中国で売れている電気自動車(BEV)にはどんな車があるのか?【電気自動車大国】

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こんばんは、@kojisaitojpです。この国のことをちょっとでも褒めるとTwitterのフォロワーが減るというのがいつものパターンでしたが、昨日は減らなかったので引用してみます(笑)。

中国とか韓国という単語を聞くだけで「粗悪品」だとかEV関連だと「バッテリーが爆発する」などと誹謗中傷に近いことを平気で言ってしまうのが日本人のメンタリティのようですが。

中国製品のクオリティが上がっていることは私のブログでも何度か取り上げてきましたが、どうしても「日本製品>>(越えられない壁)>>中国・韓国の製品」という思い込みは捨てられない、というか現実を見たくないのかもしれません。

特に電気自動車に関しては中国メーカーの方がはるか先を言っているのを認めたくないから意図的に拒絶している、拒絶している間にヨーロッパもアメリカもそっち側に行ってしまったというべきでしょうか。

ちなみに中国ではなく韓国のLG化学・ヒュンダイのバッテリー問題については見逃せない問題になってきたので後日別に論じます。

さて今日はそんな中国で売れている電気自動車(BEV)をいくつか紹介してみます。

将来日本車のシェアを食いそうな中国勢

BYD「漢(ハン)」
まずは最新の中国での電気自動車の販売台数を引用します。

2021年1年は8.4%が電気自動車、前年比でいうと二倍以上に増えているという記事です。

まぁ中国の統計を出しても「どうせインチキだ、捏造だ」という人はいるでしょうけど、それを言い出すとキリがないので無視します。

ただし中国が国策として電気自動車を推進していることは事実ですし、実際に昨年までは高額の補助金を出して購入を支援していました。

中国の新興EVメーカーはほとんどが電気自動車専業ですので、ガソリン車やハイブリッド車を支援する理由は全くありません。

現在は販売が許可されており、確かに日本メーカーのガソリン車、ハイブリッド車は販売されていますが、いつ梯子を外されて売れなくなるのかはわからないのが現実です。

中国の電気自動車の販売台数

これが中国における2021年1月の電気自動車の販売ランキングですが、見ての通り中国メーカーだらけです、唯一テスラがモデル3で健闘していますが、他はほとんどが中国メーカーです。

実際にBYDなどは「電動バス」という日本メーカーが全く対応できていない分野で攻勢をかけてきているのは以前取り上げた通りです。

ちなみにBYDに関しては急速充電も日本のチャデモ規格に対応したものを日本に輸出しており、ガチで日本のバス市場のシェアを取ろうと狙っていると思います(そのくらいのやる気がないと日本のガラパゴス規制に合わせた充電器を用意しません)。

ですのでいずれ世界への輸出で攻勢をかけてくる可能性もありますので知っておいて損はありません。

今日は以下の項目で現在中国で販売台数を伸ばしているメーカーと車種を紹介します。

Wuling「HongGuang mini EV」

電気自動車の販売ランキング

Wiling Hongguang Mini EVは昨年中国で発売された電気自動車の中で最も衝撃を与えた一台です。中国国内では補助金こみで50万円程度で買える格安車で、売り上げ台数でもぶっちぎりの一位をキープしています。

中国の安全基準という、アメリカやヨーロッパとは全く別個の基準で作られているので、もし日本に輸入するとなると相当な改造が必要でこの価格で売るのは困難でしょうが、もし日本に輸出されれば日本の軽自動車市場を相当食ってしまう可能性がある一台でしょう。

ただしこの記事でも紹介したように、発売当時の新車販売価格が高すぎるがゆえに全くと言っていいほど売れなかった三菱の「i-MiEV」が現在では中古車として日本国内では格安で流通しています。

よく言われる電気自動車への不満で「車両が高すぎるんだ」「軽自動車サイズの電気自動車があれば」などと言う人はいますが、現在であればHongguan mini EVと変わらない値段でi-MiEVを買うことができるというのは知らないのかな?と思うことは多いです。

バッテリー容量が10.5kWhと小さいですが、100キロ以上は走行可能ですので、自宅で充電できる人であれば日常使いには全く問題がないレベルです。Mグレードの東芝製SCiBバッテリーは耐久性抜群で、かなり走行距離が行っても新車時と変わらない航続距離を維持しています。

もし格安の電気自動車が今すぐ欲しいのであれば日本国内であれば三菱i-MiEVがあります。中国メーカーにも対抗できる電気自動車がきちんとあるのに知らないのは非常に勿体無いことです。

