればそれは「偏見」です。大手マスコミや自動車関連のメディアが流す情報を鵜呑みにしてしまった結果かもしれません。

元々私が「EVに関する情報発信をしよう」と思ったきっかけも「EVのことをきちんと論じているメディアがあまりにも少ない」という現実を前にしてでした。

ですのでこれまでのEVに関する記事のまとめ第一弾は「初心者がEVに対して抱きやすい誤解」に関するものを以下の項目でまとめてみます。

「EVは寒さに弱い」という誤解

ノルウェーの水力発電所
昨年高速道路が大雪に見舞われて多くの車が立ち往生した頃からでしょうか、誰が言い出したのかわかりませんが「EVは寒さに弱い」という言説が飛び交うようになりました。

昨年の災害の際に立ち往生した車の中にEVは一台もいなかったというのが実際のところのようですが、いつの間にかEVを叩く代名詞のように使われています。

ですが「EVは寒さに弱い」ということが迷信だと直後に私が書いた記事がありますのでご参照ください。

2021年3月ノルウェーの新車販売

ですが、世界で最もEVが普及している国であるノルウェーなどは世界地図を見ればお分かりですが、日本よりはるかに北部で冬は雪で埋もれます。

そんなノルウェーでEVが普及する事情についてはこちらの記事をご覧ください。

また2021年に入ってからアメリカのテキサス州という本来は温暖な地域で、これまででは考えられない規模の寒波に襲われた際にもEVを保有している家庭、太陽光発電を導入している家庭は無傷だったという興味深い事実があります。

またテスラ車には搭載されていませんが「日産・リーフ」や「三菱・アイミーブ」にはV2HというEVに蓄電された電力を家庭の電力として供給することも可能で、地震や災害の多い日本で停電が起きた際に困らないという隠れたメリットもEVにはあります。

どこで誰がどういう意図で言い出したのかは不明ですが「EVは寒さに弱い」というのが何の根拠もないデマであることはこれらの記事を読んでいただければわかります。

EVのバッテリーに対して初心者が抱きやすい誤解

リーフのバッテリー
次に「バッテリー」も誤解されやすい領域で、スマホのバッテリーと同じ感覚で「使っていると消耗して交換が必要になる」と思っている人が多いのもよくある誤解です。

確かに2010年の発売直後の「日産・リーフ」はまだバッテリーの温度管理などに欠陥がありましたので、消耗(セグ欠け)が起きて徐々に航続距離が短くなるというトラブルが発生しましたが、近年のリーフはほとんどバッテリーを消耗しないことが明らかになっています。

テスラ車などは「バッテリーマネージメントシステム(BMS)」というバッテリーの温度管理をする機能を搭載することで、適切なバッテリー温度での充電が可能なようにコントロールされているので何十万キロ走っても消耗しない(つまり新車時とほとんど航続距離が変わらない)ことが広く知られています。

これに対して「日産・リーフ」はこの「BMS」が搭載されていないのにバッテリーがほとんど消耗しない水準まで進化したことも驚異ですが。

また売り上げ台数が振るわないまま生産が終わってしまった「三菱・アイミーブ」は「Mグレード」で使用されている東芝製のSCiBバッテリーがとても優秀で、10万キロ20万キロ走っても全くバッテリーが消耗しないことで有名です。

バッテリーの交換なんてほとんど不要、自宅で充電すればガソリン代よりはるかに安い電気代で済むという「EVのコスパ」に注目した記事はこちらになります。

「でも車両価格が高いだろ!」と怒る方が必ず現れるのですが、現在中古のリーフやアイミーブの比較的程度の良いものを100万円以下で購入することが可能だというのがこちらの記事で書かれています。

EVの充電に対して初心者が抱きやすい誤解

充電中の電気自動車
そして「EVの充電」というのもEVが最も誤解されやすい領域の一つです。

冒頭でも引用しましたが、EVのことをよく知らない人ほどガソリンスタンド感覚が抜けないのか「5分で1000キロ走れるくらい充電できない困るんだよ!」と怒ったりしますが、「ガソリン車はガソリンスタンドに出かけて給油」「EVは自宅や職場、ホテルなど長時間駐車してる間に充電」という風に根本から考え方が違うことが理解できていない証拠です。

「ガソリンスタンド感覚で充電を考えちゃダメ」という記事がこちらになります。

「充電=急速充電」という感覚、「充電するために充電ステーションに出かける」という初心者が何となく持ってしまいがちな意識を改善していく必要があります。

それは同時に「こんな充電インフラじゃEVなんて買えない」という意識につながってしまい、「買う人が少ないから充電インフラが充実しない」というある種マッチポンプ、鶏が先か卵が先かのような悪循環に陥る危険性を指摘した記事がこちらです。

ただし主に高速道路などの長距離移動の際に必須となる「急速充電網」もアメリカ・ヨーロッパと比較して大きな問題があることは否定できず、日本の「急速充電」の抱える問題について述べた記事はこちらになります。

同時に日本独自の急速充電規格である「チャデモ」が抱える問題について論じた記事はこちらになります。

「EV化できない理由」を探すより「どうやったらEVが使えるか?」という意識改革が必要

揚げ足取りのイメージ
人間というのは困った動物で、いわゆる「できない理由」を探すことにかけてはある意味天才のようなところがあります。

個人的には「寒さに弱いのでぇ」「うちは集合住宅だからEVは無理」だとか「5分で充電できないんじゃ困る」的な意識はこの「できなり理由」を並べ立てる行為に見えてきます。

実際はそのような環境でも工夫一つでEVを運用することは可能なわけで、できない理由にはならないのが現実です。

などというと「そこまでして何でEV買わなきゃいけないんだよ!」と怒る人が現れるのですが、そもそも日本国内を見ても人口の少ない田舎からガソリンスタンドが消滅しつつあるという厄介な問題も生じ始めています。

「いつでも給油できるからガソリン車の方が便利」とか既に言えなくなってきたことについて述べた記事がこちらです。

「田舎」を例に挙げましたがこれは都会でも一緒で、「自宅で充電できるならガソリンスタンドがあろうが無かろうが関係なし」というのが本当の姿です。

とは言われても何となくの感覚で「まだEVは怖い」という人もいるかと思います。

そんな人に私が最近提案しているのが「EV入門としてプリウスPHVに乗ってみる」という策です。

「プリウスPHV」であればバッテリーの電力だけでも50キロ前後は走れます。つまり日常の通勤・買い物くらいの距離であればガソリンを使うことなく電気だけで移動できます。

もちろんバッテリーが無くなった時には自動的にエンジンがかかってハイブリッド車として走行できますので、EVに馴染むための保険として十分活用できます。

ガソリン代が高騰している昨今の状況だと「ガソリンを消費しないで電気だけで走れる」ということに気づくだけでも意識を変えるきっかけになるかもしれません。

案外そんな単純な事実に気づくことから日本におけるEV化が普及するきっかけになるのでは?と個人的に思っていたりもします。

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