「フェアフィールドバイマリオット宇都宮」宿泊記とEVの充電器について考える
こんばんは、@kojisaitojpです。先日はウエスティン仙台に宿泊してテスラのウォールコネクターを使った話を書きましたが、その帰りに「フェアフィールドバイマリオット栃木宇都宮」に宿泊して来ました。
マリオット系でホテル修行してる方ならお分かりでしょうが、年間の宿泊数増やしの修行です(笑)。
ヒョンデ「IONIQ5」で日本中をEVで移動する中での話ですから、ホテルのことだけではなくこの話題も重要なテーマです。
泣く子も黙る(?)「係員呼ぶ、現金払い、9-17時まで」の楽しい楽しい充電器(笑)。 pic.twitter.com/XMoOgKhc4Y
— saito koji@IONIQ5で日本全国移動中 (@kojisaitojp) July 9, 2022
これはホテルの隣(というか同じ敷地内)にある「道の駅」のEV用充電器の話です。EVに既に乗られてる方であればこの充電器がいかに終わってるのか、いかに使いにくいのか分かりますよね。
というわけで今日は「フェアフィールドバイマリオット宇都宮」に宿泊しながら、隣接の道の駅の困った充電器を使った話について解説します。
目次
「道の駅プロジェクト」の中でオープンした「フェアフィールドバイマリオット栃木宇都宮」
といきなりEVの話をしても「EVの話とホテルの話に関係あるのか?」と言われそうなので、このホテルの成り立ちから解説します。
Trip Base道の駅プロジェクトとは | TRIP BASE STYLE [トリップベーススタイル]
積水ハウスとマリオットが新しい旅のカタチを提案する地方創生事業が、Trip Base道の駅プロジェクト。「道の駅から、未知の旅へ」をコンセプトに、全く新しい体験型の旅が「TRIP BASE STYLE[トリップベーススタイル]」です。
積水ハウスとマリオットが提携して日本中の「道の駅」にホテルを建てるというプロジェクトで、まず第一弾として2020-2021年に以下のホテルがオープンしました。
- フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木宇都宮
- フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木日光
- フェアフィールド・バイ・マリオット・栃木もてぎ
- フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜郡上
- フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜清流里山公園
- フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜高山荘川
- フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜美濃
- フェアフィールド・バイ・マリオット・京都京丹波
- フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ
- フェアフィールド・バイ・マリオット・京都宮津
- フェアフィールド・バイ・マリオット・奈良天理
- フェアフィールド・バイ・マリオット・三重おおだい
- フェアフィールド・バイ・マリオット・三重御浜
- フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山串本
- フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ
そして2022年から2023年にかけて新たに以下のホテルがオープン予定です。
- フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道恵庭
- フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道長沼
- フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道南富良野
- フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫県南あわじ(2023年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫県淡路市(2023年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫県豊岡市(2022年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・兵庫県養父市(2023年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山県真庭市(2022年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・岡山県津山市(2023年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・広島県世羅町(2023年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・福岡県うきは市(2023年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・佐賀県嬉野市(2023年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・熊本県阿蘇市(2023年)