テスラ:モデル3

値下げしたテスラモデル3

2位に入っているのはモデル3で、この車種だけは中国のように国内メーカーが圧倒的に優勢な市場でも唯一健闘しています。

上海のギガファクトリーで生産されたモデル3は日本にも輸出されており、それが先日のモデル3の日本市場での値下げにもつながっています。

今後はモデルYや今後生産に着手することが噂されている更に小型のモデル2も生産されて日本市場にも到来することが予想されています。

「LFPバッテリー」に注力するテスラ

CATL社のバッテリー
先日オンラインでアップデートがされたことを記事にもしましたが、テスラはバッテリーの自社生産にも力を入れており、中国のCATL社と共同でコバルトを使用しないが故に低コストで生産できるLFPバッテリーを日本にも輸入されているモデル3のスタンダードレンジモデルに搭載しています

バッテリーに関してはパナソニックが世界のトップだった時代はとっくに終わっており、CATLが世界1位、BYDが世界4位と中国メーカーが世界の覇権を握っているのが現実です。

LG化学は事故が多発したので現時点ではコメントを控えますが、それでもパナソニックに迫るシェアです。

テスラの特徴はバッテリーの調達はCATl、パナソニック、LG化学と調達先を分散し、自社が意のままにバッテリーの調達ができる体制を整えている点です。

日本メーカーは残念なことにこの能力がなく、マツダ「MX-30」のバッテリー容量の小ささや、PHEVでありながらトヨタ「RAV4」ではバッテリーの調達が追いつかずオーダーがストップすることがありました。

この点でもテスラに大きく水をあけられています。

なお「LFPバッテリー」については今後注目のバッテリーですのでまたの機会に独立して取り上げます。

BYD「Han(漢)」

BYD「漢(ハン)」

バスの例でも見たように今中国メーカーで輸出に最も積極的なのはBYDかもしれません。実際にBYDはヨーロッパへの輸出が既に始まっています。

BYD「漢(ハン)」

フラッグシップセダンである「漢(Han)」がランキングでも上位に入っていますが、テスラのモデル3を彷彿とさせるデザインで、モデル3より格安で販売できるのは自社でバッテリーを生産できるからという強みが生かされています。

すでに電動バスの領域では日本にも進出していますが、いずれ乗用車の分野でも日本を含む世界各国に攻勢をかけてくることでしょう。

テスラやフォルクスワーゲンと違い純中国ブランドの自動車を輸出するのは、中国が条約に加盟していない関係でかなりの困難を伴いますが、バスの例を見ての通りでその困難を乗り越えているという意味でもBYDが最も早く世界進出を始めている中国メーカーであると言えます。

GreatWall「Ora Blackcat(同ブランドで「WhiteCat(白猫)もいます)」

Greatwall「ora blackcat」

黒猫がアフリカで販売されて日本の市場を食っているというのは以前記事にしましたが、このような軽自動車サイズのコンパクトな電気自動車こそ、本来であれば日本メーカーに作って欲しいものです。

ちなみにGreatWall社は「WhiteCat(白猫)」という同じようなコンパクトサイズの電気自動車も販売しており、中国国内ではこちらもランクインしています。

Ora「Whitecat」

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中国の電気自動車

どうしても日本をガラパゴスにしたいのか、それとも世界の電気自動車化という流れから目を逸らしたいのかわかりませんが、これからどうやって水素ステーションを世界に普及させようというのでしょうか?

中国を始め、アメリカ、ヨーロッパでものすごい勢いで充電ステーションの設置が進んでいる中で、全く別規格の水素ステーションを同じくらい普及されるのは不可能に近いと思いますが。

実際日本国内だけを見ても今ある3万以上の充電ステーションに対抗できるだけの水素ステーションを設置できるというなら話は別ですが、それすら不可能でしょう。

そもそも昨年明らかになったようにRAV4というPHEVですら満足にバッテリーを調達できていないゆえに新車の注文がストップという話もありました。

電気自動車用のバッテリーが調達できないからヤケなのかなと思ってしまいます。

つまり現時点ではアメリカ、ヨーロッパ、中国で繰り広げられている電気自動車競争に「バッテリーの調達」という面で大きく負けているのが日本メーカーの弱みです。

トヨタとパナソニックで共同で進めるバッテリー事業に国が税金を投入して援助するという話も出ていますが、過去にジャパンディスプレイで失敗した二の舞にならないことを祈るだけです。

中国のような独裁国家で、会社に例えるとトップダウン式に大急ぎで物事を進められない日本の場合、国家が入るとかえってプロジェクトの進行が遅れる可能性もあるのが気がかりです。

繰り返し言ってますが日本メーカーが反撃するために残された時間は少ないです。

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