警察の裁量で決まる「スピード違反」を変えることが自動運転を可能にする?【最大の抵抗勢力?】

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こんばんは、@kojisaitojpです。私のブログでも将来の「自動運転」については度々取り上げたことがありますが、実は自動運転を日本で実現するためにはこの問題をクリアする必要があります。

補足しておくとISAとは「ISA(インテリジェント・スピード・アシスタンス)」といい、車の速度を自動で抑制するシステムです。

制限速度の情報を通信によって得ることにより先進運転支援システムと連動させるシステムです。

なんて言うと勘の良い方は気づかれるでしょうが、将来の自動運転を実現させるためにこのシステムが必要になります。

車載カメラ、また地図情報とGPSなどの衛星測位システムを組み合わせて、走行時の制限速度を認識することで適切な速度での自動運転が可能になるという将来の方向が見えてくるのですが、日常車を運転していて素朴に疑問を感じることがあります。

「制限速度50キロの道路を50キロで走ったらむしろ周りに迷惑がられないか?」

ネット上でこういうことを言うと「こいつは違法行為を推奨してる!」などと袋叩きにあいそうな気もしますが、現実問題として例えば制限速度50キロの道路を60キロで走っていても捕まることは99.9%ありません。

まぁこの裏側には「車の速度メーター自体が実際の速度より10%多めに出る」などの事情もあるのですが。。。

今日はこの「速度制限」をテーマに将来自動運転を実現させる際に必要なこと、破壊しなければならない利権と既得権益について解説します。

裁量の有無で対照的な日本と諸外国の「スピード違反」の違い

スピード違反で追いかけられる
まず車に日常乗らない人にはピンと来ないことでしょうが、「法定50キロの道路を時速50キロぴったりで走ると一台だけノロノロ走ってる状態になって流れが悪くなる」のが日本の道路の現実です。

これが冒頭で引用したツイートにもある「構造適合速度」より低い日本の速度制限、つまり実際にその道路で出しても安全だと構造から導かれる速度よりわざと低く制限速度を設定していることからくるデメリットです。

「実際にその道路で安全とされる速度より低めの法定速度」が設定されているので、それより速く走らないと流れが悪くなります。

だから法定50キロの道路を60キロくらいで走っていてもオービスは光りませんし、覆面パトカーに検挙されることもまずありません。

速度制限の標識

私の主観も入りますが、高速道路の場合だとうっかり覆面パトカーを追い越してしまった場合でも20キロ以内であれば見逃してくれることがほとんどの印象です。

「何キロ以上オーバーしたら捕まえる」というのが現場の警察官の裁量で決まるのが日本の取り締まりの現実です。

だから私が別件のもっと重大な犯罪などで警察にマークされているような人物だった場合は、法定50キロの道路を51キロで走っていても別件逮捕の口実に使ってくるかもなと思ったりもします(笑)。実際に交通違反を別件逮捕の口実に使ってくることはよくありますので。

これが「自動運転」にも冒頭の「ISA(インテリジェント・スピード・アシスタンス)」にも不向きなのはわかりますよね?

人間であれば「50キロって書いてあるから60-70キロで走ればいいでしょ」と思って走れますが、機械はそんなことはできません。「法定速度50キロ」と認識すると50キロ以上出ないようにコントロールしてしまうことでしょう。

まさか日本仕様の自動運転や「ISA」だけ「制限より10キロ〜20キロ超過してもOK」なんてガラパゴス仕様にすることはできませんし。

海外のパトカー

ちなみに諸外国の取り締まりはもっと厳格で、ドイツやイギリスなどの場合、郊外から市街地に入った区域に定置型オービスがありますが、法定速度10キロオーバーほどでも、場所によってはカメラ(オービス)のフラッシュが光ります。

日本のオービスは一発免停になる35キロオーバー以上じゃないと光らないと一般に言われているのとは対照的です(別に「光らない」と断言はしてません)。

最近日本でも導入が進んでいる、市街地で最高速度30km/h制限である「ゾーン30」の周辺では、さらに厳しく、法定速度ほぼぴったりで走らないと速度違反になるケースがヨーロッパでは普通です。

高速道路でもそれは同じで速度無制限な区間があることで有名なドイツのアウトバーンでも、無制限のエリア以外で法定速度を10キロも超えればオービスにも引っかかりますし、覆面パトカーに検挙されます。

ドイツ人のように規則を守らなそうなフランスでも高速道路(オートルート」の制限は130キロですが、ほとんどの車が130-135キロ位で走っている光景を私も何度も見たことがあります。

実際140キロくらいで走行すると至る所に設置されているオービスにすぐ検知されるらしく、ドライバーはかなり気を使って運転しています。

ヨーロッパなどでこのような厳格な規制が可能なのは現実的に「その道路に適した法定速度」を定めているからです。

今わざと法定130キロのフランスの例を出しましたが、日本の法定100キロの高速道路で130キロ前後で走っている車は普通にいます。実際に「構造適合速度」でそのくらいの速度が可能な道路でも100キロ規制と、わざと低めに法定速度を出しているのが日本(法定速度120キロなのは第二東名のみ)です。

捕まえる捕まえないの判断が警察の裁量で決まる、だから実際の道路の構造から導かれる速度より低く制限が設定されるという現在の日本の道路で自動運転が導入されると間違いなくこれまで存在しなかった場所のあちこちで渋滞ができてしまいます。

