テスラ「モデル3」をカーシェアして仙台まで行った話【途中充電不要】

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こんばんは、@kojisaitojpです。記事にするのが遅れましたが先週テスラの「モデル3・ロングレンジ」をカーシェアで借りて仙台まで行ってきました。それである程度長い距離を走った体験を記事にしようと思ったのですが、思わぬライバル(?)が現れて一瞬躊躇してました。

たまたま同じタイミングで「EvSmart」様が「東京⇄広島の片道900キロを充電一回で」という企画を実行されていたようで、こちらが「EVを充電なしでどこまで走らせられるのか?」については正確な情報だと思います。

私の場合はそのような耐久レースというよりは「休みたい時に休んで、高速でも飛ばしたい時には飛ばして疲れたらオートパイロット」のような電費を意識することが全くなかったいい加減な運用です(笑)。

ですがこういうど素人の試みの方が「素人が普通の感覚で運転した場合の航続距離はどうなる?」という参考にもなると思うので対抗して(?)記事にします。

今回はオーナーのご好意もあって実現した「モデル3ロングレンジを満充電で走らせる」試みを実行した結果と「目的地充電(デスティネーションチャージ)」が用意されているホテルの存在が快適なEVライフを送るために不可欠であることについて解説したいと思います。

片道400キロ位の移動は全く問題なしのテスラ「モデル3・ロングレンジ」

充電器から移動したモデル3
今回は「EVがこの位の長距離走れるぞ」というのを見せたくてやってみたので自分なりの縛りルールとして、

  • テスラのスーパーチャージャーを使わない
  • 同様に高速道路のSAPAの急速充電器も使わない

は設定しました。要は「経路充電なし」ということです。使うのはホテルでの「目的地充電」だけです。

これについては以前「高速道路の経路充電より目的地充電の方が重要」という記事を書いたのもあって、自分がそれを証明してやるという意図です。

今回カーシェアでお借りしたテスラ「モデル3・ロングレンジ」は「高速道路を時速100キロでクーラーをつけても達成可能な、実用使いにおいて最も信頼に値するEPAサイクル」で568キロです。

信号を読めるモデル3

ですので「東京→仙台」の片道約400キロであれば高速道路内でも特に電費を意識はせずに「飛ばしたい時は飛ばす」「クーラーはつけっぱなし」「オートパイロットでリラックスしたい時はリラックスする」「疲れたら途中で降りて一泊する」などある意味欲望の赴くままに行動しています。

「オートパイロット」については先日パラリンピックにおけるトヨタ「e-palette」の事故を取り上げてとやかく論じましたが、テスラの場合は最初から自動運転レベル2(要は事故の全責任はドライバー)ですので当然ですが常にハンドルを握った状態(テスラの場合手を離すと警告が鳴り、それでもハンドルに触らないとオートパイロットが解除されます)で走ります。

「e-palette」の場合は「レベル4」を名乗ってるのに手動だったのが問題であり、最初からレベル2のテスラのオートパイロットとは全く別物です。

とはいえアクセルやブレーキから足を離しても平気ですし、周りの車速に合わせて勝手に調節してくれますので自分で運転している時よりはリラックスした状態で運転席に座っていられますので長距離では貴重です。

仙台到着時のモデル3

とはいえ結局は仙台到着時にバッテリー残量がギリギリになっていますが、これは「クーラーを全区間つけっぱなし」「飛ばしたい時はぬわわ(数値は省略)キロで飛ばす」「初日が夜の出発なので福島で一泊」という事情が絡みあっての結果です。

カーシェアなので当然と言えば当然ですが万が一に備えて「セントリーモード(要はカメラで監視)」はオーナー様がonにしてますので、一晩駐車場に置いておくとそれなりにバッテリーは消費します。

