「Anyca」などのカーシェアとEVがカーライフのあり方を変える?【CASEの「S」と「E」】

お金 ビジネス 趣味

こんばんは、@kojisaitojpです。昨日は「テスラvsトヨタ」をネタに自動車メーカーが淘汰される話をしましたが、今日はテスラによって淘汰される可能性が高いその他の業種について考えてみます。

まぁこれだけの業界を破壊するのですから、様々な方面から猛反発を受けるわけですが。実際に海外のサイトではアンチテスラの、テスラの悪口しか書いてないようなサイトをいくつも見つけることもできます。

さて今日の記事でテスラに破壊してもらう(?)業界は「ライドシェア業界」と「バス・タクシー業界」、それから引用したツイートには言及がありませんが「レンタカー業界(運輸業界に入るか?)」です。

今後の自動車のトレンド「CASE」とは?

「Case」のイメージ
今日のテーマには以前から時々言及している「CASE」というこれからのトレンドが関係しますので最初に説明します。

「CASE」は「connect(ネットに接続)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアとサービス)」「Electric(電気)」を指すわけですが、これがバラバラに動くわけではなく、相互に密接な繋がりを持って連動します。

例えば「CASE」に少しでも近いものとして、以前こちらでもとりあげた「Uber」や「Lyft」「Grab」などの「ライドシェア(相乗り)」と「カーシェア」が挙げられます。

カーシェアのイラスト

「カーシェア」は1台の自動車を複数の会員が共同で利用する自動車の新しい利用形態で、当初は仲間同士等で自然発生的に行われていたものが、組織的に運営されるようになったものです。相乗りとは異なり、複数の会員が時間を変えて1台の自動車を利用するものです。

「ライドシェア」は「Uber(配車アプリの方)」が世界で最も有名ですが、スマホで行き先と現在地を入力すると、同じ方向に向かう他の人との「シェア」をアプリ上でAIが考えて配車してくれます。

現在は自動運転が実用化されているわけではないので、車にはもちろんドライバーがいますが、これに「A(自動運転)」が実用化されたら「ロボタクシー」に進化していよいよ「CASE」が完成します。

ロボタクシー

現在はスマホを基軸に駐車場探しや配車、交通情報を教えてくれるところまでですが、自動運転が可能になれば、自分の近所で待機している車をスマホで呼んだら来てくれて、行きたい場所に移動してくれます。

自動運転の車は電気自動車の方が効率が良い(ガソリン車は仕様的に自動運転には不向き)ので、使われる自動車は電気自動車(BEV)です。

この段階に来ると、車の所有形態も変化して、自分で移動用の車を保有する必要がなくなります。自分で運転する人とロボタクシーで移動できればいいやという人に分かれると思います。

自動運転の技術が搭載された無人の電気自動車に、自分のスマホからネットに接続して配車用のアプリから車を呼び出す。

移動後は自動運転の車のAIが近隣の空いている駐車場を探して、再び配車依頼が来るまで待機する。

毎日車に乗る必要のある人はいざ知らず、ために買い物などで外出する人であればこれで十分生活できます。

なお「カーシェア」については以前も記事を書いていますので合わせてご参照いただければと思います。

「C(カーシェア)」が「レンタカー業界」と「自動車販売店(ディーラー含む)」を破壊

カーシェアのイラスト
と自動運転、ロボタクシーまで書いてしまったので、かなり未来まで語ってしまいました。。。

現時点では「CASE」の「A(自動運転)」はまだ実用段階ではない(ロボタクシーやるには自動運転レベル5まで必要)のですが「S(シェア)」と「E(電動化)」が組み合わさることで既に既存のレンタカー業界を破壊し始めています。

例えば前回私が「テスラ・モデル3」を1泊2日でシェアした際の料金は「15000円+保険料(24時間分)」です。

比較例として出すと「テスラ・モデル3」のレンタカーは(やっているお店自体非常に少ないですが)このような料金体系です。

テスラのレンタカー
テスラのレンタカー

45000円とか70000円とか払って借りたいですか? 私なら絶対借りません(笑)。

もちろん所有者がレンタカー会社なのか個人なのかの違いはあり、カーシェアでは万が一事故やトラブルが起きた時の対応などはオーナーとドライバーが個人で対応することを迫られるなどデメリットが全くないわけではありません。

以前であれば台数も少なくてシェアしたい時に車がないということもありましたが、現在では例えば「anyca」に登録されている台数が6000台以上と探せば自宅の近隣で好みの車を見つけることが簡単になっています。

しかも指摘する人は少ないですが「電気自動車(BEV)」は故障が非常に少ないので、個人間のカーシェアでも故障などのトラブルとはほぼ無縁でやりとりができるという大きなメリットがあります。

「CASE」の「S(カーシェア)」と「E(電気自動車)」が実は密接にリンクします。電気自動車(BEV)とカーシェアには密接なつながりが生まれます。

またスマホアプリなどで制御可能なので、万が一盗難に遭った際にもオーナー側からの操作で動かなくすることもガソリンエンジンより簡単です。

(これまでのレンタカー屋という営業形態では整備士や整備できる施設があることが営業の認可を取るために必須でした)

「車を持たなくてもカーシェアで必要な時にシェアできればいいや」という自分では車を保有しないというライフスタイルが可能になる日が目前です。

実際に「anyca」の公表しているデータによると利用者の年齢層が「20代39%、30代33%」と若年層が圧倒的に多いです。

世の中では「若者の車離れ」などと言われ、あたかも若者が車に関心がないかのようなイメージが形成されていますが、年寄りから勝手に車に興味がないことにされている若者が積極的にカーシェアで車を借りていることがわかります。

