「電気自動車=高い」はフェイクニュース?【三菱i-MiEVとHongGuang mini EVを比較】

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おはようございます、@kojisaitojpです。「電気自動車なんか高くて買えるか」という不満はよく聞くのですが、皆さんある車の存在を完全に忘れています。

日本どころか世界初の市販型EVであった「I-MiEV」の存在を知らないで、テスラなどの高価格帯の電気自動車ばかりを見て「高い高い」と文句を言う人が多いのは呆れるところです。

基本的に「世の中一般に当たり前」だと思っていることが実は当たり前じゃないよというのを見せるのが、元々私がブログをやってみようと思ったきっかけですので、このような偏見は破壊しないわけにはいきません(笑)。

先日「みんなが嫌がる中古の日産リーフが実はおすすめだよ」という記事もそうですし、「一見インフラが整ってなく、電気自動車と縁がないように思われるアフリカで電気自動車の需要が急増」というのも、皆さんの「根拠のない常識」を破壊するために書いています

というわけで三菱「i-MiEV」を中心に書いてもいいのですが、同じ超小型の電気自動車として2020年に発売され、中国で爆発的に売れている「Wuling HongGuang mini EV」にも触れないわけにはいかないでしょう。

今日はこの2台の超小型EVを取り上げて、ローコストの電気自動車について考察します。

車両価格約45万円の「Wuling HongGuang mini EV」

宏光MINIEV
昨年中国で発売され、世界に衝撃を与えたのが「Wooling HongGuang mini EV」でした。

中国メーカーとアメリカのGMの合弁会社である「上汽通用五菱汽車(SAIC-GM-Wuling Automobile)

日本の軽自動車のような全長3メートル未満の規格で、バッテリー容量は9.2kWh、航続距離は中国基準のNEDCをアテになる数値のEPAに換算すると約70キロくらいです。

宏光MINIEV

なお充電は普通充電のみの対応ですので基本的には自宅で充電することを想定して作られています。

宏光MINIEV

車内はこのサイズではありますが、4人乗りで、後部座席を倒せばそれなりの荷物スペースもあります。

宏光MINIEV

衝撃的なのはその価格で何と28800元(約45万円)です。中国も電気自動車に対する補助金があるので、補助金の分を差し引いた金額ですが驚異のロープライスです。

中国の安全基準で作られているのもあり、エアバッグすらない車両ですので、もちろんこのまま日本に輸入することはできませんし、輸送コストなどを考えると日本でも約45万円で販売することは不可能でしょう。

ですがこれまでのテスラなどの大型の電気自動車で形成されていた「電気自動車=高い」というイメージを木っ端微塵に破壊してきました。

電気自動車の販売ランキング

ちなみにこれが世界全体での2020年11月の新車登録台数ですが、首位のテスラ・モデル3は世界中で売られているのに対し、2位の「Wuling HongGuang mini EV」は中国一国での数字ですから、いかに驚異的な売り上げなのかがわかるかと思います。

このモデルをまずはヨーロッパ、後々はアジアにも輸出するとの意向ですから、世界の電気自動車の勢力図を塗り替えてしまう一台になる可能性もあります。

ですがこの割り切った性能とデザインで、コストを極限まで切り詰めた電気自動車は見事です。

しかも過去の中国メーカーの製品にありがちだった故障ともおそらく無縁です。

というのもWulingでは、「8年間(又は12万キロ)のバッテリー保証」を付けています。すぐにバッテリーがダメになって使い物にならないクオリティの車であればこのような長期の保証をつけるということは通常あり得ません

また空冷式の日産リーフと違い、バッテリーヒーター(中国の寒い気候に対応するため)も搭載されており、バッテリーを痛めないように工夫されています。

中国メーカーの製品の質が向上していることを体感するのには最適の一台かもしれません。先日紹介したNIOの「ET7」だと「このくらい高いんだからきちんと走って当たり前」と感じてしまうでしょうし。

電気自動車の販売ランキング

私も車を2台保有できる環境で自宅で充電もできる環境であれば、お試しで買ってみたいと思うくらいです。先日取り上げた格安の中古リーフとどっちが良いか迷うかもしれません。

「用途は買い物と通勤で一日50キロ以内。遠出はもう一台のテスラでするからいいや」などとセカンドカーとして割り切って使うのであれば、小型で運転もしやすく、日本に導入されるのであれば自信を持っておすすめする一台です。