- フェアフィールド・バイ・マリオット・鹿児島県垂水市(2023年)
こちらのセカンドステージは現在のところ北海道の3箇所がオープンしたのみで、今後2023年末までに残り11箇所が順次オープンしていきます。
これらの中で本日紹介するのは「フェアフィールドバイマリオット栃木宇都宮」です。「道の駅 うつのみや ろまんちっく村」が隣接の道の駅です。
「フェアフィールド」ブランドはマリオット系のロードサイドホテルに位置づけられるホテルで、日本のビジネスホテルをイメージすればいい水準かと思います。
先に先日紹介した「フェアフィールドバイマリオット札幌」や「フェアフィールドバイマリオット大阪難波」は都市型のホテルで、特に札幌は札幌東武ホテルのリブランドですので本来のフェアフィールドの内装とは若干違いました。
とはいえ今後日本各地にオープンする予定の巨大プロジェクトですので、将来は日本のどこのエリアに住んでいても気軽に行ける範囲にホテルが誕生する可能性が高いのがメリットです。
そして「道の駅」という点でお分かりでしょうが、ほとんどのフェアフィールドバイマリオットは「車」でアクセスすることが前提の立地にあります。
なお本日の宇都宮以外には、2020年11月にオープンした「フェアフィールドバイマリオット栃木もてぎ」にも過去に宿泊しています。
宿泊記はこちらになりますのでよろしければご参照ください。
「フェアフィールドバイマリオット栃木もてぎ」宿泊記【新オープン】
2020年11月20日にオープンしたばかりの「フェアフィールドバイマリオット栃木もてぎ」の宿泊記になります。道の駅もてぎに隣接したホテルでツインリンクもてぎやSLで有名な真岡鐵道からも近いです。ロードサイド型の簡素なホテルですが、清潔感もあり、日本のビジネスホテルよりも広いので案外快適に滞在できるホテルです。
後は2021年3月にオープンした「フェアフィールドバイマリオット日光」の宿泊記はこちらです。
2021年3月オープン「フェアフィールドバイマリオット栃木日光」宿泊記【東照宮も市街地も近い】
2021年3月にオープンしたばかりの「フェアフィールドバイマリオット栃木日光」にテスラ・モデル3の試乗を兼ねて泊まってきました。道の駅隣接ではないので近くに充電スポットがないのが欠点ですが、今後の検討を約束してくれましたし、シンプルでリーズナブル、どことなく「和」のテイストも感じる落ち着いたホテルでおすすめです。
車でアクセスするのが前提という時点で私が「EVの充電器・コンセント」と関連づけて論じたくなるのがご納得いただけるかと思います。
うつのみやろまんちっく村」にある「フェアフィールドバイマリオット栃木宇都宮」
「フェアフィールドバイマリオット栃木宇都宮」は、東北道宇都宮インターを出てすぐのところにある道の駅「うつのみやろまんちっく村」に2020年10月にオープンしたホテルです。
「フェアフィールド」というブランドはマリオット・インターナショナルの創業者で あるジョン・ウィラード・マリオットとその妻のアリスがバージニア州に所有していた フェアフィールド農園が名前の由来となっています。
「Beauty of Simplicity 〜シンプル であることの美しさ〜」をブランドのテーマとして簡易な宿泊施設なのが特徴で、「道の駅」プロジェクトで誕生したホテルにはレストランがありません。
道の駅の飲食施設を使って欲しいということでしょうが、道の駅の欠点で夕方にはクローズしてしまうという点です。
到着が夜だと「うつのみやろまんちっく村」の方には行けないのが残念ではありますが。
後で触れますが道の駅がクローズしてる時間帯はEVの充電器も使えないことが大問題です。
チェックインは1階のフロントで行います。
注意点としては支払いが「カードまたは電子マネー(Suicaなどの鉄道系)のみ」になるので、ホテル内で現金を使えないという点です。
実は「キャッシュレスホテル」なのです。
ですので宿泊代のみならずスナックコーナーで買ったドリンクやお菓子などもカードか電子マネーでしか払えないので気を付けましょう。
レストランがなく、フロント横でドリンクとスナックを販売するだけの飲食施設ですが、フリースペースにはキッチンもあり、いずれは自分で料理ができるようになるそうです。
将来的には道の駅で調達してきたローカルな素材でバーベキューができるような計画もあるようで、それが実現するとマリオット本国アメリカの「フェアフィールド」ブランドと同水準のホテルになります。
コワーキングスペースにも使えそうなフロント横のスペースです。
またキッチンではコーヒーが24時間提供されており、どんな時間帯でもくつろげるのは長距離をドライブする際にはありがたいです。
「マリオットボンヴォイ」のエリート会員特典(プラチナ以上)については、以下のようになります。
- ボーナスポイント500p又はローカルギフト(宇都宮サイダー)
- レイトチェックアウト16:00まで
以前はボーナスポイントのみでしたが今回からは「宇都宮サイダー」というローカルギフトも選べます。
私自身の行動パターンだとロードサイドのホテルには夜中に到着することも多いので、快適に寝られれば良いと思います。
翌日のレイトチェックアウトが可能であれば特に問題は感じません。
「フェアフィールドバイマリオット栃木宇都宮」の客室はとてもシンプル?
