楽天モバイルって本当にお得なの?【圏外続出?】
こんばんは、@kojisaitojpです。「楽天モバイルに圏外が続出している」というのが話題になっています。
そういえば一年無料で最高!と思っていた楽天モバイルはauのローミング順次終了の影響か、生活圏内の、殆どで圏外orギリ2本程度の電波状況となりもはや使い物になりません(・_・;)
— Motonari (@yktmtnr) October 31, 2020
タダより高いものはないっていうよね。
楽天も圏外が発生することわかった上で過渡期だからって開き直ってるんだろうけど通信インフラとしてマズいでしょ。#楽天モバイル#圏外
https://t.co/qOuVSns81e— aroma-bird (@aroma_bird) October 31, 2020
私の場合は仕事で使うので、このように圏外が続出するようなキャリアを使う気は全くありませんが、今もアフィリエイターを中心にYouTubeやブログで絶賛されています。
「立ち上げの時期だから圏外が出るのは仕方ない、我慢しろ」的に言っているブロガーやYouTuberをたくさん見かけるので呆れてしまいますが。
更にひどいアフィリエイターになると「2回線用意すれば万全」などと言っていて他の格安SIMと併用することを推奨していたりしますが、私のようにデュアルSIMの端末や予備の端末を大量に持っているならいざ知らず、そうではない大多数の人にはとてもできないようなことを平気で言っていたりもします。
今日はそんな状況の楽天モバイルが本当に激推しされるに値するものなのか検討してみます。
先に言っておきますが、もしこの記事を読んでいて「楽天モバイル」の広告が表示されたら、それは私が貼ったのではなくグーグルアドセンスの仕業です。勘弁してあげてください。
目次
MVNOからMNOになろうとしている「楽天モバイル」
楽天モバイルは、元々は「Freetel」というMVNO(格安SIM)を買収したことで誕生した会社で、ついこの間まではMVNOでした。
その後自社で基地局の整備をすることを発表し、2019年からキャリアとしてMNOの一員になりました。
2020年3月末時点で、東京都・愛知県・大阪府の中心部を主体としたエリアに4738の基地局を稼働させ、エリア外や自社網の電波の届かない場所では、auのネットワークにローミング接続するというやり方で、自社の電波とauの電波を併用させる状態でした。
KDDI、東京23区の楽天向けローミングエリアを21年3月に終了 – BCN+R
KDDIは、東京23区における楽天モバイルへのローミング提供を2021年3月までで原則終了する。同地域は、20年10月以降に順次終了する都道府県の一部としてあげられていた。
自社での基地局の整備ができた地域から徐々にauのローミングを終了させていくという契約だったようで、「2021年3月までで」とはありますが、「20年10月以上に順次終了」となっていますので、今の時期から急に圏外が増えてきた理由として納得が行ってしまいます。
楽天の基地局が整備されていないエリアでauへのローミングが終わってしまえば圏外になるわけで、仮に地図上は整備されているように見えるエリアでも建物の中や地下などまで整備されていなければ圏外になります。
ただこの「基地局の整備」というのが非常に難しいのです。
私は今のソフトバンク以上に電波が貧弱だったボーダフォン時代から使っています。ちょっと地下に入ったら即圏外とかビルの奥の方に行ったら圏外とかも体験していますが、耐えがたい苦痛です。
以前ソフトバンクの電波が弱いと言われていたのは、ボーダフォン時代に基地局の設置をケチったことが原因で(目先の利益に走るダメな外資系の悪い癖)、現在のプラチナバンドを手に入れるまでドコモ・auと比べて明らかに電波が弱かったです。
(ドコモはNTTで元々国営の電電公社、auの親会社KDDIは第二電電という名前で携帯電話が存在する以前から存在した会社ですから、ソフトバンク・ボーダフォンの前身J-Phone/デジタルホンとは歴史も国からの協力度合いも全然違います)
楽天モバイルの場合更に後の参入になるので、ソフトバンクの時以上苦労するのはやる前から見えていた話です。
当時と違って今であればある程度はWiFiでカバーすることも可能でしょうが、電話がかかってくると直で留守電につながってしまいます。
更に疑問なのは、ローミング終了のアナウンスはau(KDDI)側からの発表のみで、楽天モバイルからは何の発表もありません。都合の悪いことは教えたくないの?と勘ぐってしまいます。
アフィリエイトで楽天モバイルを激推ししている方は不快感を持つ言い方かもしれませんが、現実はこんなものです。
むしろ「もっと楽天モバイルを援助しろ」的に総務省(所轄官庁)を叩く人も見かけたりして、なぜそこまで楽天に肩入れする必要があるの?と聞きたくなります。新規参入するにはこのくらいの困難が生じる、それがユーザーに不利益を与えることにあることになるから万全の準備が必要だったということを認識していない(あるいは確信犯?)会社の姿勢にも疑問を感じます。
とはいえ一方的に楽天モバイルを叩くのもアンフェアなので、まずメリットとデメリットを整理します。
楽天モバイルのメリットとは?
