2021年9月ヨーロッパのEV化率から感じる未来とは?【やっぱり日本メーカーはオワコン?】

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こんばんは、@kojisaitojpです。しばらく更新が途絶えてしまいました。個人の都合ですが事業計画書を作成したりとやることが山積みで一旦更新をストップせざるを得ない状態でした。

ですがようやく多少片付いてきましたので更新を再開します。約1ヶ月更新できない間にも世界中のEVを巡る様々なニュースが飛び交い「ちょっと記事書かないだけでこれだけネタが溜まるのか」と焦ってしましたが、今日から少しずつですが溜まったネタを消化していきたいと思います。

まず復帰第一弾はこれまでも毎月更新していた月別の世界各国の新車販売状況についてまとめます。

最大の注目ポイントを先に言ってしまいますが、ノルウェー市場にテスラ「モデルY」がようやく上陸し(ヨーロッパで最初)、8月もたったの2週間の売り上げで首位に立ってしまうほど爆発的に売れましたが、これが9月は更に加速しています。

他にも中国の新興EVメーカーのNIOが「NIOハウス」をノルウェーの首都オスロにオープンさせたりというネタもあります。

というわけで本日は毎月恒例のヨーロッパ各国の新車販売状況から、現時点でのEV化率について分析します。

2021年9月ノルウェーのEV化率は?

2021年9月ノルウェーのEV化率
ノルウェーが世界でトップのEV化率を誇ることはもうEV愛好家の間では「常識」かと多いますが、2021年8月はBEVが77.9%、PHEVが13.9%で合計のEV化率が91.5%と、先月の過去最高だった数字を更に更新するEV化率を記録しています。

反対にディーゼル車は2.3%、ガソリン車は3.0%と合計で経ったの5.3%、同じく内燃機関車に分類されるハイブリッド車の3.2%を足しても10%を割り込む驚異の数字が出ています。先月も述べたように今年中にノルウェーで新車として販売される自動車の中から内燃機関車(ガソリン・ディーゼル)がほぼ消滅することは確実のようです。

まぁノルウェーの話をしても「ノルウェーは水力発電でほとんど電力を賄える特殊な国だから日本とは違うんだよ!」とEV嫌いの方々が叫びそう(実際にノルウェーの特殊な側面はありますが、それは以前の記事をご参照ください)ですが。

確かにノルウェーはEVを導入するのに恵まれた条件の国です。元々水力発電の比率が非常に高い、駐車場には寒冷地仕様のオイルヒーターに接続するための(要はその位寒いということ)コンセントが必須で設置されているのでEVの充電も簡単にできるなどの恵まれた環境ではあります。

「EVは寒さに弱いので日本では使えない」などとEVを否定する根拠によく用いられる批判は、寒冷地であるノルウェーで爆発的に売れていることからも根拠がない批判であることがわかります。

まぁ本当にガソリン車・ディーゼル車の売り上げ台数がゼロになるかは分かりませんが、減少の一途をたどり消滅寸前であることは事実です。

ノルウェーのEV化率推移

ですが先月も引用したように2017年、つまりほんの4年くらい前まではノルウェーのEV化率もせいぜい20%位でした。この数年で急上昇しています。これが「指数関数的上昇」です。

この後紹介する他のヨーロッパ諸国でも同様にEV化率が急上昇のカーブに入る直前まで来ています。

その話はまた後でします。話をノルウェーに戻して車種別のランキングについて紹介しても驚くべき事実がわかります。

2021年9月ノルウェーの新車ランキング

車種別では冒頭でも紹介した「テスラ・モデルY」がぶっちぎりで首位ですが、今や全世界で不動の人気を誇る「テスラ・モデル3」も並走してテスラが堂々のワンツーフィニッシュです。

他には3位に私も以前紹介したシュコダオート(チェコ)の「エンヤック」やフォードの「マスタングマックe」、テスラ「モデルY」同様に先月からノルウェー市場に投入されているヒュンダイ(ヒョンデ)の「IONIQ5」などテスラ以外の複数のメーカーのEVも上位に食い込んでいることがノルウェー市場の特徴です。

半分ネタとして取り上げれば、私もブログで何度も酷評したマツダの「MX-30」でさえ263台も売り上げているのも驚異です。

マツダMX-30

ちなみに同じ2021年9月の日本市場でのMX-30の売り上げ台数は10台です(笑)。

他にもランキングには入ってませんが中国メーカーのNIOやXpeng、BYDなどもノルウェー市場への輸出を始めており、特にNIOは先日も取り上げましたが付帯サービスである「NIOハウス」や今やNIO以外の会社が諦めたバッテリー交換ステーションもノルウェーに構える予定で本気のヨーロッパ進出です。