もちろん「シェア」という形態だけで生活ができる程度までやっていけるのは現時点では都会に限られます。台数の少ない地方などでは休日にドライブに行くなどの限られた場面以外で使えるほどではありません。

ですがもっと台数が増えれば地方都市などでも「必要な時だけ借りる」「保有している人は自分が不要な時はシェアに出す」という文字通りの「シェア(共有)」で生活できるようになる日が来る可能性が非常に高いです。

テスラの自動運転

というか自動運転が普及して「ロボタクシー」も可能になれば、自分で運転することに楽しみを見出す人以外は「カーシェア」だけで生活できるようになります。

海外で「Uber」「Lyft」などを使ったことのある方には実感のわく話ですが、「シェアライド(相乗り)」で同方向に行く人々と相乗りで通勤などで使用することも可能です。現在はドライバーがいるのが「シェアライド」ですが、自動運転化が進めばドライバーすら不要のロボタクシーになります。

Uberの料金イメージ

そうなると「シェアライド」すら破壊されるのですがそれはまだ先の話です。

とりあえずの現時点では「レンタカー業界」に続いて、車の売り上げ台数が減ることによりディーラーや中古車店などの「自動車販売業」も破壊されることでしょう。

先日「ボルボ」が2030年以降の全車電気自動車(BEV)と「サブスク(月額定額制)」での提供を発表しましたが、これは販売がメインだったディーラーをサブスクと整備の拠点として再編することで残すという試みになります。

またアメリカのEV新興メーカーの「Canoo」では「ユーザーを所有という概念から解き放つ」という会社のポリシーを掲げてサブスク形式での提供を原則とするようです。

「カーシェア」という形態の一般化とその後訪れる「ロボタクシー」の時代の到来は、従来のように「車の販売と整備」しか考えていないディーラーや中古車販売店などの「自動車販売業」を破壊していきます。

私の「anyca」紹介コードも一応公開

Anycaのロゴ
Anycaの登録は無料なので、登録してあなたの行動範囲にいいクルマがあるか確認してみてください。

招待コードを入力すると2500円分の割引ポイントがプレゼントされます。

良かったら招待コード「Koji1005」を入力してシェアカーライフを楽しんでください。

まぁこのように「招待コード」を貼って「お互い得しますよ〜」的に書くと以前から私が批判しまくってる自動車ジャーナリストに「アムウェイだ」と言われるんでしょうけどね(笑)。

こういうのを下手に引用して向こうのアクセス数が増えるのも不快ですが、テスラファンのことを「テスラ信者」とか「アムウェイみたいだ」と罵倒するのは人としての品性を疑うレベルです。

まぁテスラもオーナー紹介で「スーパーチャージャー1500キロ無料」になるからアムウェイ呼ばわりされるところはありますが、ユーザーが「win-win」の関係になってみんなが得をするのですから何も問題はないと思うのですがねぇ。

「CASE」の「S」と「E」はまだまだ序の口

ロボタクシーのイメージ
私も近いうちに「Anyca」でカーシェアをやろうかなと計画しています。個人だと一人3台ですのでまず3台から始めて、軌道に乗れば法人化して別途3台登録できますので合計6台まで拡張することも考えてたりします。

  • テスラ・モデルSかモデルX
  • 日産リーフ
  • 三菱i-MiEV(Mグレード)

この3台用意すると案外需要があるんじゃないかな?と思ったりします。EVであれば車両の管理も簡単(要はエンジンがなければ整備が楽といういつもの話)ですし、レンタカーのように整備士を用意するとか認可を取るのに苦労することもありません。

「CASE」にあてはめれば故障が少ない「E(電気自動車)」は「S(シェア)」との相性が良いと思います。

なんていうと「カーシェアなんて儲からないからやめとけ」とか必ず言われるんですよね。

でも結構真面目に「若者の車離れ」の原因が「車を買うお金がない」であれば、必要な時にレンタカーよりも格安で車に乗れる「シェア」という形態はそれなりに需要があると思うのですがねぇ。

そして電気自動車(BEV)のメリット(故障が少ない、維持費も格安)を実感してもらえれば「車を買ってみようか?」という購買意欲を引き出すことができるような気がします。

なんて話を年配のコンサルなどにすると「若い奴が車なんか買うわけねぇだろ」とバカにされることが非常に多いです。

年寄りは若者が嫌いだし若者に何も期待もしてないんだなと絶望する瞬間ですが(笑)。

サイバートラックのパワー

でもこんなサイドビジネスがもし軌道に呪うものなら後々はサイバートラックを購入し、牽引の免許も取得して私がサイバートラックで牽引してユーザーのところに配送とかやったらインパクトがあって注目されるかもしれませんね(笑)。

そして最終的に「CASE」の「A(自動運転)」が実用化され「ロボタクシー」が実用化された時テスラ車を複数保有していれば「ロボタクシー」になって私が働かなくても車が働いてくれる未来が…。

というのはちょっと甘い妄想でしょうけど(笑)。

ユーザーにとって利便性のあるものは既存の業界(この場合はタクシー業界など)が全力をあげて邪魔をしてくるのがこれまでの日本のパターンでしょうから簡単には実現しないかもしれません。

人気記事電気自動車専門のカーシェア・サブスク・EV販売店立ち上げのためのクラウドファンディングを始めます!

人気記事電気自動車(EV)を日本で普及させるために誤解を解消する【過去記事総まとめ】