日産リーフを借りて水戸までライブビューイングに行った話【必要十分なEV】

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こんばんは、@kojisaitojpです。少し間が空きましたが、先週リーフをカーシェアで借りて水戸まで行ってきました。まぁ目的はこれだったのですが。

横浜で開催されたPerfumeのライブの方は抽選に当たらず(全部落ちたのは何年ぶりか)、当初はライブビューイングも行かない方向だったのですが、ライブ初日に流れてくるツイートを見てると「これは行かざるを得ない」と判断して関東圏で唯一空席のあった水戸まで行くことになりました。

で、「せっかく行くならEVで」と思ったので今回はタイムズカーで「日産・リーフ」を借りてみました。

以前もリーフは乗ったことがありましたがまだEVのことがわかってない状態で乗っただけですので、今回は「電費」を意識してみたり、高速道路のSAPAでの急速充電も試してみたので記事にしてみました。

普通充電器完備でEVが使いやすい「タイムズカー」で日産・リーフを借りる

タイムズカーの日産・リーフ
テスラをカーシェアした時には「Anyca」を使います(レンタカーだと高すぎるので)が、今回は直前で借りれるEVが「Anyca」になかったのもあり「タイムズカー」の日産・リーフを借りてみました。

今回は40kWhのリーフで、航続距離はWLTCモードで322キロ、「高速道路を時速100キロでクーラーをつけても達成可能、実用使いにおいて最も信頼に値するEPAサイクルでは243キロのモデルです。

「東京⇄水戸」が往復で約200キロですので、通常であれば問題なく往復できるバッテリー性能です。

ですが今回は「経路充電」のお試しも兼ねて復路で急速充電をやっています。

プロパイロット2.0は非搭載のものですのでオートパイロットを試す機会はありませんでしたが、「世界全体に販売された最初のEV」として2010年から長年の蓄積があるリーフらしい軽やかな加速とワンペダルドライブが可能な回生ブレーキは健在です。

往路は飛ばしたリーフ

今回は行きがライブビューイングに間に合うかどうかギリギリの時間だったのでそれなりに飛ばした結果バッテリーも予想以上に食いましたが。。。

ですが時速100キロ前後でのんびり流した復路の印象だと「EPAサイクル以上の航続距離は出そう」と思いました。

EPAサイクルで243キロという点から予想しても「東京⇄郡山」くらいまでであれば充電なしで行けるので日常生活の範囲内では何の問題もなく使用できるEVであるという以前からの私の見解は変わりません。

「普通充電器」を設置・キャッシュレス決済の「タイムズカー」

タイムズの普通充電器
タイムズはコインパーキングとして私も以前から愛用している駐車場ですが、その理由はかなり前(確か10-15年以上前)からキャッシュレス決済を取り入れていたからです。

現在ではあればタイムズ以外でも可能になりましたが、当時は「コインパーキング=現金決済」が当たり前で小銭の持ち合わせがない時には近くのコンビニまで崩しに行く必要があったりと正直不便でした。

他社に先駆けて新しいものを取り入れる傾向があるタイムズではコインパーキングの一部スペースを利用してカーシェアをやっています(Anycaやカレコなどより早い)。

普通充電器に接続するリーフ

「日産・リーフ」をカーシェアに取り入れたのもかなり早い方かと思いますが、このように駐車場に普通充電器が設置されており、返却時には充電器につないだ状態で返却します。

これが実は大きなメリットで充電が100%、満充電の状態で必ず出発できるので「高速道路を時速100キロでクーラーをつけても達成可能」なEPAサイクルに近い航続距離が期待できます。

「Anyca」などの個人間のカーシェアではオーナー次第になりますが、自宅で普通充電よりもスーパーチャージャーなどで急速充電をするオーナーの方が多いのもあり、だいたい80%位の充電量で借りることが多いです。

「バッテリーが消耗する」とイメージがあるのか満充電を嫌がるオーナーも多くてカタログ値の航続距離は出しにくいことが大半なのですがタイムズカーではそんな心配も無用です。

今回も行きで時間がないからぶっ飛ばすという私の都合さえなければEPA航続距離の約240キロ走れて、「東京⇄水戸」の往復約200キロは問題なく走れたはずです。

途中充電不要で返却できたかと思います。

急速充電中のリーフ

まぁ「高速道路での経路充電」をやったことがないので試したかったというのもありますが。

ちなみに既にコインパーキングに普通充電器が設置されているということは、タイムズ側がやる気になればカーシェア以外の普通の駐車スペースにも充電器を設置することは簡単なはずです。

