EVで「自宅充電」「目的地充電」があれば「急速充電」がしょぼくてもOK?【もう一つの充電インフラ】

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こんばんは、@kojisaitojpです。ポルシェ「タイカン」を持っているユーザー以外には縁がない話ですが、ポルシェの面白い試みを発見しました。

ディーラー以外の場所に自社で充電器を設置したのは日本ではポルシェが初めてではないでしょうか?

テスラは独自にスーパーチャージャーを設置してますが、テスラはそもそのディーラーが存在しませんので、ディーラーを持つ会社ではポルシェが初かと思います。

自社でディーラー(ポルシェセンター)のみならず、虎ノ門ヒルズのような商業ビルの駐車場にもタイカンの充電出力に適した150kW級の急速充電器を設置するところに「本気でEVを売りたい」というポルシェの姿勢を感じます。

ただしこの設置の仕方だと虎ノ門ヒルズを訪れた人がビルに滞在中に急速充電という形式になります。

ビルで働いている人や住民、虎ノ門ヒルズ内にある高級ホテル「アンダーズ東京」に宿泊している場合だと「普通充電でも良くないか?」という疑問も生じます。

「目的地充電」に急速充電は不要では?と思いました。

先日はe-Mobilitypowerの充電器設置計画が「本当にそれでいいの?」と疑問を呈する記事を書きましたが、今日は少し角度を変えて「目的地充電」にスポットを当てて考えてみます。

自宅と目的地は「普通充電」・高速道路や道の駅などには「急速充電」が基本

目的地充電
高速道路のSAやPA、道の駅など長距離移動中に充電するには「急速充電」が必要になりますが、長距離移動をした後のホテルなどの目的地では滞在時間の長さ的に「普通充電」がベストです。

以前も「急速充電」と「普通充電」の違いについては記事にしてますので詳しくはこちらをご参照ください。

    EVのことがわからないとどうしても「ガソリンスタンド感覚」で充電を捉えてしまって「5分で満充電できないようじゃ困る」などと思ってしまいがちです。

    この感覚を無理矢理EVに当てはめるのではなく、「EVに適した充電の仕方」を考える必要があります。

    ガソリン車の給油が「移動中」にわざわざガソリンスタンドまで行って行うものであるのに対し、EVの充電は「家に帰ってから」「ホテルに泊まっている間」「会社などに長時間滞在してる間」などに行うモノです。

    長時間車を置きっぱなしにする場合には「普通充電」で十分です。

    「急速充電」は高速道路などで長距離を移動する際に例外的に行うものであることに気づけば充電に対するストレスはほとんどなくなります。

「東京⇄仙台」をEVで往復して目的地充電で済ませる具体例

ウエスティンホテル仙台
例えば航続距離が400キロくらいのEVを用意して「東京から仙台まで」移動するとしましょう。というかこの移動私がよくやるパターンなのですが。

航続距離400キロが可能な車種となると「テスラ・モデル3」のスタンダードレンジプラスか「日産リーフ」であれば「e+」になります。

この場合の航続距離はもちろん「高速道路を時速100キロで走行し、クーラーをつけても達成可能な、実用使いにおいて最も信頼に値する」EPAサイクルでのものです。

正確には「テスラ・モデル3」のスタンダードレンジプラスであれば423キロ、「日産リーフ」のe+であれば364キロです。

長距離移動の具体例

自宅充電であれば100%満充電が可能ですので(普通充電なら自宅じゃなくてもOK)自宅を満充電で出発して私が必ず泊まる「ウエスティンホテル仙台」まで353キロですので到達可能です。

もちろん途中のSAやPAで充電してもいいのですが、テスラ・モデル3で行った場合には「50kWのチャデモじゃなぁ」と思うので私ならおそらくパスします。リーフの場合は若干の不安がありますのでどこかでトイレ休憩でもするついでに10分だけでも急速充電すればおそらく万全です。

個人的には私の場合はおそらく真夏でもない限りエアコンをつけないのでEPAサイクルより航続距離を伸ばせるのでリーフe+でも充電不要かなと思いますが。

仙台トラストシティ

そしてホテル到着後は「ウエスティンホテル仙台」のある「仙台トラストシティ」には充電器があります。

12kWとのことですので、モデル3だと5時間前後、リーフでも6時間もあれば充電可能ですので夜の間に満充電になります。

テスラの場合「仙台スーパーチャージャー」もありますが、少し郊外の方にあるので使う必要もなく東京に戻って来れる可能性が高いです。

「机上の空論だ」と揚げ足を取ってくる人はいるでしょうが、「仮に上手くいかなくても途中のSAやPAで10分20分の急速充電」を行えば達成できますのでトイレ休憩か軽食でも取っている間に終わるので時間のロスは感じないはずです。

