「Voltswagen」に見るフォルクスワーゲンのEVへの本気度とは?【あえてネタにマジレス】

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こんばんは、@kojisaitojpです。今になったこんな記事を書くのは頓珍漢なのでは?と思う記事を見つけてしまいました。

こういう記事を見てしまうと「Power Day」見てないのかな?、見てたとしても記事にするまで何週間も経つってのもマスコミとしては遅すぎないか?といろいろ疑問がわいてきます。

私のような素人でも動画を見た次の日にはブログを書いているのにマスコミはお気楽でいいなと嫌味の一つも言いたくなります。

しかも内容がピンボケで「本気で電気自動車やろうとしてるの?」という去年の今頃書いた記事であればまだ理解できますが、2021年の今頃描いてもなぁというのが正直な感想です。

ちなみにフォルクスワーゲンの電気自動車化計画については。以前「Power Day」について書いた2つの記事で詳細に検討しましたのでよろしければご参照ください。

以前触れているので今日は「Power Day」の内容ではなく、物議を醸したエイプリルフールの「ジョーク」とそこから読み取れるフォルクスワーゲンの「本気度」について触れてみたいと思います。

「Voltswagen」から感じるフォルクスワーゲンのやる気とは?

Voltswagenのロゴ
ちょっと滑ったかなと最初は思ったのですが、あえて「ネタにマジレス」でこのジョークについて論じてみます。

事の発端は「Volkswagen of America」から「Voltswagen of America(ボルツワーゲン・オブ・アメリカ) 」へと社名変更することを 3月30日にプレスリリースで発表したことから始まります(現在は削除済み)。

同時にプレスリリースの中で「社名変更はEモビリティーの新しい未来への投資への意気込みを明確にするものであり、つまり電気駆動計画に極めて真剣であることを示している」と述べています。

画像も引用しましたが、きちんと新しい「Voltswagen」のロゴマークまで用意していました。

GMのロゴマークの変化

最近の例だとアメリカの老舗自動車メーカーのGM(ゼネラルモーターズ)が「2035年以降は全車電気自動車(BEV)にする」という宣言と同時期に会社のロゴマークも変更していますので、フォルクスワーゲンも同じことをする気なのか?と信じてしまいますよね?

先日の「Power Day」からのフォルクスワーゲングループの流れを考えると「ついに社名まで変更して本気で電気自動車のみに注力する気か?」と思いますよね?

フォルクスワーゲンのロゴ

結局上記のプレスリリースやそれに関連するCEOなどのツイートは現在全て削除されていますが「本当はエイプリルフール用のジョークだったのに間違えて3/30に出してしまった」とのことで「滑ったな、フォルクスワーゲン」と思うのが一般的認識かと思います。

実は私はそう思ってません(エイプリルフールのプレスを間違えたものではない)が。

フォルクスワーゲンID.4

私が「怪しいな」と思ったのは、全く同じタイミングでID.4を米国で出荷し始めたことがひっかかりました。

「ID.4に注目を集めさせるためにわざとやってないか?」というのが私の予想です。

EV化したフォルクスワーゲン

ちなみに私のブログでも何度か取り上げたことがありますが、ミッドサイズSUVの「ID.4」が価格が3万3995ドル(約375万円)と、現在の米国のEV市場では手頃な価格に位置し、テスラのモデルYやモデル3などと戦えるスペックの電気自動車です。

いわばフォルクスワーゲンの北米市場におけるEV戦略の要となる車種の登場ですから、そのタイミングに合わせてインパクトのあるネタをぶつけるように用意周到に準備していた可能性もあります

フォルクスワーゲンのEV専用プラットホーム

もちろん証拠はありませんが、あまりにも抜群のタイミングで、しかも本当にエイプリルフールに流したらネタだと思ってスルーされる可能性が高いのであえて数日前に「ミス」ということにして出してしまう。

「セコい」って思います?