ちなみに小さな車体に必要最低限の機能を詰め込んで、コストを可能な限り下げて販売するというのは元々は日本のお家芸でした。

「軽自動車」という存在がまさにそれです。

三菱アイミーブ

最近になって猛烈に電気自動車の悪口を言ってる方は存在すら知らないのかもしれませんが、三菱「i-Miev」という隠れた名車があります。

世界初の市販型電気自動車「三菱i-MiEV」

三菱アイミーブ
実は2010年発売の日産リーフより「三菱i-MiEV」の方が2009年と市販されたのが一年位早いので、世界初の市販型電気自動車でした。

「三菱i-MiEV」と「日産リーフ」を世界のどこよりも先に販売して、電気自動車の領域においてもロケットスタートを切った日本メーカーだったのですが…。

三菱アイミーブ

スペックは先ほどの「Wooling HongGuang mini EV」に近く「バッテリー容量16.0(10.5)kWh、航続距離が120キロくらい」です。

特筆すべきなのは10.5kWhと小型のバッテリーを搭載している「Mグレード」で、東芝製のSCiBバッテリーが搭載されているのですが、このバッテリーが耐久性抜群というのは、当時から「三菱i-MiEV」の愛好家を中心に、電気自動車の世界では広く知られていることです。

三菱アイミーブ

発売から10年近く経った中古車でもバッテリー残量100%をキープしていたり、105%などのメーカーが想定していない異常値を叩き出すなど評判です。

こちらのブログなどでも絶賛されています。

新車販売時の価格は300万円前後と軽自動車にしては高額だったのですが、現在であれば手ごろな値段で手に入ります。

アイミーブの出品表
アイミーブの出品表

また業販オークションのデータを公開しますが、バッテリーの優秀さが知られているMグレードを狙うとそこそこの価格がしますが、現在であればこの程度の価格で手に入ります。

まぁ業販オークションだと諸経費込みでも50万円くらいで買える車を中古車店では80万円くらいで売ってたりしますので、はっきり言ってぼったくりですが(笑)。

エンジンの整備が必要なガソリン車と違って整備に費用はかからないと思うのですが、そういう面倒臭い質問は嫌なのか「なぜそんなに整備費用がかかるか?」という私の疑問に明確な回答をしてきた中古車店はありませんでした。

私が車屋を嫌いになる原因の一つです(笑)

先ほどの「Wooling HongGuang mini EV」同様に「用途は買い物と通勤で一日50キロ以内。遠出はもう一台のテスラでするからいいや」などとセカンドカーとして割り切って使うのであれば、小型で運転もしやすく、最初の発売から10年経った今でも自信を持っておすすめできる一台です。

「ホンダ e」は論外?

ホンダの電気自動車e
これらの電気自動車とほぼ同サイズ(Bセグメントですが)の電気自動車として、2020年に発売された「ホンダ e」も挙げられます。

と見出しだけつけて「やっぱ無理だ」と気が変わってしまいました(笑)。

と言うのも車両価格がヨーロッパで400万超え、日本だと500万近くになります。「HongGuang miniEV」と比較するのは論外ですし、三菱アイミーブと比較しても非常に高いです。

ホンダeのディスプレイ

確かにホンダ独自開発のワイドスクリーンで映画を観たり、ゲームもできる、音声応答機能もありiPhoneのSiriのように会話もできるなど長所はありますし、個性的です。

ホンダeの内装

しかし「軽自動車」やそれに近い規格の車を欲しいユーザーが「高機能・高付加価値」の車をほしがるでしょうか?

「使うかどうかわからない機能なんか要らないから安くしてくれ」が本音ではないでしょうか?

「高機能・高付加価値」を売りにしようとして「価格」でサムソンや中国メーカーに敗れた家電を思い出すようなオーバースペックの高価格車が「ホンダ e」ではないでしょうか?

私はまだカーシェアで予約が取れず(案外混んでます)試乗できていないので、試乗できたらきちんとレビューを書く予定ですが、現時点の情報では購買意欲が全くわきません。

航続距離も200キロ未満しか走りませんし、お金持ちが趣味で保有するセカンドカーくらいにしか用途が思いつかないのが現時点での評価です。

「中国・韓国メーカー=ダサい、壊れる」は昭和のイメージ

どうも令和の時代になっても「中国や韓国メーカーの製品=安いけどクオリティも低くて壊れやすい」というイメージから抜けられない人が世の中では多数派のようです。

最近思うことがあるのですが、このような日本人が一般に持っている偏見のようなものは「昭和30年〜40年くらいの認識だな」と感じることが多いです。

ちなみに電気自動車とは関係ないネタですが、コロナ前は沸き上がっていたオリンピックも、前回の東京オリンピックは1964年「昭和39年」です。まぁこれについてはまたの機会に語ります。

先日は「Appleがパートナーとして選ぶのがヒュンダイでも何も不思議はない」という話をしましたが、ヒュンダイの電気自動車や中国で多数誕生している新興EVメーカーが作る電気自動車が日本車を凌駕しているという話は「ヒュンダイ」、「NIO」や「BYD」を例にこれまで話してきました。

このように現在の電気自動車を巡る世界の現実を見ていると、スマホや液晶テレビと同じように日本車も「オワコン」に進みつつあるようで気分が滅入ってきます。

むしろ世界の中で日本人だけが「オワコン」になりつつある危機的な状況であることに気づいていないと言えるかもしれません。

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