シトロエン「E-C4」を見に代官山まで行った話【バルミューダフォンも】
こんばんは、@kojisaitojpです。昨日の記事で「シトロエンE-C4を見てきた」と言いましたが、これです。
目的はこれ。 (@ 代官山 蔦屋書店 – @daikanyama_pj in 渋谷区, 東京都) https://t.co/2WyEwkhfYB pic.twitter.com/vO4RWp2Wr1
— saito koji@2022はぴあアリーナ→バルセロナへ (@kojisaitojp) January 10, 2022
兄弟ブランドのプジョーやDSのEVは既に日本市場にも上陸してますが、シトロエンブランドのEVとしてはこれが日本初上陸となる「E-C4」です。
発売前に代官山の蔦屋書店(テスラユーザーにはスーパーチャージャーと言った方がわかりやすいでしょうか?)で展示が行われていたので早速見てきました。
NEW CITROËN C4 & Ë-C4 デビューイベント
NEW C4&Ë-C4のデビューを記念して、車両展示&シトロエンファンが集うイベント 「NEW CITROËN C4 & Ë-C4 DEBUT EVENT “Garage de CITROËN”」を開催します! 会場にてNEW C4/
今回は展示だけで、試乗ができる状態ではないので実際に走行した印象などと語ることはできませんが、今日はシトロエン「E-C4」の実物を見て感じたことについて解説します。
また同時にマニアックなものを扱うのが大好きな代官山蔦屋書店らしく「バルミューダフォン」の実物に触れることもできたのでこれについても少しだけ語ります。
目次
シトロエンのEV「e-C4」が日本に上陸
昨日の記事で「シトロエンのEVがギリシャの離島に納入」という話もしましたが、シトロエンのEVは以前から販売する小型モビリティの「ami」、商用バンの「ジャンピー」、そしてヨーロッパ市場には2021年に投入された「e-C4」を納入しています。
そのシトロエン「e-C4」が2022年に日本に上陸し、今月末にも販売を開始するのは知ってましたが、発売前に代官山の蔦屋書店でイベントをやるとのニュースを見て私も行ってきました。
シトロエンは私には思い入れのあるブランドで過去にも「C3プルリエル」などに乗ってましたので。
今回発売する「e-C4」は先に日本で発売したプジョー「e-208」や「e-2008」と共通の「E-CMPプラットフォーム」で製造されています。PSA(現・ステランティス)のEV専用プラットフォームです。
EVとしてのスペック(今回は同モデルのガソリン車・ディーゼル車と同時発売なので一部共通)を簡単にまとめると、
- 搭載バッテリー容量は50kWhで航続距離は405キロ(日本WLTC)
- 最大充電出力は不明だがCHAdeMO対応なので50kWか?
- ハイドロの後継「ハイドロニューマチックサスペンション」搭載
航続距離は日本WLTCモードで405キロですが、これはあてになる数字ではありません。
ですので「高速道路を時速100キロで走行し、クーラーをつけても達成可能」なアメリカのEPAサイクルを持ってくると312キロで、同じプラットフォームのプジョー「e-208」や「e-2008」とほぼ同じくらいの航続距離です。
まぁ「航続距離ガー」といつも言われるEVですが、自宅で充電して満充電で出発して300キロ走れるのであれば日常生活には全く問題がありません。
なんていうとすぐに「いや、300キロじゃ足りない。400キロはないと」と自分の特殊な生活パターンを持ち出して反論してくる人が現れますが、大多数のユーザーには問題のない距離ですのでこのような批判は今後無視します。
テスラ車以外は頭を抱えるのは急速充電のCHAdeMO規格ですが、残念ながら「E-C4」もCHAdeMo対応でカタログ記載の数字だと「50分で80%充電」だそうです。最大充電出力は50kWくらいと思われます。
本国フランスやヨーロッパではもっと速度が出るはずなのに(実際同じプラットフォームのプジョー「e-208」はヨーロッパでは150kWの急速充電に対応)と思ってしまいます。
とはいえ6kWの普通充電器(自宅用)で満充電まで9時間ですから、夜帰宅して翌朝に満充電で問題なく出発できます。自宅充電が主のユーザーは長距離移動以外で不便を感じることはないでしょう。
