【Android-vs-iPhone】超ハイスペックスマホって必要なの?
こんばんは、@kojisaitojpです。昨日iPhone12についての記事を書いていたら更に書きたくなることが思いついたので続けます。
「iPhoneはスペックに対して高額過ぎるので情弱」みたいなツイートを見たけど、iPhoneのリセールバリューは素晴らしく、1,2年後androidスマホのように売却価格が下落せず高額で売却が可能。「最新のiPhoneを購入して、1,2年前のiPhoneを売る」を繰り返すiPhoneホッパー結構オススメです。
— ハル・タチバナ☀@SPYD6,051株️???????? (@haru_tachibana8) October 18, 2020
スマホを巡る議論というのは、スペックにこだわる一部のマニアな方々と日常問題なく使えれば良いというユーザーの間に絶対に埋まらないような断層があります。
どうもインフルエンサーを中心に「キャリア<格安Sim」「iPhone<Android」のような序列があるようで「キャリアで契約してiPhone?はい、情弱」とバカにされる傾向があるようですが、この図式は今でも当てはまるのか、実際にスペックを見ながら検証してみます。
先に結論を言ってしまうと、確かにキャリアが推奨する48回払いのような分割でiPhoneを契約することはちょっと頭が悪いなと思うところもありますが、iPhoneのスペックもバカに出来ないレベルに来ている、リセールバリューを考えると必ずしも「割高」とは言えなくなってきたなという印象です。
反対に「それ何に使うの?」的なオーバースペックなAndroidスマホが増えているようにも思えます。
今日は絶対に埋まらない断層と言っておきながら、iPhoneとAndroidの比較をしてみたいと思います。
目次
従来は「Android=ハイスペック」「iPhone=見た目だけ」でしたが
昨日の記事でも触れたように、これまでは「見た目だけ」「コスパ悪い」「買う奴は情弱」のようにAndroidユーザーからバカにされることが多かったiPhoneが12の発売によってスペック面でも巻き返してきています。
反対にAndroidの方はSamsungの「GalaxyNote20 Ultra」やHuaweiの「Mate40pro」の方は過剰なスペックに進化しすぎてしまい、「そのハイスペック何に使うの?」「ハイスペックなのはいいけど高い」と思われるようにもなりつつあります。
「ハイスペック・コスパ良い=Android」「低スペック・コスパ悪い=iPhone」のようなイメージは既に崩れてきたように思えます。
以下では現状のハイエンドスマホである、Samsung「Galaxy Note20 Ultra」と数日前に発表されたばかりのHuawei「Mate40Pro」、iPhone12Proを比較して、スペックとコスパについて考えてみたいと思います。
コスパが大幅に改善された「iPhone12Pro」
昨日の繰り返しにもなりますが、iPhoneは12になってコスパ面で大幅に改善しています。
iPhone12Proについて言えば、iPhone11Proのストレージ64ギガの価格よりもiPhone12Proの128ギガのモデルの方が安くなっているという驚異のプライスです。
安売りを絶対にしない方針のAppleが価格を下げてきたことには驚きましたが、他にも処理能力はほどほど(Antutuで50万点台)で、60HZの有機ELを採用したA14Bionicチップによりバッテリーの持ちを重視した設計になっています。
カメラについては1200万画素というのがバカにされるところでしょうが、それを補うLiDARスキャナという、赤外線を使い奥行きを計測するセンサーで、カメラを向けた範囲の奥行き、つまり三次元形状を高精度で把握できる機能や、暗い場所のオートフォーカスが6倍速くなったり、暗所撮影時でも背景を綺麗にボケさせるナイトモードでポートレートが使えるなどグレードアップしています。
他にも1回シャッターを押した瞬間に、何枚も(設定を変えながら)超高速連写し、それらの画像データをリアルタイムで解析して最適なタイミングのものを選んだり、露出が異なる画像を合成してダイナミックレンジが広い写真を作ったり、画素単位で合成してノイズが少なくディテールがくっきりした画像を作るなどの「コンピュテーショナルフォトグラフィ」もiPhoneの強みです。
実際に私の場合、ホテルの滞在記事やシーシャカフェの取材記事などでは自分が撮影した画像を使うことを心がけていますが、ブログに掲載するレベルであれば問題なく綺麗な画像になっているかと思います。こだわる人にはまだまだと言われるでしょうが、素人にはわからないレベルです。
「でもたったの1200万画素でしょ?」とスペックにこだわる人は言うでしょうが、反対に「そこまで画素数にこだわるならデジカメ使えば?」という見方も出来ます。
スマホの解像度には限界があるので画素数1200万の画像が画素数5000万の画像に劣るとは限らないはずです。
オーバースペックでコスパ悪化のSamsungとHuawei?