私は「きちんと後で謝罪もしているし、炎上マーケティングよりマシじゃないの?」という見解です。

充電中のID.Buzz

炎上系・迷惑系YouTuberのように他人に迷惑をかけてまで知名度をあげようというのは違うと思いますが、「エイプリルフール」というイベントを違う方向に利用するというのは賢い戦略かもしれません。

いずれにせよ「そのくらいフォルクスワーゲンは電気自動車(BEV)に熱意があるんだ」ということを世界に伝えるネタだったと思います。

工場の「再エネ100%」やバッテリー生産体制もガチです

街中のフォルクスワーゲンID.3
冒頭で引用した頓珍漢な記事だと「フォルクスワーゲンの電気自動車化って本気で言ってるの?」という斜めに構えた記事だったのですが、「先日のPower Day見ててもわからないマスコミって何?」というのが正直な感想です。

例えば「Power Day」以外でも以下のような記事を見てもフォルクスワーゲンの「EV化への本気度」がよくわかります。

「LCA理論」などと言われるアンチEVの方々がEVを攻撃するときに必ず使う「EVを生産する工場から二酸化炭素が出ていれば車だけ脱炭素にしても意味ないだろ」的な主張があります。

この記事で述べられていることは2020年にヨーロッパのフォルクスワーゲンの工場で使用された電力の中に占める再生可能エネルギーの割合が前年の80%から95%にアップした、2023年にはヨーロッパ内の工場全てが100%再生可能エネルギーで稼働するという内容です。

また同様に中国の工場で使用している電力に占める再エネ比率も前年の76%から91%にアップしているとのことです。

世界全体のフォルクスワーゲンの工場で見ると再エネ比率が46% (2019年は41%)ですので全世界で考えるとまだ時間がかかりますが。

記事の中では「2022年に石炭火力発電で賄ったいた部分を天然ガスに切り替える」という試みが「今更やるの?今は2021年であって2011年じゃないよ」という皮肉を言われていますが、石炭火力発電から天然ガス(LNG)発電に切り替えるだけでも60%の二酸化炭素を削減できます。

フォルクスワーゲンのバッテリー工場

先日の「Power Day」では「NORTHVOLT社(バッテリーメーカー)への出資比率の引き上げと2030年までにヨーロッパ全土で240GWhのバッテリー生産体制を整える」ことが表明され、テスラ以上のバッテリー生産能力を蓄える計画です。

フォルクスワーゲンのV2H計画

また「V2G」と呼ばれる電気自動車と送電グリッドが双方向に電力を融通できる仕組みを作って、発電量が不安定な再生可能エネルギーの供給調整を行う「要」のポジションにEVを位置づけています。

電気が余っている時間帯はグリッドから電気自動車に電力を蓄える、反対に電力が足りない時間帯には電気自動車からグリッドに電力を供給して、電力の「供給不安」を和らげるという「インフラ」の部分にも進出するということです。

電気自動車化を「日本勢への対抗」とか「ディーゼルで失敗した穴埋め」程度に捉えているだけでこのレベルのことをやるでしょうか?

私は違うと思います。「本気」だからこそ立てた計画だと思います。

「本気」じゃなかったらここまでやらないフォルクスワーゲンのEV化戦略

フォルクスワーゲンPowerday
まぁ確かに今でも「フォルクスワーゲンはディーゼルで失敗したからEV化に必死なんだ」「ハイブリッドで日本勢に対抗できないからEVEVって叫んでるんだ」的な冷ややかな、フォルクスワーゲンを見下すようなコメントがヤフコメなどでよく見られます。

仮にフォルクスワーゲンのやる気がその程度のものだったら、自社でバッテリーの供給体制を整えたり、再生可能エネルギーを中心として「電力供給」の分野にまで進出しようとするでしょうか?

むしろ遅れてEVに参入すると表明するメーカーの方がやる気を疑われるケースが多いです。

まぁ「今頃になってやっと本気でEVやるの?」と呆れる部分には目をつぶってもいいです。

電気自動車としての性能には問題があってもデザインや居心地の良い車内空間などEV以外の要素が評価されて「MX-30」がヨーロッパでも案外売れたので、真剣に開発すればそれなりのレベルのEVを作れる可能性はあります。

問題はこっちです。

出資しないということは「マツダは充電インフラの構築には協力しない」→「他社が作ったものにタダ乗りする」ということです。

フォルクスワーゲンやテスラのように自社で充電インフラを整備したり、テスラなら太陽光発電、フォルクスワーゲンも「V2G」などによってEVそのものだけではなく、充電インフラや電力供給にも視野を広げて電気自動車を本気でやっていこうという姿勢とは雲泥の差です。

もはや世界の動きは「自動車メーカー」という枠組みを超えて動いているということがまだきちんと理解できていないようです。

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