楽天モバイルを使うことのメリットとしては、
- とにかく安い
- データ量無制限(楽天回線飲み)
- 楽天ポイントの還元が美味しい
安いのは誰もが知っていることかと思います。基本料金2980円も安いのに、現在は一年間無料でサービスしています。
ちょっと前であれば「楽天mini」というスマホが1円でセット販売しており、実質1円でスマホが契約できました(現在はポイント還元に変更)。
無料キャンペーンは「300万人限定」とうたっていますが、まだ定員には達していないようで、続いています。通話も「楽天LINKアプリ」を使用すれば無料なので、格安SIMにありがちが通話料が割高というデメリットもありません。
また通信量も楽天の回線を使う場合には(ここが落とし穴なので後で説明します)無制限ですので、月に100ギガ使っても無料です。
さらに楽天ポイントも貯まるので、ポイントを楽天で貯めている人には美味しいと評判です。
しかし私はこのポイントネタは好きではありません。
月収100万200万を自称するようなアフィリエイターが「楽天ポイントがお得」と誰もが激推ししていますが、そもそもそれだけの年収がある人がたかがポイントにそんなにムキになってどうするの?と思うこともあります。
まさか月収100万200万が嘘だとは思いたくないですが、そういう可能性もあって実は貧乏なのかなと勘ぐりたくもなってしまいます。
ちょっと話はそれましたが1年間無料で、通信量無制限、楽天ポイントの還元もあると楽天を激推しするアフィリエイターが絶賛する気持ちがわかる部分もあります。
しかしデメリットもあります。
「楽天モバイル」のデメリットは?
主なデメリットは、
- 電波が圏外続出
- auローミング可能なのはたったの5ギガ
- 扱う端末がショボい
電波については先ほど説明した通りです。無制限の対象となる楽天の回線をなかなか拾ってくれない、地図上でカバーされているように見えるエリアでも、建物の中や地下だと圏外になるという欠点があります。
次に自社の電波が貧弱であるにもかかわらず「auローミングは5ギガまで」というのが問題です。一応5ギガを超えても1メガの通信は可能と言ってはいますが、楽天の電波をつかめない、つかみにくいエリアに生活している人はずっとauの低速で通信する羽目になります。
しかもローミング終了である日突然それが圏外になる可能性もあるわけで、恐ろしい話です。
まぁ「扱う端末がショボい」のは、自分でSIMフリーの端末を購入する(AppleStoreでもいいし、今は中古の端末も豊富にあります)ことで解決できることなので多くは語りません。
「楽天モバイル」を激推しする人の意図を考えましょう
格安SIMについて書いた記事述べたように、ブロガーやYouTuberが楽天モバイルを激推しするのは「アフィリエイト」のおかげです。
私もA8ネットやバリューコマースには登録していますが、確かに楽天モバイルからは「紹介料割増」のような勧誘メールがウザいくらい来ます。
紹介料も他の格安SIMに比べても高額で、激推ししたくなる気持ちはわかりますが、このような自分の都合でキャリアを叩いて格安SIMを持ち上げる風潮は正直うざいです。
前日の記事でも取り上げたように、キャリアも家族割などを駆使すると決して割高ではありませんし、キャリアのサブブランドのワイモバイルやUQモバイルを使うとキャリアの安定した回線が使えて格安SIM並の低価格で行けます。
楽天モバイルや他の格安SIMを激推しする意味がわからないところです。
またアフィリエイターの希望の星となっている楽天モバイルは、端末の請求でミスしてますし、会社の信頼も怪しいところがアリアます。
「分割」が「一括」に――楽天モバイルで端末代金の「請求ミス」が発生 原因は「システム不具合」