というプロセスを経て目的地の「ウエスティンホテル仙台」に到着するのですが、このホテルにした理由は「テスラのデスティネーションチャージ」があるからです。

テスラ専用のデスティネーションチャージャーも完備の「ウエスティンホテル仙台」

トラストタワー仙台の充電器
最初に宿泊したウエスティンホテル仙台ではテスラのデスティネーションチャージが設置されているというのは以前の記事でも紹介しました。

充電開始時のモデル3

今回はテスラ車を用意して自らが実験台になるというターンなのですが、先程の着いた時にごくわずかだったバッテリー残量だとこのように「満充電まで9時間15分」と表示されます。

スーパーチャージャーとは違いこちらは普通充電器なので当然と言えば当然ですが。

ちなみに速度については10kW前後出てますので、テスラのウォールコネクターと同様のハイパフォーマンスなものです(テスラのウォールコネクターは最大9.6kW〜12kWです)。

自宅充電でこの速度が出れば最強レベルです。もちろん一般家庭の充電器でこの速度に耐えるためにはブレーカーを増設したり、アンペア数を増やす必要がありますが。

充電終了後のモデル3

実際に約9時間で満充電になるのであれば、夜にチェックインして翌朝チェックアウトする際には満充電の状態で出発できるので非常に快適です。

元々常連だったホテルにテスラの充電器があるとなれば、今後私がテスラを買った後に仙台に行った際にはウエスティン以外泊まれなくなるなというのが感想です。

ちなみにウエスティンホテル仙台の滞在記については以前書いたものがありますので、こちらをご参照ください。

不要だけど「係員呼ぶ・現金払い・16:30まで」のEV充電器にも挑戦

宇都宮で急速充電
帰りも同じルートですし、ウエスティンホテル仙台で満充電にしてますので途中充電は不要ではあったのですが、いつものように「フェアフィールドバイマリオット・栃木宇都宮」で一泊したのもあり、隣の「宇都宮ろまんちっく村」という道の駅にある急速充電器を使ってみました。

なお「フェアフィールドバイマリオット・栃木宇都宮」には何度も泊まっていますので、具体的なホテルの詳細については以前の記事をご参照いただければと思います。

隣接の道の駅「宇都宮ろまんちっく村」についてはこちらをご覧ください。

ところがこの充電器には問題がありまくりで、

  • 充電器使用の際は案内所まで行って係員を呼ぶ
  • 充電料金510円は現金払いのみ
  • 充電器が使用できる時間は9:00-16:30のみ

これでもかという位EVの充電がしにくい環境が整っています(笑)。まぁその困難さを体験するために今回はわざと充電器を利用してみたのですが。

宇都宮ろまんちっく村の充電器

そもそも日本各地の道の駅に誕生している「フェアフィールドバイマリオット」ブランドのホテルはアメリカのマリオット社と積水ハウスの共同プロジェクトで、大半の人が車でアクセスすることになる「道の駅」にホテルを作ろうという企画なのですが、「車で来るユーザーが大半ならEVの充電器くらいホテルの駐車場に設置してくれよ」と思うところです。

フェアフィールドバイマリオット宇都宮の駐車場

実際に宿泊客が全員車で来ても対応できる規模の巨大な駐車場があるので、ここに数台でもいいからEVの普通充電器を設置してくれれば先程の「係員を呼ぶ・現金払い・9:00-16:30まで」というユーザーエクスペリエンス(UX)もデジタルトランスフォーメーション(DX)もゼロのアナログな充電器を使う必要もありません。

ちなみに「フェアフィールドバイマリオット・栃木宇都宮」は「キャッシュレスホテル」をうたってますので宿泊代の支払いも含めてホテル内で現金は一切使えないルールになっています(笑)。

フェアフィールドバイマリオット宇都宮とモデル3

隣の道の駅との落差に唖然としますね。

充電器のないフェアフィールドバイマリオット

まぁホテル側にも「EV充電器はありません」とズバッと言い切るなよとツッコミたくもなりますけど(笑)。

同じマリオット傘下のホテルでもテスラ用のデスティネーションチャージャーまで用意してくれているウエスティンホテル仙台と、隣接の道の駅でユーザーエクスペリエンス感が全くない充電器を使わされるフェアフィールドバイマリオット・栃木宇都宮では別世界だなと思ったのが今回の旅行でした。