基本的に「裁量」が利権となる日本の警察

江戸時代の吉原
ネタ的に出すと女性の読者が去っていく可能性が高いのでためらうところですが、「警察の裁量」というのが最もわかりやすい例を挙げてみます。

具体的には「ソープランド」を例に挙げますが、別に下ネタに走る記事ではないので落ち着いて読んでいただければと思います(笑)。

同じ話を「パチンコ店」とかですることも可能ではありますが、ネタ的にはソープランドを取り上げる方が注目されるかなと。

まず最初に「ソープランド」と聞けば大半の男性が「✖︎✖︎✖︎」をしに行く場所だと認識しています(近年は女性客向けに男性が接客する店舗もあります)。

しかし落ち着いて考えると「売春って違法じゃね?」と思いますよね? 実際に売春防止法という法律があり、

    「何人も、売春をし、又はその相手方となってはならない」(3条)

    「この法律で『売春』とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう」(2条)

対償、つまり報酬を受け取って不特定の相手方と性交すれば違法になるとはっきり書いてあります。

ただしこの条文には罰則規定がありませんので、単なる買売春だけだと買春した者も売春した者も処罰されません。

罰則によって規制されているのは、買売春を助長したり、そこから利益を得るような行為をする者、つまりソープランドの例で言えば「お店(経営者)」と「店のスタッフ」です。

でも例えば「ソープランド 吉原」などの単語でググると営業してる店舗がいくらでも出てきますよね。

なぜ摘発されるお店が時々ある一方で、営業の実態はほとんど変わらないのに営業を続けられるお店があるのか?

ここが「警察の裁量」です。

「こいつは捕まえるけど、あっちは見逃す」ようなことが日常行われています(実際に摘発されるのはごく一部)。

これに対して私が「袖の下」とまでは言うつもりはありませんけど(笑)、以前調べた時にわかってきたのは「警察の指示に従わないお店が狙われる」という話です。

賄賂のイメージ

大学生の頃に「社会学」をやっていたのもあり、こういうのを調べるのはその辺の人より上手いと自負しています(笑)。

中の人ではないので全てを知ってるわけではないですが、例えばお店の前でスタッフが「勧誘」する行為は「売買春を助長している」とみなされるので当然摘発の対象になります。

他には働く女性が接客を行う風呂場の写真などをSNSにアップするような行為はNGで、発見すると警察から注意が入るらしいです。

なぜ中を見せちゃいけないのかは私にはわかりませんが、所轄の警察署からNGが出ているらしいです。

そして注意に従えば見逃す、何度か注意しても改善が見られない場合には摘発が入るようです。

またお店(経営者)が働く女性との間で客と売春することや取り分を決めるなどをすると「契約」とみなされて違法なので、客はお店には入浴料と称する部分だけお店に支払い、サービス料に相当する部分は女性に直接払うというのが一般的です。

これによってお店はあくまでも「特殊浴場」、つまり女性が接客してくれる特殊なお風呂場であり、「客からは入浴料しかもらっていない=売春には関与していない」という立場だと主張できます。

そして「特殊浴場の中で女性が男性客にサービスしていたら「偶然」男性と女性の間に恋心が芽生えて「行為」に至ってしまった」という図式、つまり「自由恋愛」で発生した行為なので売春ではないと主張することができます。

この論理によって「お店はあくまでも風呂屋であって売買春を助長してはいない」と主張できるのですが、こんなの誰が見ても苦しい言い訳だなと思いますよね。

現在の吉原

ですがこの仕組みでもう何十年も営業しているお店が日本中の至る所にあります。

取り締まるか取り締まらないのかが「警察の裁量」で決まるというのはスピード違反と全く同じ構図です。

他にもお店(経営者)が管理するホテルやマンションなどに「寮」として女性に提供した場合なども「管理売春」として扱われますので違法です。

なんて語ってると業界に相当詳しい人だと思われますね(笑)。

具体例なら他にもいくらでも出せますが今日はこの辺にしておきます。

話を戻すと「摘発する摘発しないは警察の裁量」になっている点が問題なのは今日のテーマでもある「スピード違反」と同じ状態です。

海外に行くとこのような曖昧な規制を嫌がるのは日本以外の大半の国で主流となりますので、例えばドイツやフランス、オランダなどヨーロッパでは売春自体を合法にしている国も多いです。

「禁止してもどうせなくならない」というのが根底にありますが、合法にして「ここまではやっていいけど、これはやっちゃダメ」のようなルールをしっかり決める、ルールとして確定した以上はそこからはみ出せば容赦無く捕まえるという非常にわかりやすい方式です。

それを決める基準は「法律の条文」であり、「警察の裁量」ではないという点が日本と大きく違います。

警察の「裁量」「利権」「既得権益」を打破しないと自動運転ができない?

自動運転のイメージ
取り上げたネタがネタだけに冒頭の「自動運転」や「スピード違反」の話を忘れている読者も多いかもしれませんが、実際の「構造適合速度」よりわざと低い制限速度にしておいて捕まえる捕まえないを「警察の裁量」にしていたのがこれまでの日本のやり方でした。

実態に合わない速度ですので、この制限速度のまま自動運転が導入されるとおそらく道路のあちこちで「自動運転になる前には見られなかった渋滞」が続出することでしょう。

スピード違反などの交通違反で警察に入る罰金(正確には「反則金」)が警察の大きな収益になっている現在の状況で果たして警察が「構造適合速度」に合った制限速度への改正を素直に認めるでしょうか?

テスラの自動運転

「自動運転になってみんなが速度を守るようになったら罰金の収入がなくなってしまう」と思って抵抗する可能性が大いにあります。

これが冒頭から「利権」「既得権益」と言っていたものの正体で、実は自動運転が普及するかは警察利権との戦いになることが避けられません。

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