ただし以前も取り上げましたが「このEVを例の大黒PAに持っていったらどんな悲惨な充電速度になるのか?」は不明です。
下手をするとエラーで使えないというオチもあのe-MobilityPowerならあっても驚きません(笑)。
e-MobilityPowerの新型充電器がオワコン?【これが専門家・プロのやること?】
e-MobilityPowerの新型充電器が首都高の大黒PAにオープンしたので見学に行ってきましたが速度が出ない・不具合で充電できないなどのトラブル続出のようです。6台同時に充電可能でデザイン性が高い点は評価できますが肝心の充電性能が世界レベルには程遠く、ここに日本の充電インフラとEV化の障害を感じます。
シトロエンらしい特徴として「ハイドロニューマチックサスペンション」が搭載されています。以前の内燃機関車におけるシトロエンの独自技術「ハイドロマチックサスペンション」の後継にあたるサスペンションです。
以前のフラッグシップセダンの「C6」や一つ下の「C5」には搭載されていましたが、それより小さいモデルには搭載されてなかったので「C4」の名前がつく車種には初のハイドロ搭載となります。
まぁ「油圧式だからどうせ壊れるでしょ?」と日本車のユーザーにはヤジられそうですが、シトロエンを買う人間はそんなことに気にしませんので余計な心配は無用です(笑)。
私個人の期待としては以前テスラの「モデル3」に乗った際に感じた「走ってると何となくゴツゴツする」という違和感(テスラでもモデルSやモデルXでは感じませんでした)を「シトロエンのハイドロなら解消してくれるかも」と思うところです。
今回は試乗はできないので未体験のままですが、ディーラーでの試乗が可能になったら試してみてレビューを書きたいと思います。
他には内燃機関車の時からのシトロエンの特徴でもある「ハンドルに何でもかんでもボタンをつけたがる」という癖はそのままです。
シトロエンの言い分だと「ハンドルに何でもついていればよそ見しなくて安全」とのことですが、「でも結局操作するときは目線がそっち行くぞ」と昔から思うところです。
今回の「C4」から(つまりEVだけではなくガソリン車もディーゼル車も共通)「シトロエンスマートパッドサポート」と呼ばれるタブレット端末を置く専用のホルダーがついています。
「じゃあテスラのように一枚のディスプレイを中央に配置した方が合理的では?」とツッコミどころのあるところですが、この辺りが設計思想の違いなのかなと思います。
インフォテイメントに関してはAppleCarPlayとAndroid Autoに対応し、追尾型の「アダプティブクルーズコントロール」と「レーンポジショニングアシスト」が搭載されており、テスラのオートパイロット同様に自動運転レベル2までは対応しています。
代官山蔦屋書店ではバルミューダフォンも展示?
この項目は半分ネタですので、シトロエンの話だけ知りたい方は飛ばしていただければと思いますが、「e-C4」を見た後に代官山蔦屋書店の中を歩いていると何とあの知る人ぞ知る「バルミューダフォン」が展示されていました。
雑誌「VOGUE」にモデルの富永愛さんを広告として起用したりと一見「え?本気で売る気なの?」とガジェット好きからはツッコミどころありまくりなのですが(笑)。
このスマホについてはあれこれ言うよりもこちらの有名YouTuberが「バルミューダフォンはゴミである」と本音で詳細に論評してますのでこちらを参照した方が面白おかしく見れるかもしれませんが。
私が実機を触った感想としては、
- iPhone3Gを思い出す持ちやすさと軽さ
- なぜか5Gに接続可能
- 軽自動車を思わせる謎のプラスチック
私の場合こういう見た目はデザイン性という点で好きです。
「河原の石」とガジェオタからは酷評されてますが、iPhone3Gを思い出す持ちやすい形状と軽さ「だけ」は魅力を感じました。
なぜか5G対応なのも驚きました。私のiPhone11Proが5G対応してないのに生意気なと思いましたけど(笑)。
ただしこのプラスチック感は10万円を超える端末ではまずいのでは?と思いました。
河原の小石らしい背面の質感はいかがですか?
