「EVは都会で乗るもの」は勘違い?【むしろ田舎の方が向いてる】

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こんばんは、@kojisaitojpです。テスラ車などの車両価格が比較的高価なのもあるかもしれませんが、EVに対する根拠のない誤解の一つに「EVなんて都会の金持ちが乗るもの」的な認識があります。

日本の話ではないのですが、そんな偏見をぶっ壊す面白いニュースを発見しました。

ルノーが自社の車の販売状況を分析したレポートで、「ルノーZOEの所有者の半数以上が田舎に住んでいる」という話です。

私のイメージでも航続距離に問題(後述)があるルノー「ZOE」であればロンドンやパリなどの都会の方が使いやすいかなとも思ったのですが、現実はそうではないようです(もちろんロンドンやパリなどの都会にも一定数いますが)。

今日はイギリスなどと比較してはるかにEVの普及が遅れている日本でもよく言われる「田舎でEVなんか乗れねぇよ」的な批判が全くズレたものであることを説明します。

実は田舎で普及しまくりのルノー「ZOE」

ルノー「ZOE」
まずルノー「ZOE」について簡単に説明しておくと、2012年にフランスで発売されたBセグメントの小型ハッチバックの電気自動車で、現在でも本国フランスを中心にヨーロッパでは毎月売り上げ上位に入るEVです(ちなみに私のブログでは再三指摘しているように日産リーフも上位です)。

現在発売中のルノー「ZOE」であればカタログ値で394キロ、実走行でも300キロ近く走れますが、発売当時は22kWhという今考えると小さいバッテリー容量でした(現在は41kWh→52kWhと徐々に大きくなっています)。

ルノー「ZOE」

22kWhというバッテリー容量を聞けばEVのことをよく知っている方であればピンとくると思います「あ、リーフの最初の頃と一緒だ」と。

そうです初代の日産リーフは搭載バッテリー容量24kWhでした。途中から30kWhや40kWh、現在では最大62kWhのモデルもあり、航続距離も大幅に伸びましたが、2010年の発売から2015年くらい(初代中期型まで)までは24kWhという今の基準で考えると小型のバッテリーを搭載したEVでした。

ルノー「ZOE」

ルノーZOEも当初は「オートモーティブエナジーサプライ(AESC)」という日産とNECの合弁会社からバッテリーを調達(現在はLG化学に変更)していた関係もあるのかバッテリー容量の非常に小さいEVでした。

そのせいもあって航続距離が100キロ(主に冬)から150キロ(主に夏)と今のEVと比べると短く、初代日産リーフ同様に日常使いに多少の難があると思われるEVです。
(現在は航続距離もバッテリー容量も増えて300キロ以上の航続距離です)

だからこそ日本でも言われますよね「都会でなら使えるけど田舎だと…」のように。

それに対して「いや、田舎のユーザーでも問題なく使えてるよ」という話が今回の記事だったのですが、理由までは詳しく述べられていません。

なので私が推測すると、

  • 都会より田舎の方が一軒家率が高い(自宅で充電できる)
  • 田舎道の方が電費がいいので電池が長持ちする

この2点に集約されるかなと思います。

確かに田舎だと都会と比較して街中の充電ステーションの数は少ないです。ですが代わりに「一軒家」に住んでいる比率が高くなるのはイギリスだろうがフランスだろうが日本だろうが一緒です。

となれば「毎日家で充電して、毎朝満充電で出発」となれば仮に航続距離が100キロ〜150キロでも全く問題なく使えます。

もちろんこれはイギリスに限った話ではなく日本でも一緒です。

なのになぜか「田舎でEVなんて乗れるわけねぇだろ!」的に噴き上がる人が多いのが謎なのですが、おそらくそういうことを言えなくなる日が近いというのが私の見解です。

理由は次の項目で説明します。

田舎こそ「ガソリンスタンド不足」の状況に

閉店するガソリンスタンド
確かに一軒家で自宅充電できる人を除けば充電インフラが不足しているのは田舎では万国共通です。

しかし「だからガソリン車の方がいいや」とはならなくなっているのが昨今の状況です。

日本でも既に田舎では「ガソリンスタンドを探すのが大変」という状況になりつつあります。

このニュースは「町で唯一残っていたガソリンスタンドが経営難で閉店寸前になってしまったので、町が税金を投入して現在のスタンドに業務委託という形式で運営してもらう」という話です。

