日本に合った「再生可能エネルギー」を検討しないのはオワコン【洋上風力発電や地熱発電】

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こんばんは、@kojisaitojpです。ここのところ繰り返し東北地方で地震があり(東京もそれなりに揺れました)ますが、真っ先にこの心配をする習慣がついてしまっています。

まぁツイートにも書いたように「仮に異常があっても公表しないだろうな」と思うくらい信頼がなくなっているのが今の東京電力を始めとする電力会社なのはある程度の人の共通認識ではないかと思いますが。

それどころか仮に本当に異常がなかったとしても「地震が来ても安全なのが証明された」とか言って再稼働の口実に利用しようとするのでは?という嫌な予感すらします。

以前から指摘していることで「国土が狭いから太陽光には向かない」とか「温泉が枯渇するから地熱はダメ」などと再生可能エネルギーに対してはやたらと欠点ばかり指摘するのに、「地震が多い日本では原発は向いていない」という方向に話が行かないのは謎です。

「脱炭素」「カーボンニュートラル」を世界のルールとして設定されてしまった以上再エネ比率を上げていくことが必須なのですが、なぜか日本では「再生可能エネルギー」に批判的な人ばかりです。

今日はそんな再エネ嫌いの方々が槍玉に必ずあげる「太陽光発電」以外の再生可能エネルギーの可能性を検討してみます。

なぜか「失敗」呼ばわりの洋上風力発電

洋上風力発電
20世紀までの日本は、国土が狭く資源も無いというのが小中学校の教科書などでも定説でした。しかし領海を含めた「排他的経済水域EEZ」の面積では、約447万平方キロと国土面積38万平方キロの約12倍の広さを持っており、この広さは世界第6位となっています。

日本の排他的経済水域の面積(約447万平方キロ)は陸地の面積に例えると、アメリカや中国、ブラジルの陸地面積の約半分に相当し、インドとパキスタンやバングラデシュ・スリランカの4か国を合計した面積と同じくらいに相当しています。

海底資源の点でも、太平洋側や日本海でのメタンハイドレードや尖閣諸島周辺の石油埋蔵、南鳥島周辺のレアメタルなど多くの可能性を秘めています。

と実は日本が世界有数の「海洋国家」であることは国民すらも自覚していない、むしろ日本の領土を狙う中国辺りの方が敏感に気づいていることかもしれません。

海洋国家である点を生かした再生可能エネルギーの発電方法が「洋上風力発電」です。

資源のない日本がほぼ唯一と言っていい資源が「海洋大国」であることを生かした洋上風力発電と火山・温泉が多いことによる「地熱」なのですが、よく見かける批判が以下のようなものです。

  • 欧州と違って遠浅の海が少ない日本では洋上風力発電は向いていない
  • 季節間の風況の差が大きすぎる
  • 台風が来たらどうするんだ?
  • 地熱発電で温泉が枯渇したらどうするんだ?

私から見ると一生懸命できない理由、やらないで済む理由を探しているようにしか見えないのですが。

「日本の限られた条件の中で何とかしてやる方法を考える」のではなく、「できない理由と探して現状維持(その先にあるのは原発?)」に持っていこうという後ろ向きなマインドを感じるのは私だけでしょうか?

EVでも再エネでも何でもそうなのですが、何か新しいプロジェクトを始める際に「今あるものを全て現状維持するのを前提にやる」ような発想になってしまいがちなのが日本の近年の停滞につながっているような気がします。

福島沖浮体式風力発電についてもそうです。元々「実証実験」であるにもかかわらず「ほら、やっぱり失敗した」的に批判する人が多いのには呆れてしまいます。

浮体式洋上風力発電

遠浅な海域が少ない日本は海底に固定する着床式より浮体式という風に日本に適した方法を開発中であり、国の試算では、開発可能な洋上風力のエネルギーは15億キロワット超と成功すれば日本国内のみならず電力を輸出することも可能になるくらいのポテンシャルを秘めているのですから、やらない理由はないと思うのですが。

何でもかんでも理由を探して否定する方々が「地震や津波の多い日本では原発は向いていないので」とだけは言わないのは本当に謎です。

地熱発電は温泉に影響しない?