「電欠が怖い」「長距離を走れない」というEVのイメージ(偏見)はもはや過去のもの

モデル3上海製ロングレンジ
今回電費を意識しないで東京と仙台を往復してみて感じた「テスラ・モデル3」に対する印象としては、

  • 上海製スタンダードレンジプラス(EPAで423キロ)であれば10-20分でいいので経路充電した方が無難
  • ロングレンジであれば欲望の赴くままに走っても無充電で問題なし

EVを攻撃したい方々は口癖のように「電欠が怖いのでぇ」と言いますが、このくらいの距離を走れてどこが怖いのでしょう?と反対に聞きたくなります。

「それはテスラだからだろ!」と言われるかもしれませんが、「日産・リーフ」の場合でも現行モデルであれば40kWhモデルで240キロ、62kWhのモデルであれば364キロという数字がEPAサイクルでも出ています。

ということは今回私が試したような「東京→仙台」は厳しいかもしれませんが、少し手前の「東京→郡山」であれば40kWhでも到達可能です。郡山で80%まで急速充電をすれば仙台に到達可能です。

千代田PAで充電中の日産・リーフ

経路充電に関しては高速道路のSAPAでもいいですし、テスラファンの間では「郡山SCっていつできるんだよ?」と話題ですが、実は郡山ICを降りれば郡山市役所、福島西ICを降りれば福島県庁で無料の急速充電があったりもしますので、休憩を兼ねて降りてみてもいいかもしれません。

郡山市役所の充電器

「途中30分の休憩兼充電が一回」で行けてしまいます。

福島県庁の充電器

62kWhモデルであれば「モデル3・スタンダードレンジプラス」同様に途中どこかで10-20分の経路充電をしておけば問題なく仙台まで到達できます。

私が東北方面へ出かけることが多いので今回は「東京⇄仙台」をサンプルに使ってみましたが、同じことは東京からの距離がほぼ変わらない「東京⇄名古屋」や「東京⇄新潟」などでも当てはまることです。

400キロ前後の移動にはほとんど支障がないレベルまでEVが進化しているということです。

この移動に更に追加して仙台や名古屋で満充電にすることができれば東京から600キロ以上離れた青森や大阪へも到達できます。

ちなみにテスラ車の場合は函館にスーパーチャージャーがありますので、青森港までたどり着ければ「青函フェリー→函館SC」を経由して札幌まで行けてしまいます(「函館→札幌」は約300キロ)。

東京から札幌まで「仙台」と「函館」で充電するだけで行けてしまう車に何か不満がありますか?と思うところです。

などど言うと必ず「ハイブリッドは給油なしで1000キロ走れるんだよ!」と怒り気味にクソリプを送ってくる人が必ず現れますが、そもそも1000キロ走れるハイブリッド車って何車種あります?

ハイブリッド車の中でも1000キロ走行可能なのはプリウスなどごく一部の車種に限られます。

私が乗っている15年落ちのフォルクスワーゲン・ゴルフなどは高速走行のみでも500-600キロくらいしか走れませんが、私と同じようなガソリン車に乗っている方の方が世の中の多数派ではないでしょうか?

そう考えると400-500キロの距離を充電なしで走れるEVに乗り換えても大多数の人は何の不満もなく使えるレベルであると言えます。

既にEVもこの水準まできたからこそヨーロッパでは「2035年からゼロエミッション車以外の販売禁止(ガソリン車・ディーゼル車・ハイブリッド車・PHEV不可)」や「2030年までにEV比率を50%に」と目標を掲げてきたアメリカの試みが机上の空論でも何でもなく現実味があります。

今回の私のようにEVを買う前でもEVを借りて長距離を走ってみれば実感できることです。

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