テスラ「モデルY」がようやく日本市場にも上陸?【ヒョンデ「IONIQ5」やVW「ID.4」と競合】
こんばんは、@kojisaitojpです。もう既にSNS上では有名な話ですが、いよいよこのEVが日本市場に登場するようです。
やっと来たか。 https://t.co/NaQVoc6wYD
— saito koji@2022はぴあアリーナ→バルセロナへ (@kojisaitojp) February 22, 2022
先日実物のヒョンデ「IONIQ5」の試乗に行った際に「IONIQ5の競合はモデル3ではなくモデルY」ということを指摘しましたが、指摘をした途端にテスラも日本市場への投入へ向けた型式認定の申請を行ったようです。
申請の内容からすると2種類の「モデルY」と思しき型式が申請されているようです。
他にも以前私がブログでも紹介した「オペル」も型式を申請しているようで、色々語る材料になりそうですが今日はテスラの話だけにしておきます。
というわけで「IONIQ5」を紹介した際に情報が出ていれば…と思うところですが、今日はテスラ「モデルY」について再度取り上げます。
目次
上海製「モデルY」はロングレンジとパフォーマンス?
以前記事にしたこともありますが、私の場合は昨年ドイツ・フランスで「モデルY」を見てきましたが、その時に気づいたのがこれです。
ドイツではロングレンジとパフォーマンスだったな。 pic.twitter.com/xNfbMyQJrd
— saito koji@2022はぴあアリーナ→バルセロナへ (@kojisaitojp) February 22, 2022
まだテスラの工場である「ギガファクトリー・ベルリン」の生産が始まる前の状況でしたので、私がドイツ・フランスで見てきた「モデルY」は上海製なのですが、日本市場に入ってくるのも現在の「モデル3」同様に上海製であることが濃厚です。
となるとドイツ同様に「ロングレンジ」と「パフォーマンス」というのが冒頭の型式申請にある「2種類のモデルY」に該当するのかな?と予想することができます。
となると私が昨年取り上げた「スタンダードレンジ」に相当する「モデルY」は中国国内で捌くのが手一杯なのかなという予想も可能です。
「テスラ・モデルY」が廉価版(スタンダードレンジ)を用意して日本上陸?【2021年発売?】
テスラのミッドサイズSUVの「モデルY」にスタンダードレンジという廉価版モデルが投入されました。先に発売され、同じ車体がベースになるモデル3同様にLFPバッテリーを使用することでコストを下げたようです。それ以外にも常に最新の車種に最新の技術を導入してくるテスラらしい「オクトバルブ」や「メガプレス」についても紹介します。
とはいえこれも不明確です。というのも日本と同じ右ハンドル市場に該当する香港を見ると、
「Rear-Wheel-Drive」というのが「スタンダードレンジ」に相当するものですが、一応右ハンドルも用意されています。
そしてイギリス市場を見ると「ロングレンジ」と「パフォーマンス」しか用意されてませんのでさらに謎が深まります。
市場が非常に小さい香港だけのために右ハンドルを用意するというのもちょっとあり得ない話ですから、「日本市場向け?」と期待できなくもないですよね。まぁテスラが日本市場をどのくらい重視してるのかはわかりませんけど。
一応香港での販売価格が、
- スタンダードレンジ→337000香港ドル(約498万円)
- ロングレンジ→388000香港ドル(約572万円)
- パフォーマンス→435000香港ドル(約641万円)
ですので香港での「モデル3」の価格がそれぞれ「307800香港ドル(約454万円)」「367000香港ドル(約541万円)」「415800香港ドル(約613万円)」となっていることから日本市場でも現在のモデル3の価格プラス30-50万円くらいで登場するのでは?と予想することが可能です。
ヒョンデ(ヒュンダイ)「IONIQ5」が向く人とテスラ「モデルY」が向く人に分かれる?
私が最近試乗したのもあってついつい比較の対象に出してしまうのがヒョンデ(ヒュンダイ)「IONIQ5」なのですが、今回の「モデルY」と直接競合する車種になるというのは以前の記事でも指摘した通りです。
「どっちがいいのか?」というのは個人の好みの問題にもなりますので一概には言えませんが、例えばこんな分け方もできます。
- 自宅に普通充電器がある(あるいは設置できる人)→「IONIQ5」でも「モデルY」でもOK
- 一軒家などで外部給電やV2Hを使いたい人→「IONIQ5」
- マンションなどで充電器を設置できない人→「モデルY」
と分類ができるのですが、この「マンションで充電器を設置できない」→「急速充電ならCHAdeMOよりスーパーチャージャーが便利」→「だからモデルY一択」という話のされ方には正直違和感しかありません。
「スーパーチャージャー」は確かに150kW-250kWという他の日本国内の充電器とは異次元の速度で充電してくれる大きなメリットではありますが、そもそも「急速充電器でEVを運用」という時点でEVの本質から逸脱してます。
テスラだけのメリットではないですが、既に行き届いているAC200Vだけで快適に運用できるというポイントを強調した方が普及に繋がりやすいとは思います。SCも必要ですが、ガソリンスタンドと比較されるのは失策です。せめて電柱と比較させないと具合が悪いです。
— Suomi Masuda (@SuomiMasuda) February 23, 2022
まぁ「EVの基本は自宅で普通充電」というのをいくら強調しても必ず「管理組合で承認されないから設置できないんだよ!」と怒り気味のメッセージが飛んできたりするのですが(笑)。
いや、これ自体が笑い事ではない重要な問題ですね。
テスラの先進性(OTAアップデートなど)が魅力だから、イーロンマスクについて行きたいからテスラにするとおっしゃる方々は私も理解できるので「それならIONIQ5よりモデルYですね」と断言できるのですが「充電器が設置できないから」という理由を出されると「???」となってしまいます。
逆に言えば「スーパーチャージャーで日常から充電が必須」という日本の現在の充電インフラを巡る環境自体がEVのことを全く考えない、EVの運用の本質から逸脱したおかしな運用方法になってるという何よりの証拠だと思いますが。
ヒョンデ「IONIQ5」やテスラ「モデルY」が来るのに日本勢は何をしてる?