ちなみにホテルの様子と困った充電器を紹介した動画はこちらになりますので一緒にご覧いただければと思います。
25平方メートルの広さに、大型の液晶TV、高速インターネット回線(WiFiは無料)と日本の平均的なビジネスホテルよりは1ランク上の作りです。
またバスルームはバスタブなしのシャワーブースのみですが、まだ新しいのもあり清潔感のある使いやすいシャワーでした。
バスタブにこだわるのであれば、「うつのみや ろまんちっく村」に温泉があります(ホテルの向かいなのでアクセスも楽)。
洗面台とベッドの間は仕切る扉もあるので、二人以上で止まった際にも目を気にする必要はありません。
他に特徴としては、コンセントやUSBの差込口が豊富にあり、スマホの充電などは全く不自由しない室内になっています。
今回の「道の駅プロジェクト」で建てられるホテルは全てこの仕様の部屋になるようです。
個人的には日本のビジネスホテルより広いのもあって気に入っています。
「フェアフィールドバイマリオット栃木宇都宮」へのアクセス方法は?
住所:栃木県宇都宮市新里町丙260-1
東北自動車道 宇都宮ICから車で約5分です。
道の駅「うつのみや ろまんちっく村」の中にあります。
道の駅うつのみや ろまんちっく村-46haの滞在体験型ファームパーク
栃木県にある「道の駅うつのみや ろまんちっく村」は、人と地域と豊かな里山にふれあう道の駅。46haという広大な面積の中に、農産物直売所や地物の食材が楽しめる飲食店、体験農場や森遊び、ドッグラン、温泉やプールに宿泊施設がある滞在体験型ファームパークです。
車でアクセスするホテルなのにEV充電器が一つもない「道の駅プロジェクト」でいいの?
そして最後はこのホテルへの問題提起です。道の駅に隣接するホテル、つまり車でのアクセスが前提のホテルなのにホテルの駐車場にはEVの充電器もコンセントもありません。
以前の記事でもこの道の駅プロジェクトについては「車でアクセスすることが前提なのにEV充電器やコンセントがひとつもない」ことを問題視しましたが、この状況は今も改善されていません。
さすがに日本全国で展開する全てのフェアフィールドマリオットにEV用の充電器やコンセントがないとなると「これは意図的に設置してないな」と思わざるを得ません。
宇都宮の場合ホテルの前のみならず離れたところに第二駐車場もあるので「一家で一台」どころか「一人一台」でも駐車可能なスペースがあるのにです。
このことをホテルに言うと「隣の道の駅にありますよ」と木で鼻をくくったような回答が返ってくるのはいつものことです。
ところがこの「道の駅の充電器」が困った仕様で、冒頭でも引用しましたが、
泣く子も黙る(?)「係員呼ぶ、現金払い、9-17時まで」の楽しい楽しい充電器(笑)。 pic.twitter.com/XMoOgKhc4Y
— saito koji@IONIQ5で日本全国移動中 (@kojisaitojp) July 9, 2022
上記のツイートでお分かりかと思いますが、「営業時間9:00-17:00」「現金払いのみ」「使う際には係員を呼ぶ(終わった後も再度呼びに行く)とユーザーの利便性は全く考慮されていません。
- 夜のホテルに滞在してる時間帯に充電できない
- キャッシュレスもプラグアンドチャージもなし
- いちいち係員を呼ぶ手間
これだけ見てもテスラのスーパーチャージャーとは雲泥の差なのがわかりますが、そもそも「隣の道の駅にあるから不要」と言ってしまうホテル側の説明が意味不明です。
なんてことを言うと「充電器の設置にカネがかかるんだからそんな簡単にできることじゃない!」と怒る人がいそうですが、200Vコンセントや普通充電器は家庭でもできるようなわずかな費用で可能です。
何も難しくはありません。
しかも設置した後はユーザーが使用した際には課金すればその設置費用も簡単に回収できます。
個人的には「やる気があるのか?ないのか?」だけの問題だと思います。
とEV充電器がないことを問題にしましたが、ホテルそのものは清潔感もあり、ドライブ途中に1泊するホテルとしては全く不満はありません。
マリオット系の中でも「フェアフィールドバイマリオット」「モクシー」「コートヤードバイマリオット」などのブランドはロードサイドの格安ブランドという位置づけなのでリーズナブルで使いやすいホテルとして考えると道の駅のホテルとして適切です。
「車でアクセスするのにEVのことは無視するの?」以外に不満はないのですが。。。
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