安物カーのダッシュボードみたいって言われてて爆笑しましたw— 🏝りょなちう😇😇😇 (@EQ_tronP45450D) January 10, 2022
先ほども言ったように私は以前からシトロエン「C3プルリエル」やルノー「トゥインゴ(初代)」に乗ってましたので自動車の内装がプラスチックなのを見ても「安っぽい」とは全く思わないのですが、その私をもってしても「バルミューダフォンのプラスチックは安っぽい。10万超えの端末に見えない」と思います(笑)。
ついつい広告にツッコミを入れたくなりますがバルミューダフォンで「人生をリデザイン」するとどんな人生が待ってるのでしょうか?
代官山蔦屋書店にはテスラのスーパーチャージャーも
バルミューダフォンはネタですが、こっちは真面目な話です。
テスラオーナーの方からすると「代官山蔦屋書店=テスラのスーパーチャージャー」というイメージですよね。
私が行った際にもこのようにモデル3とモデルSが充電中でした。写真を撮る前にも別のモデルSが充電してたりしましたので「都心=テスラが多い」というイメージ通り頻繁にテスラ車が出入りしてるようです。
昨日までシトロエン「e-C4」の展示をやっていた関係でしょうが、「車コーナー」にはシトロエンのグッズが展示・販売されていました。
私はミニカーには興味がないのですが、過去のシトロエンのモデルのミニカーが展示されていました。
上のフロアには先程のバルミューダや私がAirPodsProを買うまで愛用してたバングアンドオルフセンのスピーカーなどが展示されていて、オーディオマニアにはたまらない空間になってました。
せっかくなのでバルミューダのスピーカーに接続して音を出してみたかったのですがなぜか私のiPhoneでは接続できなかったので、代わりにバングアンドオルフセンのスピーカーに接続した動画はアップしておきます。
曲はもちろんPerfumeの「ポリゴンウェイブ」です(笑)。MVにテスラ・モデル3が使われたことでも有名なあの曲です。
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15 代官山T-site駐車場
シトロエン「e-C4」は買うべきEVなのか?
私の中で「シトロエン」というブランドはこのイメージです。
私が以前乗っていた「C3プルリエル(C3のオープンカー仕様)」です。
こちらは以前のシトロエンのフラッグシップセダン「C6」です。フランス政府の大統領専用車として使われていたこともあります。
私のイメージする「シトロエン」はこういうイメージなんですよね。もちろん更に昔のDSとか2CVなどを出してもいいですが、基本的に「とんがった車両」のイメージです。
それがこれらの「C3」や「C6」の後からは急に普通っぽいデザインが増えたのもあって私の足は遠のいていました。
過去のとんがったモデルと比較すると今回の「e-C4」は「何か普通のSUVだよな」と思ってしまうところです。ドイツ車っぽいというか、下手をすると日本車っぽいとでも言えばいいのか。
わざとらしくフォルクスワーゲン「ID.4」とトヨタ「bz4X」を出してみましたが、この辺の車両と同じ匂いがしてしまいます。
同じ匂いはプジョーの「e-208」からもしていて、元々フランス車が大好きな私が購買意欲を持てない状態が続いています。
日々EVとしてのスペックを酷評し、私の中ではもはやネタ要員となっているマツダ「MX-30」と比較しても「デザインならこっちの方がかっこいいな」と思ったりもします(笑)。
とんがったイメージのないシトロエン、しかもEVとしてのスペックもテスラなどに遠く及ばないのでは積極的に購買意欲はわきません。
今回はディーラーの方とかなり色々お話しし正体もバラしたので試乗には行ってみようと思いますが、現時点では「補助金込みでディーゼル車と同価格」というコスパの良さ以外のメリットをまだ見出せていません。
ハイドロマチックサスペンションの後継のサスペンションが搭載されているので実際に運転すると評価が上がる可能性はありますが、少なくともデザイン面では魅力を感じないのが以前からシトロエンに乗ってる人間の感想です。
今月末〜来月にディーラーに試乗に行ってきますので、試乗を踏まえて再度シトロエン「e-C4」については触れようと思います。
人気記事電気自動車専門のカーシェア・サブスク・EV販売店立ち上げのためのクラウドファンディングを始めます!