2022年に復活する三菱「ミニキャブミーブ」がライフスタイルを変える?【キャンパー仕様も】

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こんばんは、@kojisaitojpです。存在を忘れられつつあったこの国産EVが息を吹き返しつつあるのかもしれません。

昨日の記事でもこのブログにどのような検索ワードから流入しているのかについて述べましたが、実は1月以降「ミニキャブミーブ 復活」という検索ワードからの流入も増えています。

ちなみに以前「ミニキャブミーブ」について書いた記事はこちらです。

ですがこの記事は半年以上前に書いてもので、その後三菱自動車から出たリリースなどもあり、当時書いたものと内容が変更になっている部分もあるので今日は再度「ミニキャブミーブ」の復活について解説します。

キャンパー仕様も登場して復活の三菱「ミニキャブミーブ」

キャンパー仕様のミニキャブミーブ

今回の三菱からの発表で以前の私のブログとの比較で強調すべきなのが以下のポイントになります。

  • 「ミニキャブミーブ」の販売再開は2022年秋
  • 「B-Leisure Style」というキャンパー仕様も投入
  • 搭載バッテリーに関するアナウンスはなし(東芝SCiBか?)

まず発売時期が早くなったのが私には意外でした。昨年の時点では2023年と言われていましたが今回の発表では2022年秋とのことで大幅に早まりました。

キャンパー仕様のミニキャブミーブ

半導体不足で納期の遅延が当たり前となっている今の状況で予定より早く納車できるというのは驚異です。

以前から私も取り上げてますが、佐川急便が中国メーカーがOEM生産する商用EVを採用するなど「軽自動車規格の商用EV」の需要が高まっている証拠かもしれません。

この時も私は「ミニキャブミーブじゃコスト的に勝てないのかな」という趣旨のことを言いましたが、それでも三菱には日本郵便や東京電力など大手企業(この辺が資金力の差でしょうか)からミニキャブミーブを導入したいという声が多く寄せられたようで、三菱の側でも復活を決断したようです。

ミニキャブミーブのSCiBバッテリー

今回はEVのスペックなどの詳細の発表はありませんでしたが、2021年3月まで生産していたものを2022年秋に復活させるということはこれまで通り16kWhならGSユアサ製、10.5kWhの小型のものも発売するなら東芝のSCiBバッテリーが採用される可能性が高いです。

個人的には耐久性が最強の東芝SCiBバッテリーが復活してくれれば業務用で毎日充電する運送業などで重宝されるのでは?と思うのですがいかがでしょうか?

今流行のキャンパー仕様も用意された「ミニキャブミーブ」

キャンパー仕様のミニキャブミーブ
今回のミニキャブミーブの復活を聞いて「やるな、三菱」と思ったのはこれが最大の理由です。

「B-Leisure Style」という新しい仕様が発表され、平日は移動式オフィスとして、休日はソロキャンプを楽しむことのできるなどEVならではの給電機能を生かした新しいライフスタイルを提案してきた点が評価できます。

実はEVのメリットである「外部給電」を使ってキャンプなどのアウトドアに行くというのは今世界中で注目されていることの一つです。

ミニキャブミーブから給電

三菱でもアイミーブやミニキャブミーブにこの機能は当然搭載されてましたが(特にミニキャブミーブの場合は業務用で大いに活用できます)、三菱の販売戦略が下手なのが災いしたのか世の中に「EVだからこそできるメリット」としてアピールするのは力不足でした。

「またかよ」と言われそうですが、ヒュンダイ(ヒョンデ)はこういう「EVがあることによって実現する新しいライフスタイル」というのを積極的に提案して「IONIQ5」を販売しています。

この動画のように家電製品を並べるのは半分ネタですが、「EVでキャンプに行けばこれまで使えなかった家電製品を使って快適に過ごせる」というのはこれまでのエンジン車ではできなかった要素です。

「ガソリン車でもシガーソケットから電源取れるだろ」などと言ってしまうのは寒いので言うべきではないと思います。

しかもガソリン車のシガーソケットから電源を取るためにはエンジンをかけていないとバッテリーが上がってしまいます。よって周りを排気ガスまみれにしながら電源を取ることになります。

IONIQ5でリモートワーク

排気ガスが出ないという長所を生かせばこのようにテレワークなどでEVを活用することも可能です。日本中を旅行しながら車でテレワークなどという新しい働き方が生まれるきっかけになるかもしれません。

ガソリン車のエンジンをかけたまま同じようなことをするのは、環境問題として考えても、排気ガスを浴びる子供などへの悪影響など何をどう考えてもやるべきでない行為なのは明白です。

実は本日(2/8)にヒョンデ(ヒュンダイ)から正式に「IONIQ5」の発売が発表され、日本仕様の詳細なスペックなども公開されましたが、本日はこの「ミニキャブミーブ」の記事を用意していたため後日記事にします。

商用車EVの「ミニキャブミーブ」がライフスタイルを多様にする?

キャンパー仕様のミニキャブミーブ

大げさだと思うかもしれませんが、私がEVに注目するようになったきっかけは「これまでの車という枠組みを超えて様々なことが可能になる。それによってライフスタイルが変わる」という点でした。

それは「防災」という観点で言えば昨日のようにEVの給電機能がライフラインになるという話になりますが、本日の「ミニキャブミーブ」の話だと「キャンプへ行って家電が使える」「日本中を旅しながら車内でテレワークも可能」というライフスタイルの変容にもつながる話です。

ですので先日アウディのディーラーに「e-tron スポーツバック」を試乗に行った際にはディーラーの営業の発言に若干の違和感がありました。

「そんな理由でアウディ除外するの?」と言われそうですが、EVがこれまでのエンジン車(ガソリン車・ディーゼル車)では実現できなかった新しいライフスタイルを実現する可能性があると言う点で考えると結構重要なことだと思います。

日産グローバル本社のリーフ

昨日の「災害時のEVの活用法」についての記事でも言いましたが、例えば日本メーカーのEVであれば日産でもホンダでもトヨタでもマツダでも「外部給電」可能な仕様です(X2hになるとマツダ「MX-30」は搭載なし)。

MX-30の外観

テスラは現行販売されている車種には外部給電がありませんが、2023年から生産をスタートするサイバートラックには搭載されるのでは?と噂されています。

外部出力のあるサイバートラック

まぁそもそもテスラの場合はEVに外部給電機能がなくても「パワーウォール(蓄電池)」がありますし、自社で「ソーラールーフ」という太陽光パネルも販売してますので「再生可能エネルギーを軸とした新しいライフスタイル」を考えてないわけがありません。

先日記事にしましたが私が試乗したポルシェ「タイカン」にしてもアウディ「e-tronスポートバック」にしてもEVだけの質で見ればテスラなどを超えるところも見られ「さすがはドイツメーカー。本気で作ったEVは違う」と思ったのは事実なのですが、同時に「ガソリン車をEVに置き換えただけ」という印象も持ちました。

その典型例が先ほど引用した営業との会話ですが、まさかこの発言に私が失望して「アウディはないな」と思ったとは夢にも思ってないでしょうね(笑)。

本日取り上げた三菱の場合はミニキャブミーブを使った新しいライフスタイルが見えていますし、新型の軽自動車EVの発表の際にも「EVは特別なクルマではない」と日常生活の一部に自然とEVが存在する未来が描けているようで期待が持てます。

あえて言えばこの会社は日本の自動車メーカーの中ではずば抜けて「宣伝が下手」ですので、以前のアイミーブやミニキャブミーブのように良さをアピールし損ねて失敗というパターンを繰り返さないで欲しいなとは思いますが。

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