温泉のイメージ
同じように日本の国土に潜在能力のあるものとして地震・火山が多い国家であるゆえに「地熱発電」にも可能性があるのですが、こちらは「発電で熱が奪われると温泉が」というのが定番の批判です。

まぁ当の温泉の側に「被害はないですよ」的にアナウンスしても聞く耳を持たないというところも大いに問題だと思いますが。

温泉で地熱発電

これが再生可能エネルギーに対する日本人の意識の低さを物語っていると思うと非常に残念です。

フェアフィールドバイマリオット日光

明日か明後日にでも宿泊記事をアップする予定ですが、私が泊まった「フェアフィールドバイマリオット栃木日光」にもEVの充電器はありませんでした。ホテルのスタッフが親切ですので頼めば100Vか200Vのコンセントを使わせてくれるかもしれませんが、近隣にEVの充電器がないホテル(以前取り上げた「フェアフィールドバイマリオット栃木宇都宮」は道の駅「うつのみや」、「フェアフィールドバイマリオット栃木もてぎ」は道の駅「もてぎ」が隣接なので問題なし)なのでぜひ設置して欲しいと思うところですが。

再生可能エネルギーにしてもEVの充電にしてもユーザーが要望を出さない限りなかなか広まらないのが残念なところです。

「原発10基必要」と失言してしまうトヨタの末路は?

再エネに後ろ向きなトヨタ
そして再エネに触れた後には最後に電気自動車にも触れることになります。

フォルクスワーゲングループが発電した再生可能エネルギーを無駄にしない方法として電気自動車(BEV)を活用したスマートグリッドを提案してきたのに対し、日本最大の自動車メーカーのトップはこの残念な有り様です。

まぁ先日の記事でも書いたようにアメリカ政府にも変な圧力(ロビー活動)をしてEV化を阻止したいという方針の会社ですので何を言っても驚きませんが、日本を大企業のトップが「EV化するには原発10基必要だ」と脅しのような発言をするのは明らかに世界の流れに逆行しています。

再生可能エネルギーをいかに無駄なく使おうかを提案したフォルクスワーゲンと比較すると世界がどちらの味方をするのかは言うまでもないことです。

この大企業の社長も勘違いしているようですが、
再生可能エネルギーは太陽光や風力発電だけでなく
水力や地熱など状況に合わせて複合的にミックスして発電するものです。

特に日本のように太陽光や風力だけでは限界がありそうな国ではなおさら上手く組み合わせてやっていくことが必須になります。

「再エネは国がやるものだ」的に税金でさせることを狙っての発言のようですが、国や電力会社に依存しようとする時点で終わってます。


大事なことは再エネを
発電するのは電力会社だけではなく、消費者が、企業が自ら発電するものだという点です。


今回の「Power Day」におけるフォルクスワーゲンが打ち出したビジョンはまさにこれですし、テスラなどは元から「持続可能な社会」を作るための太陽光発電・パワーウォールであり電気自動車であるという方針がしっかり表明された点が特徴的です。

自宅にエアコンを設置する感覚で
再生可能エネルギーによる発電機(戸建て・マンション・ビルなら太陽光?)を設置して
電気自動車や蓄電池に蓄電して使うのが理想であり
目指しているところです。

国ができることは例えば太陽光をやる家庭や企業に対して補助金を出すとか、まだ採算が見込めずこれから開発が必要な洋上風力発電には積極的に投資するくらいです。


電力会社に発電させる感覚を捨てないと
再生可能エネルギーを導入する意味を理解している
とは言えないのですが、どうしても東京電力などの大手電力会社に依存する生活が当たり前のものだと思ってしまうようです。

結局このように日本を代表する大企業の社長でさえ「電力=お上から提供してもらうもの」くらいの意識で生きてきたことがバレているわけです。

自ら「Vehicle to Grid」というV2Hに留まらずグリッドとの双方向の電力供給によって再生可能エネルギーの需給調整まで提案してきたフォルクスワーゲングループとの格差が広がる一方です。

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