新型コロナウイルスが今のように落ち着いた状況であれば私が11月にヨーロッパに行く予定で、もしノルウェーがワクチン2回摂取済の日本人の入国を認めてくれるならこのNIOハウスには必ず行きたいと思っています。

まぁEUにすら加盟せず独自の路線を行くノルウェーですし、これまでの新型コロナウイルスによる入国規制を見ていると「ハイリスク国」扱いの日本からの入国を認めてくれるとは思えないところですが。

2021年9月フランスのEV化率は?

2021年9月フランスのEV化率
2021年9月のフランスではBEVが12.7%、PHEVが8.8%で合計のEV化率が21.5%と20%超えが当たり前になってきました。

これが先ほども言った「指数関数的上昇」の出発点となる比率です。

反対に内燃機関車(ガソリン車・ディーゼル車)の比率は55.7%で過去最低だった先月の数字より更に最低を更新しました。

2021年の7月に若干EV化率が下がった統計を見て「フランス人はEVの欠点がわかってきたからPHEVの方が売れてるんだ」とヤフコメなどで叫んでる方々がいましたがエアポケットのような減少は1ヶ月で終わっています。

まぁ四半期末(3月、6月、9月、12月)に納車を集中させる戦略を取るテスラの数字が唯一落ち込むのがこの四半期末の翌月ですからそれだけの事情でしたが。

ですので10月の統計が出てくる11月になるとまた同じように「EVはもう限界だ」と叫ぶ輩がヤフコメなどに大量に現れるかもしれません(笑)。

車種別の数字は遅れて出てくるのがフランスの特徴ですが、テスラのモデル3とモデルYを合わせた売り上げ台数がぶっちぎりの首位で、その後にコンパクトカーの好きなフランス人の好みを反映したルノー「ZOE」やプジョー「e-208」などが続いているようです。

2021年9月のイギリスのEV化率は?

2021年9月イギリスのEV化率
イギリスではBEVが15.2%、PHEVが6.4%で合計のEV化率が21.6%で、前年同月比で2倍以上の増加です。

イギリスに限ったことではありませんが、ヨーロッパにおける「内燃機関車禁止」に該当してしまうPHEV(エンジンがあるのだから当然ですが)の比率がどこの国でも下がってきています。代わりにバッテリーに充電された電力のみで走行するBEVの比率が増えています。

2025年からのノルウェーに次ぐスピードで「2030年から内燃機関車の販売禁止(ハイブリッド車は2035年から禁止)」という厳しい規制を打ち出しているイギリスなのですから当然と言えば当然ですが。

ちなみにガソリン車とディーゼル車を合わせた比率が49.7%というのは過去最低の比率のようです。

2021年9月イギリスの新車販売ランキング

車種別の売り上げについては詳細な数字がまだ公表されておらず、メーカー別の数字のみになりますが、先月首位だったフォルクスワーゲンがシェア15.4%から8.7%に低下、反対にこれもモデルYの納車開始の影響でしょうがテスラが21.8%と再び首位を奪還しています。

この2社に続くのでヒュンダイ(ヒョンデ)ですが、「同じものが日本市場に入ってくるのでは?」と思われる右ハンドル仕様の「IONIQ5」も快調に売れているようです。

「イギリス市場の売り上げ=右ハンドル」ということを考えると「イギリスで売れた→次は日本にも投入してみよう」という流れになるのはこれまでのガソリン車でも普通にあったことなので要注目です。

2021年9月のドイツのEV化率は?