今の数字はテキトーに言ったわけでもなく、数日前に発表された「Huawei Mate40Pro」の画素数は5000万画素です。しかもiPhone12ProMax以上の大画面でサイズはコンパクト、充電もワイヤレスで50W、有線だと最大66WとiPhone12Proのはるか上を行くハイスペックです。
Googleが使えない点は置いておいての話になりますが、リフレッシュレートも90HZ、内蔵メモリーも8GBとiPhone12Proの上を行くハイスペックですので、ゲームなどをしていても快適に使えるであろうことは想像できます。
これがSamsungの「GalaxyNote20Ultra」になると更に驚異で、広角カメラの画素数は何と1億800万画素(その他は1200万画素)、リフレッシュレートもHuaweiの90HZの更に上を行く120HZ(1秒間に120回画面が切り替わるということ)、「GalaxyNote」独自のSペンも付属し、タブレットのように使うことも可能です。
またスペック厨の方々がこだわる「Antutu」も60万点を叩き出し、正直お化けスマホです。
処理能力もカメラの性能もiPhone12Proと比較するとはるかに上のスペックですが、スペックの高さが価格にも反映されてしまっています。
- iPhone12Pro(128ギガ)が106800円
- Huawei Mate40Pro(256ギガ)が欧州価格1199ユーロ(約148800円)
- Samsung GalaxyNote20Ultraが159830円(auで購入した場合)
といつの間にかAndroidのハイエンドスマホの方が高くなってしまいました。以前の「ハイスペック・低価格」というAndroidのイメージは崩れています。
それでもハイスペックだから欲しいという人はいるでしょうが、「Antutuって何?」とか「そもそもリフレッシュレートって何?」、「画素数違うって言ってもどっちも綺麗だからいいじゃん」と思うレベルなのが普通のスマホユーザーですし、実際知っていたから何になるというレベルの話です。
日本の家電メーカーもオーバースペックで失敗
昨日も言いましたが、私は海外の様々なホテルに泊まってきましたが、近年は高級ホテル(リッツカールトンやセントレジス、パークハイアットなど)でも室内のテレビはほぼSamsungかLG製です(安いホテルであればHaierなどもあります)。
反対にソニーやシャープ製のテレビを置いているホテルはほぼ見かけなくなっています。
自動車であればまだトヨタ・ホンダ・日産などがアメリカや東南アジアでは多数派(インドならスズキも強い)ですが、UberやGrab、Lyftなどを頼むとヒュンダイなどが来ることが以前より増えている印象です。
「高付加価値で高価格」の商品が世界で売れなくなっているという日本の家電メーカーの失敗をSamsungやHuaweiもたどりつつあるような嫌な予感がします。
結局は一部のマニアが熱狂的に愛用しても、世界シェアの拡大にはつながりません。
その点スペックはそこそこに抑え、デザインとイメージで売るアップルは賢いと思います。最近はiPhoneSE(2020)やiPhone12miniのような廉価版のモデルにも力を入れていますし。
結局は「日常生活で使いやすいか?」が最重要
絶対に埋まらない断層に首を突っ込んでみましたが、私はAndroidのスペックの高さは評価しますが、この数年でハイスペックを超えた「オーバースペック(不要なスペック)」になってきたなという印象です。
実際に実機で比較した検証でも「その機能必要なの?」という部分でしか差がついていません。
零下5℃でワイヤレス充電できるのはファーウェイだけ!? Mate 40 Pro+対iPhone 12 Pro Maxスペック比較表
う、これは…。手がかじかむ氷点下で電池がみるみる減って充電できなくなる「寒さ落ち」。去年の記録的寒波で欧米でも結構騒がれましたよね。iPhone …
私は今もサブ機はHuaweiのMate10Proを使用中ですが、同時期に発売されたiPhoneXやiPhoneXRよりは使いやすいのでハイレベルなのは認めます。ワイヤレス充電と給電が出来ない点以外に特に不満がありません。
しかし「その機能誰が必要なの?」的なオーバースペックな機能が増えてきたので最近は買ってません。ワイヤレス充電と給電ができるMate20proは中古でも欲しいなと思いますが、それ以降の端末やGalaxyのハイスペック端末を買う気力が起きません。
反対にリセールバリュー(下取り価格)が高いiPhoneであれば、Simフリーで分割にしていないことが条件ですが、新しいiPhoneを買う代わりに下取りに出せば半額くらいで最新のiPhoneが買えてしまいます。
私のiPhone11Proが今の相場だと54800円なので、iPhone12Proの106800円がほぼ半額で買えてしまうので買い替えを検討しているところです。
日常使いのレベルで問題なく使えるスペックに進化し、リセールバリューの高いiPhoneを乗り継いで行くのも悪くないのではと思います。
個人的にはデュアルSim端末を日本でも出してもらいたいですが。。。
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