つまり長距離移動をした際にも滞在先のホテルに充電器があれば高速道路のSAPAなどにある「経路充電」を使わなくても400キロくらいの場所を往復できるということです。

「たった400キロじゃ足りねぇんだよ!1000キロないと困るんだ!」と怒る人もいるでしょうが、

長距離のトラックドライバーなどであれば例外になるかもしれませんが、一般に人が1日で移動できる距離というのは限界があります。そもそも道路交通法には「過労運転」という違反項目があることも忘れない方がいいと思います。

ホテルの駐車場に「普通充電」はアメリカでは普通

マリオットのロゴ
実際に「ホテルの駐車場にどのくらい充電器があるのか?」について日本とアメリカの同じマリオット系のホテルで比較してみます。

アメリカは以前も私が記事にしたように「ワクチン接種に行こうかな?」と考えているロサンゼルスとサンフランシスコからテキトーに抜粋します。

コートヤードロサンゼルスLAライブ
コートヤードロサンゼルスLAライブ

Wロサンゼルス
Wロサンゼルス

Wサンフランシスコ
Wサンフランシスコ

このようにロサンゼルスやサンフランシスコのホテルだとテキトーに選んでも大抵のホテルに充電器があるようです。ワクチン接種で滞在した際には当然調べて記事にします。

なお「Wロサンゼルス」は以前宿泊してますので宿泊記があります。

これが日本の同じマリオット系のホテルだと日本全国のホテルを調べても「ウエスティン東京」「東京マリオットホテル」「ウエスティン仙台」くらいしか発見できません。

2020年2021年にオープンしたホテルでも充電器がないホテルが多く、「アメリカが本社のホテルなのにこれでいいの?」と思うところです。

なぜかいつも喧嘩腰の日本のアンチEVの方々

老害のイメージ
まぁこんな風に「アメリカでは普通」などというと「ここはアメリカじゃなくて日本なんだよ!」「日本で充電器なんか不要だ!」と怒って絡んでくる層が一定数いるのが残念なところですが。

そもそも「EVは普及しない」と主張するアンチEVの方々はなぜいつも喧嘩腰で来るのか理解に苦しむところです。

日本の自動車ジャーナリストは一部を除き基本的にEVを批判し水素を称賛したがる人が多い印象ですが、それなら「水素がいかに素晴らしいか」「ハイブリッドがいかに素晴らしいか」について一生懸命語ればいいのにわざわざEVの悪口を書いてくるところが理解に苦しむところです。

私からすれば「普及しないと思うなら放っておけばいいのに」という一言しかありません。今回の記事は「自分は別にEVを否定してない」などと過去の記事の内容と明らかに矛盾する内容、しかも「EV信者」だとか「EV原理主義」とEVを推進しようとする人間を侮辱するような言い方をしてきたので我慢ならないところです。

とはいえEVが好きな方々、EVを推進したいと思っている方々にもこれはブーメランのようになる可能性のあることだということは忘れてはいけません。

「EVを知ってる人目線」でしか考えられないと断層が深まるだけ

予備校の授業のイメージ
今日は「急速充電に頼らなくても自宅と目的地に普通充電があれば十分運用可能」であることについて説明してきましたが、このこともEVに関して一般には知られてないことかと思います。

私がたまに書くEVを知らない人向けの記事は既にEVに乗ってる人、私のように近々導入しようと勉強している人間からすれば「何わざわざ当たり前のことを力説してるんだよ」って思うかもしれません。

ですがこの「知ってる人目線」は非常に危険です。

これはEVの話ではなく一般的な話ですが、人は自分が慣れてきたもの、熟知したものに対しては初心者の頃のことを忘れて「何でそんなことがわからないの?」と思ってしまいがちです。

塾や予備校でも学生の講師などを見ているとこういうのが多くて生徒に対して「何でこんな簡単なことがわからないの?」的な態度で接している、私からすれば呆れてしまう光景を何度も見たことがあります。

「何でこんな問題が解けないのか?」という生徒の思考回路を想像してそれを先回りして手を打った授業を見せることが講師の仕事だと思ってた私からするとあり得ないことなのですが、EVに関する発言などを見ていてもこの「できる人目線」でモノを言ってしまう光景をよく見かけます。

これは言われた側にとっては不快極まりないもので、上から目線で「何でこんなことわからないの?」的に言われると「じゃあもうEVなんか要らない」という感情的な拒絶に繋がる可能性があります。

これでは電気自動車後進国(私は「発展途上国」という言い方はしません。発展させようという雰囲気が盛り上がってきたら訂正しますが)からいつまで経っても脱却できない、一部の人の趣味の状態からEVが進まないと思います。

先ほど「ブーメラン」と言ったのはこの状態を指します。私もそうですがEVのことがある程度わかるようになると無意識に他人に対して「こんなこともわからないの?」的な態度を取ってしまうことがありますので気をつけましょう。

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