2021年9月ドイツのEV化率
ドイツではBEVが17.1%、PHEVが11.6%で、合計のEV化率が27.6%で過去最高だった2021年8月の数字を超える28.7%に達しています。

ここもフランス同様に7月に若干EV化率が下がった際にアンチEVの方々が「ドイツ人はEVの限界に気づき始めた」とヤフコメなどではしゃいでいたのですが、先ほどのフランス同様にテスラの納車が少なかっただけのようです(笑)。

反対にガソリン車・ディーゼル車を合わせた内燃機関車の比率が51.8%で、こちらも過去最低の数字だった2021年8月より更にダウンしています。

「それでもまだ半分はガソリン車(ディーゼル車)じゃねぇか!」といきり立つ方はいると思うのですが、「指数関数的上昇」という言葉を学習すべきだというのは先ほどのノルウェーと一緒です。

2021年9月までのドイツの新車ランキング

ドイツでは車種別の売り上げがまだ出ていませんが、この6月〜8月の車種別ランキングは出ており、「フォルクスワーゲン・ID.3」「テスラ・モデル3」「フォルクスワーゲン・e-UP!」がトップ3です。

従来の内燃機関車をEVに置き換えた仕様であるフォルクスワーゲン「e-Up!」の順位が徐々に下がってきています。

日本に次ぐ世界第4位の自動車販売台数を誇り、フォルクスワーゲンやBMW、メルセデス、アウディ、ポルシェなど世界レベルの自動車メーカーがいるドイツでも2021年に入り本格的な上昇カーブに入りそうな気配です。

ここまでの数字は中国やアメリカで生産されたテスラ車を輸入(だから高い)していての数字ですが、ついにギガファクトリー・ベルリンも10月から稼働しますので、今後はテスラ車が更に安価となり爆発的に販売台数を伸ばすかもしれません。

またギガベルリンのオープンイベントで新たに明らかになったテスラの新技術もあるのですが、それについては後日別個に取り上げます。

番外編は2021年9月のオランダのEV化率

2021年9月オランダの新車販売ランキング
最後は半分ネタなのですが、オランダのEV販売ランキングを掲載します。

どこがネタなのかわかりますか?

多分日本人以外は気づかないでしょうが、マツダ「MX-30」が153台「も」売れており、何と日産「リーフ」の142台より上位にランキングされています。

おそらく日本市場は言うまでもなく、ヨーロッパでもオランダ以外の全ての国で日産「リーフ」の方が順位は上だと思いますが(笑)。

先ほどのノルウェーでもそうでしたが、マツダというブランドがヨーロッパでは一定の知名度を得ていることが証明される数字です。

「航続距離100マイル(160キロ)」と言われて、バッテリーの温度管理もいまいちで充電の速度も出ないと酷評されているMX-30でさえこのくらい売れているのだからマトモなEVを作れば間違いなく売れると思うのは私だけでしょうか?

日本メーカーの地域別の売り上げ比率が一覧になっているので引用しましたが、マツダの場合ヨーロッパの比率が19%と日本メーカーの中では最大で、よくアンチEVの方々が言い訳に使う「ヨーロッパなんて元々日本車が売れない地域だから無視してもいい」「日本車が売れない地域のルールに合わせてEVを作る必要はない」などの暴論はマツダには当てはまらないでしょう。

このままヨーロッパが予定通りに「2030年以降は内燃機関車(ガソリン車・ディーゼル車・ハイブリッド車)」の新車販売を禁止」すると会社が傾くくらいの大打撃じゃないの?と心配になるところですが。。。

「もうそんな風に真面目にEVやるメーカーの心配する必要ないんじゃないの?」と思うところですが、ある事情により私はそれが言えない状況でした。

ですがその「ある事情」がこのMVで解消されたのでもう肩を持つ必要もないなとこの1ヶ月で見解が変わりましたけど。

テスラファンの間では注目の的になり、Perfumeファンの間でも「あの車どこのメーカー?」と話題になっていましたが、何とPerfumeの新曲「ポリゴンウェイヴ」のMVにテスラ「モデル3」が使われています。

これを見た瞬間に私は「これでMX-30を購入することは100%なくなった、モデル3のグレーを近いうちに購入する」と決心がつきました(笑)。

まぁ広島県出身であるにもかかわらずPerfumeがこれまで出演(又は楽曲提供)したのがテスラ「モデル3」、メルセデス「Aクラス」、プジョー「e-2008」で、マツダとは一切絡んでないので私はホッとしてますけど。

だって万が一マツダのCMにでも出ようものなら購入するEVが渋々嫌々ながらMX-30になってしまいますので。。。

というわけで以前であれば締めの言葉に「日本メーカーの奮起を期待したい」のように「このままじゃ日本メーカーが本当に終わってしまうよ」という旨のメッセージを書いていましたが、今後は一切忖度することなく容赦のない批判をします。

「EVを本気でやらないなら真っ先に滅びる日本メーカーはマツダである」とでも言って今日の記事は終わります。

今後は定期的に更新を再開しますのでまたよろしくお願いします。

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