「ついに自治体が面倒を見ないとガソリンスタンドが存続できなくなってきたか」というのが私の印象です。

EVの普及率がたったの1%で世界最低レベルの日本でなぜ?と思いますよね。

理由は簡単で「ガソリン車やハイブリッド車の燃費が向上しているから」です。

言われてみれば当たり前の話ですがリッター10キロのガソリン車からリッター20キロのガソリン車に乗り換えるとガソリンスタンドに行く頻度が半分になります。

その人がいつも同じガソリンスタンドを使っていれば単純計算でガソリンスタンドの売り上げが半分になりますよね?

日本のガソリンスタンド数の推移

これを裏付けるのが上記のグラフで、ガソリンスタンドの数は右肩下がりに減っています。ピークが1995年でその後数年の横ばいを経てから一気に減っていますが、かの有名なハイブリッド車「プリウス」が発売されたのが1997年です。

また世界中で排気ガスに対する規制が厳しくなって各自動車メーカーが燃費の向上を迫られるようになったのもこの頃からです。

ということは仮に今後もEVが普及しないでガソリン車とハイブリッド車が中心だってとしても(私はそうは思いませんが)、自動車の燃費が悪くなるという可能性はゼロですのでガソリンスタンドの数は更に減っていきます。

EV嫌いの方々がよく主張する「ガソリンスタンドならどこにでもあるけどEVの充電は〜」という反対論の根拠が失われてきたのが昨今の状況です。

むしろ一軒家率が高くて自宅充電が容易で、もし仮に走行中に充電がなくなった場合でも最悪近隣の民家にお願いして100Vのコンセントでも(200Vがベストですが100Vでもできないことはない)使わせてもらえば解決する電気自動車の方が使いやすいという時代がもう目の前に来ていることは誰の目にも明らかです。

水素ステーション

「じゃあガソリンスタンドの跡地を水素ステーションに」と言う人もいるのでしょうが、水素ステーションの建設には億単位の費用がかかります。

経営難でガソリンスタンドを閉めようとしているオーナーが負担できる費用ではありません。

以前であれば「EVが普及するなんて絵空事、机上の空論」とバカにされたこともありましたが、現在ではガソリンスタンドを存続させることや水素ステーションを建設することの方が非現実的になってきています。

EVに関しては案外「情弱」なのはイギリスも日本も一緒?

日産リーフを充電
今日はガソリンスタンドの減少という今後も避けられない問題や「一軒家率の高い田舎なら充電インフラの心配も不要」という話を中心に「むしろ田舎ではガソリン車よりもEVの方が使いやすくなる」という未来について述べてきました。

ですがこのようなすぐ先の未来像が見えないのが問題です。

2021年3月イギリスの新車販売

2021年3月という直前のイギリスにおける新車販売の割合ですがBEVとPHEVを足すと13.9%、BEV単独で7.75%と日本の10倍くらいの電気自動車の売り上げを誇るイギリスでさえ「電気自動車購入の際の補助金を知らない」というのが多数派という残念な状況のようです。

そこでふと私も思いました。日本でも「EVなんて高くて買えねぇ」と文句を言っている人は「国が80万、自治体も最も高い東京都なら更に60万追加」という私辺りからすると「常識」となっている事実すら知らない人が多数派なのかなと。

イギリスは2030年から内燃機関車の新車販売禁止(ハイブリッドもPHEVも禁止)という厳しい規制を施行することで全車EV化を目指しており、イギリスの自動車メーカーであるジャガーも2025年以降はEVのみしか販売しないと明言しているように日本よりも電気自動車に対する理解が進んでいるイメージだったのですが、それでもこの程度という残念な話です。

ということは電気自動車の普及率が1%に行くか行かないかの日本だと更に悲惨ということは間違いありません。

というわけで私も今後も懲りることなく電気自動車に対する情報発信をどんどんやっていかないとマズいなと思って今後も更新を続けます。

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