とヒョンデとテスラが競合になるということは、韓国勢とアメリカ勢の争いということになりますが、これだけハイレベルのEVが韓国とアメリカから投入される時に日本勢は何をしているのでしょうか?
「何をしているのか?」というのは嫌味で言っているわけで、現実は最近取り上げた記事にあるようにこの有様です。
「やっちゃえ日産」ではなく「やっちまったな日産」?【謎だらけのEV戦略「Green Pass」】
日産がEV戦略として「Green Pass」という海老名SAにEVオーナー専用のラウンジを設ける発表をしました。しかしファンが待ち望む「アリアのスペックに見合う急速充電器」や「三菱が発表した軽自動車EVの日産版」の発表はなく、失望を招くものでした。EVオーナーのニーズを掴んでいる海外メーカーとの差が開くばかりです。
「bz4X」をサブスク(実質リース)でのみ提供のトヨタのお寒いEV計画とは?
トヨタが2022年発売予定の「bz4X」の情報を出してきましたが、年間6万台という非常に少ない台数、しかも日本市場には自社のサブスク「KINTO」でのみ提供と販売はしないことも明らかになっています。先日は日産のハンバーガーを批判して「日産オワコン」と言いましたが、トヨタもEVに関してはオワコン臭が漂ってきました。
ここのところ日本勢に対しては批判ばかりになっていますが、日産はアリアの納車やアリアのスペックに見合う急速充電器の設置計画を明らかにしないまま謎のハンバーガー屋を始めています。しかもよく見ると「絶滅危惧種を食べよう」というSDGsの観点から見ても意味不明のプロモーションです。
私のところにも「いや、日産は皮肉としてあえて絶滅危惧種を食べると言ってるんだ」と謎の擁護が飛んできましたが、こじつけのような見苦しい擁護をするよりも「ちょっと何やってるの?」とユーザーが批判した方が日産が変な方向に行かないで済むかもとは思えなのでしょうかね?
同じことはトヨタにも言えます。「bz4X」を日本国内ではサブスク(しかもとてもサブスクとは言い難い実質「リース」のような使い勝手の悪さ)のみで投入、しかも「バッテリーが劣化するから販売しない」のように今になってもEVに対するデマを撒き散らしながらの投入です。
これに対しても日産と同じように「いや、トヨタは今の日本の充電インフラとか電力供給を考えてあえてやってるんだ」という謎の擁護が飛んできますが、そんなことを言ってる間に競合車種となる「モデルY」や「IONIQ5」が上陸します。
他にもフォルクスワーゲンが2022年中にも「ID.3」や「ID.4」を自社とアウディのディーラーに150kW級の急速充電器の用意までして投入する予定を明らかにしています。
特にテスラとフォルクスワーゲン(アウディ)は自らも充電インフラに投資するところが他の自動車メーカーとは違います。
まぁこのように「補給路」「兵站」を考える意識が低いのが日本のあらゆる分野における欠点であるのは以前の記事でも指摘しましたが。
e-mobilityPowerの残念な充電インフラ設置計画が判明【これじゃ日本ではテスラ一択?】
電気自動車(BEV)で不可欠なのが公共の充電設備の設置なのですが、日本でこれを担う「e-mobilityPower」が急速充電器を高速道路上に設置するプランを出しましたが、残念な計画で、テスラのスーパーチャージャーと比較するとかなり問題があります。ワクチンでも見られる兵站や補給路の確保が下手な日本の欠点が露呈してます。
一年ほど前の記事なのでワクチン接種率の低さなどは訂正する必要がありますが、今も全く解消されていない日本の充電インフラの問題については今読んでも当てはまる内容かと思います。
ちなみにヒョンデ(ヒュンダイ)もまだ一台もEVを売ってない日本での計画はありませんが、本国韓国ではこのようにデザイン的にも機能的にも優れた充電ステーションを自ら設置してます。
日本語の字幕があるので見やすいと思いますが、動画の中にも「Hyundai EV Station」という文字が出てきます。しかも作者がBMW「i3」で充電してることからもわかるようにヒョンデ(ヒュンダイ)以外のEVにも開放してるのがわかります。
「充電インフラや電力供給が不安なので」と「できない理由」を並べている間に海外メーカーの質の高いEVと高速の充電器がどんどん上陸している、海外メーカーのEVの方がどんどん使いやすくなっているというのがありのままの現実です。
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