楽天モバイルで、端末やアクセサリーを「分割払い」で購入した一部のユーザーにおいて、代金が「一括払い」で請求されるトラブルが発生した。請求システムの不具合が原因だという。
これも重大なミスで、一括払いで請求されて払えなかった人は未払いになり、回線を止められたり、分割販売は立派な「ローン」ですので信用情報に「延滞」というマイナス点が付けられる可能性もあります。
楽天モバイルを契約したばかりに自分の信用情報に傷がついて、住宅ローンやクレジットカードの審査に落ちたなんてことになればただ事ではない問題になります。
高額なアフィリエイトの紹介料に目がくらんで、このような通信会社を激推しするブロガーやアフィリエイターは理解不能です。
eSIMを使えるのは数少ないメリット
ただそんな楽天モバイルも私のようなガジェットマニアには「eSIMを使えるのはうらやましい」と思ったりもします。
スマホやタブレットで電話やデータ通信をするには、それぞれに契約者情報が記録されたSIMカードが必要です。これまでは、標準SIMやmicroSIMなど物理的なSIMカードをスマホ端末に挿入するのが一般的でした。
しかし、eSIMはスマホ端末に内蔵されているので、利用する際はSIMカードではなく情報を読み込ませることですぐに電話やデータ通信の利用ができます。SIMカードの発行を待たずに操作ひとつでSIMの切り替えができるので、以下のような使い方ができます。
私も昨年iPhone11Proを購入した際に「これからは海外行った時はeSIMで事足りるからSIMの差し替えも不要になって便利になる」と思いました。
まぁ実際に11ProにeSIMを入れて海外旅行をする前にコロナで、このまま私が12Proに買い替えた場合は11ProのeSIMを一度も使うことなく手放すことになりますが(笑)。
そんなeSIMを国内で使える数少ない会社である楽天モバイルは魅力ではあります。契約する気はありませんが。
タダより高いものはない?
このように見てくると「eSIMを使いたい」など、一部のマニアのニーズを満たす以外に楽天モバイルを使うメリットは「無料」という点くらいしかありません。
無料といっても1年後からは料金が発生するわけで、その時に契約を続けるに値するほど電波が整備されているかは疑問です。
YouTubeやブログなどで、ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアをぼったくり呼ばわりして叩くのは、勇ましいことを言っているようにも聞こえるので一般受けはいいのかもしれませんが、その批判した対象の代わりとして提示する楽天モバイルや格安SIMでは話にならないというのが現状です。
節約したいのであれば、前の記事でも取り上げたように、安定したキャリアの回線を使うのに格安SIMと大差のない料金で使えるワイモバイルとUQモバイル辺りが賢明であるという結論は変わりません。
今日は長くなったのでここまでにしますが、次の記事で「ワイモバイル」をなぜ私が激推しするのか説明していますので、よろしければご参照ください。
私がワイモバイルを激推しする理由とは?【コスパ最強】
以前「格安SIM」を契約しても大して格安ではなく、コスパ悪いという話をしましたが、今日はその代替案として「ワイモバイル」を契約することで節約ができるようになることについて説明します。ソフトバンクの子会社であるという、他の格安SIMとは違うメリットをフル活用し、コスパ抜群のワイモバイルのメリットとデメリットを解説します。
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