将来的に自社の駐車場のほとんどに普通充電器を設置してくれれば、「タイムズの駐車場に行けばEVの充電がいつでもできる」となって駐車場での無人のカーシェアやキャッシュレス決済をいち早く取り入れたタイムズにふさわしい先進性を誇るコインパーキングになれるのでは?と期待したいところです。

高速道路での「経路充電」もお試し

千代田PAで充電中の日産・リーフ
駐車場に普通充電器があるのでタイムズカーでは返却時の充電は不要ですが、タイムズカーには無料で充電できる充電カードが付いています。

そこで「高速道路の経路充電を試してみよう」と思ったので帰り道の「千代田PA」で試してみました。

チャデモ充電器(千代田PA)

このようにデザイン的にはテスラのスーパーチャージャーと比較すると…ですが。。。

とはいえ40kWの急速充電器で30分の間に16kWh以上入りましたのでこの時は充電器本来の性能に近い結果が出ました。

チャデモで充電中

雨が降り気温もあまり高くない気候でしたので、リーフの泣きどころであるバッテリー温度の上昇もそれほどではなかったようです。

イオン水戸内原

ちなみに今回ライブビューイングが開催された「TOHOシネマズ 水戸内原」のある「イオンモール 水戸内原」にも充電器はありました。

知る人ぞ知るイオンの充電スポットです。

イオン水戸内原の充電器

50kWのチャデモ(急速充電)が2基、合計22基の普通充電もあり「買い物に来た(映画を観にきた)ついでに充電」というこれからのEV化社会を先取りしているのがイオンモールです。

私は今回は「高速道路での経路充電」を試したかったのでスルーしましたが、いずれEV購入後にイオンモールに行く機会があったら積極的に活用したと思います。

「必要にして十分のスペック」なのが日産・リーフの最大の長所

チャデモ充電後のリーフ
世界で最も早い段階から電気自動車「リーフ」を販売し続けていた日産には今でも「それいつの時代の話?」と思ってしまうような批判が浴びせられることがよくあります。

具体的には、

  • 航続距離が100キロくらいしかない
  • バッテリーが劣化して交換が必要になる

このような「それは初代初期型のリーフ(2010-2012年)にしか当てはまらないのでは?」という内容のEV批判をする方々が一定数います。

ですが私のブログでは何度も引用してますが、近年の日産リーフのバッテリー劣化率はこの程度です。

リーフのバッテリー消耗率

多少煽ったタイトルの記事ですがそれほど過激なことは言ってませんのでよろしければご参照いただければと思います。

上記の記事でも言いましたが、EVに対して厳しい批評をする海外メディアでも「空冷式のリーフでこの劣化率は驚異」と言われています。

2010年のリーフの発売から10年以上かけて、例えばバッテリーが熱をもたないように(熱が劣化の原因)急速充電の出力を調整するなど「空冷式」のままでもバッテリーの消耗が起きないように奮闘した日産の成果が現行型のリーフのすごさが実感できる部分です。

バッテリーマネージメントシステム(BMS)を搭載してバッテリーの温度管理を水冷で行うテスラなどでは「水冷式でバッテリー温度が上がらないように調整」していますので消耗しないのはある意味納得ですが。

以前日産の社長に対するインタビューで「EVを簡単に作れると思うならやってごらん」という煽り発言がありましたが、2010年のリーフ発売から試行錯誤を繰り返して様々な経験と知見を積み重ねてた日産の立場からすれば「うちが10年かかってようやく実用的になった技術を他社が簡単に乗り越えられるとは思えない」という意味での自信を感じます。

冒頭にも引用したようにEPAサイクルで243キロ、後から発売された「e+」だとWLTCで458キロ、EPAサイクルでも346-364キロのテスラにも対抗できる航続距離を達成した日産のプライドを感じるところです。

そんな日産がいよいよ投入する「アリア」ではリースを超えるスペックが公開されていますので、こちらも合わせてご覧いただければと思います。

私のリーフに対する評価は「街乗りをベースとした日常生活では必要十分のスペック、高速道路での長距離移動を前提とした生活だと少し役不足」という印象です。

とはいえ「モデル3」でも普通のガソリン車よりは大きいという印象を受けるテスラ車とは違ったCセグメント相当の扱いやすいサイズ(私がまもなく手放す予定のフォルクスワーゲン「ゴルフ」とほぼ同サイズ)は「街乗りを中心としつつ必要な時は高速走行も」というライフスタイルにはぴったりのEVであることは今も変わらないかと思います。

先日記事にもしたようにカーシェアで試乗した「ホンダe」のような「街乗り専用EV」より幅広い用途で使用に堪えるEVである事実は2021年現在でも健在です。

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