今更(?)テスラセンター板橋でモデル3に試乗した話【去年より上海製モデル3に進化が】

お金 ビジネス 趣味

こんばんは、@kojisaitojpです。今更とツッコミをされそうですが、今更ながら行ってきました。

昨年末に私の家からもすぐ近くの板橋にテスラストアがオープンしていたのですが、なかなか行くタイミングがないのと「何回もモデル3乗ってるし、フランスやドイツでもテスラストア行ってるから」というのがあったので行かずにいました。

ですが記事にもしたように先週マツダディーラーにMX-30に乗りに行ったり今週末にポルシェ・タイカンの試乗にも行くと予定を立てていると「じゃあテスラにも一回行っておいた方がいいかな」と思って急遽行ってみました。

ですので本日の記事の内容は「今更ながらモデル3に乗った感想」と「テスラストアが他の自動車メーカーのディーラーと比べていかに異質であるのか」が中心になります。

「車メーカーのディーラー」とは全く異空間のテスラストア(センター)

テスラストア板橋のモデル3
フランスやドイツでは「見学でーす」と言う感じのことを言って店内を見回しただけなのでスタッフとコミュニケーションを取ることはあまりしませんでしたが、今回は将来世話になるかもしれない店舗なのもあり店長などと突っ込んだ話もしてみました。

ちなみにフランスとドイツのテスラストアで「モデルY」を見た記事はこちらになります。

今回初めて接してみて何よりテスラストアのスタッフが面白いなと思ったのは、「スタッフが車を売ろうとしない」という点です(笑)。

試乗が終わった後の話ですが、「本日購入されますか?」と聞かれた際のスタッフの発言が「購入されるのでしたらこちらのPCから注文してください」です。

テスラストアはディーラーではないという旧来の車メーカーとの違いがわからないと「この場で購入できないとは不親切だ!」と怒る客がいるようですが、オーダーはオンラインのみ、納車はこの板橋にあるテスラセンターではなく有明か川崎の専門の部署に行きます。

「じゃあテスラセンター(ストア)は何のためにあるんだ?」となりますが、修理などのアフターサービスと試乗です。Twitterでご指摘をいただきましたが、テスラセンター(ストア)のスタッフのノルマは「試乗の数」だそうです。

これがディーラーなら「月に何台車売るのがノルマ」となりそうですよね、いや、実際なってます。

ディーラーの場合は「メーカーから購入した新車を売る」ことでお店の利益になるのもあって必死で売ることがノルマになります。反対にテスラの場合は車を売るための店舗ではないので車やEVにとって都合の悪い情報も積極的に教えてくれます。

営業トークがないのですから当然ですが(笑)。

スタッフもディーラーにありがちなバリっとしたスーツを着てという堅苦しい雰囲気ではなく、「店長」と名乗ったスタッフもパーカーにジーンズというカジュアルな格好でフランクに接してくれる環境はApple Storeに近いものを感じました。

店舗というよりは「テスラが好きな人間が集まるコミュニティ」のような雰囲気です。

テスラ「モデル3」の試乗の感想は簡潔に

テスラ板橋で試乗したモデル3

そして一応は本題のモデル3の試乗です。

まずは最初にいつものように車だけを撮った動画もあるのでアップしておきます。

まぁ私の場合は以前からカーシェアで何度も「モデル3」は借りているので詳細は過去の記事をご覧いただいた方がいいと思います。今回のように30分の試乗ではなく「東京⇄仙台」を往復したり、「東京⇄伊豆」を往復したりしてますので。

上海製の「モデル3ロングレンジ」に乗って仙台まで行った話はこちらになります。ウエスティン仙台での目的地充電にも触れています。

上海製の「モデル3スタンダードレンジプラス」に乗って伊豆まで行った話はこちらになります。

このように長距離乗った経験があったので「今日は試乗よりもテスラストアの内部を観察するのが主目的」のつもりでしたが、意外な発見もありました。

正直EVに乗った際の回生ブレーキなどによって起きる「ピッチング(前後の揺れ)」に関しては以前テスラや日産リーフに乗った際には「仕方ないな」と諦めていました。

ですが先日記事にしたようにマツダ「MX-30」に試乗して「EVなのにピッチングがない」というのが衝撃でした。

MX-30を体験した後にモデル3乗るとどうなる?というのが気になるところでしたが、何と以前カーシェアで体験したモデル3よりピッチングが弱くなってました。

テスラに関しては同じ2021年に上海工場で作られたモデル3でも時期によって(いわゆる「ロット」)仕様が微妙に違うようで部品探しなどが難航するという話を聞いたことがありますが、同じ年度内にガンガングレードアップしてるということです。

まさかMX-30並にピッチングを消してくるとは予想外でした。

後はMX-30との比較にどうしてもなってしまいますが、これです。

ペンで色をつけておきましたがテスラの場合は右側のレバーがシフトチェンジやオートパイロットの操作を行います。

モデル3では右側のレバーを2回倒すだけの簡単な操作でオートパイロットが作動します(もちろん作動する条件が整ってる場合のみ)。

これがマツダ「MX-30」の場合は少々ややこしくて、ステアリングにスイッチが付いているもののセットするためには余所見をする羽目になりました。「余所見をしないとセットできないオートパイロットって」と思ってたところでユーザーエクスペリエンス最高のテスラ車です。

「右レバー2回だけで作動するなら間違って操作したらどうするんだ!」と反論が飛んでくるのは予想できます。

ですがユーザーがオートパイロット使おうとした際に余所見をして操作しないと作動しない複雑なシステムって本当にユーザーのことを考えてると言えるのでしょうか?

設計思想の違いといえばそれで終わる話ですが、これも先ほどのテスラストアの雰囲気同様に「自動車業界と縁がなかった宇宙人のような存在のテスラ」だからこそできることかもしれません。

「テスラセンター板橋」のロケーション

テスラストア板橋の外観

既に知ってる方も多いでしょうがロケーションとアクセス方法については紹介しておきます。

住所:東京都板橋区小豆沢3丁目12−17

電車でアクセスする場合は都営三田線「志村坂上駅」から徒歩5分程度です。行きは下りで楽ですが、帰りは登りがきついかもしれません。

車でアクセスする場合はテスラセンター板橋には駐車場がありません。ですが隣のビバホームの駐車場が一時間無料です。

テスラセンターのスタッフもビバホームの駐車場を利用することを勧めてきます(笑)。

ディーラーではない「テスラセンター」が教える日本の自動車業界の歪み

テスラストア・パリマドレーヌ

「あぁテスラはお金あるからねぇ」と一蹴されそうな話ですが、このように店内にスタッフも客も使うPCがハイスペックのiMac(3台ありました)というのを見ると私は「社員に低スペックなPCを使わせる」という生産性の低いことはしない、徹底的に合理的なテスラの姿勢が垣間見ることができたなと思いました。

細かいことに感じるかもしれませんが、働く社員が不便やストレスを感じる会社は客から見てもイメージが悪くなります。

営業トークで嘘八百(とまでは言いませんけど)を並べて客を騙すように車を売る旧来の自動車メーカーのディーラーと違いテスラストアのスタッフは「あぁこの人たち本当にテスラ車が好きなんだな」というのが伝わってくるのは私には非常に好感が持てました。

私が「モデル3買う場合は家を建ててパワーウォール(蓄電池)やウォールコネクター(充電器)も設置したいんですよ」という話をした際にもこの位の太陽光パネルがないと宝の持ち腐れになることを正直にアドバイスしてくれました。

テスラストア板橋のパワーウォール

従来のディーラーとは違うテスラのやり方がどれだけ革新的で、どれだけの破壊力があるのかについては以前の記事で書いてますのでこちらもご参照いただければと思います。

私のところにもこのような旧体制(既得権益)の側から野次が日々飛んできます。

私の日々の発言を見ていれば私が別にテスラ信者ではないこと、好きなメーカーがシトロエンとジャガーなこと位わかると思うのですがこういう輩は私のようないわゆる変わり者に「トヨタが勝つんだ!おとなしくトヨタ買え」と言って「じゃあ買います」と言うと思うんでしょうかね(笑)。

テスラがこけてしまった場合はおそらくシトロエンやジャガーなどの日本ではマニアックなブランドに行く、普通の人間とは価値観が違うことくらいわかって欲しいなと思うところですが。

私は個人の価値観や嗜好が色濃く反映される「車」という趣味で「これが絶対に正しい」という選択肢は存在しないと思っています。それは「性能ではトヨタが最高だ」といくら言われても変わるものではありません。

これまでならごく一部の外車乗りというマイナーな領域で細々と暮らしていた私のような人間もEVやテスラのおかげでネット上で堂々と発言ができるようになったなぁ、とテスラストアへ行って再度確信しました。

人気記事電気自動車専門のカーシェア・サブスク・EV販売店立ち上げのためのクラウドファンディングを始めます!

人気記事電気自動車(EV)を日本で普及させるために誤解を解消する【過去記事総まとめ】