仕事でメンタルを病まないために必要なこととは?
こんばんは、@kojisaitojpです。
今日は真面目な人、高い意識を持って仕事をする人が陥りやすい落とし穴について説明します。ちょっとしたきっかけでメンタルを病むことにつながる重要なお話です。
目次
仕事の失敗で「俺のせい」という意識がメンタルを病む?
- 「俺がもっとしっかりしていれば…」
「こうなってしまったのは俺のせいだ…」
仕事でもプライベートでも何かトラブルが起きた時に、真面目な人ほどその原因が自分にあるのではないかと思いがちです。
確かに明らかな自分のミスに起因するトラブルはあります。もちろんこれは反省が必要ですが、今日はそこが中心ではありません。
「俺のせいじゃないのに…」と他の仲間を恨んだり、その仕事をするにあたって環境が恵まれてなかったと内心思いながらも自分を責める方が、世の中には結構な数います。
これは危険です。
必要以上に自分を責める意識はメンタルを病むきっかけになるので、気をつけたいところです。
今日はこのような「自分が悪いんだ」という意識を過剰に持つことの危険性について説明します。
「自分が悪い」と錯覚するマインド
失敗は誰にでもあります。実際今まで生きてきて一度も失敗したことのない人はいないかと思います。
失敗の原因が自分のミスなど、明らかに自分に起因するものであれば、それは反省しなくてはいけません。同じミスは繰り返さないようにする、というのは社会人として当たり前のことです。
ところが数多くの失敗の中には明らかに自分が原因ではないという失敗もあります。
でもそれを環境のせいにせず、自分がもっと頑張れば何とかなったのに的に自分で背負ってしまう人が一定数います。
これは危険です。メンタルを病む原因になります。
この見方が良くないのは、誰がやっても同じように失敗する環境というのがある、物事には自分ではコントロールできない変数(不確定な要因)が必ずあるという事実を見失って「怒られる自分が悪い」「自分が無能だから失敗したんだ」と必要以上に自分のマイナス面に意識が行ってしまうという点です。
無理難題を押し付けがちなブラック企業ではよくあることです。誰がやっても上手く行かないような無茶な仕事を押し付けておいて、できないと怒る上司。
ところが、誰がやってもうまく行かないような環境だったのなら、自分を責める理由は全くないはずです。もしそれを「お前が悪いんだ」と一方的に詰めてくるような職場ならさっさと撤収した方が無難です。
病む必要のないところで精神を病む必要はありません。
重要なこととして物事というのは、
要は「理由→結論」ではなく先に結論(例えば不採用とか解雇とか)があって、それに対するもっともらしい理由(事実)をこじつける
このシンプルな事実に気づくだけで、仕事上のストレスは一気に軽減されると思います。
悩む必要がないことに悩むことから解放されるということです。
次の項目で私の実体験をお話しします。
後付けで捏造される「理由」
私にも失敗談というか嫌な思い出は過去にいくつも体験しています。
例えばある予備校を辞めた時の話。
私がバリバリ働いていた2005年〜2012年くらいの時期というのは、リーマンショックや東日本大震災が続けて起こり、景気はどん底。家計が悪化すると生徒の家庭でも取る科目を減らして、教育費を節約というのがよくあるパターンです。
このあおりを食うのは「現代文」とか「小論文」みたいな周辺にある科目(英語とか数学とかは最後の最後まで減らない傾向)なのですが、それでも自分なりには講座が赤字にならないように運営できていたと思います(1人1コマ辺りいくら×人数で計算すればその講座がいくら利益を生み出しているのかは誰でもわかります)。
ところがある年の年度末にいきなり解雇。というか3月末まで次年度の予定を連絡して来なかったので、こちらから聞いてみたところ私に割り当てる授業はないという回答。
3月末にいきなり言われても穴埋めとなる仕事が見つからない業界ですので、こちらも当然のことながら弁護士を立てて戦います。不当解雇だ、復職させるかそれが無理なら補償しろと。
その時の話し合いで向こうが言ったことが今でも忘れられません。
- 「一人の生徒から苦情があり、とても授業を任せられないと判断した」などと平気で言ってきました。大多数の生徒からのアンケートではトップクラスの数字を叩き出しているのに。
まぁこれを学校側の弁護士に言わせて書面にしてこちらの弁護士に送りつけてくるのだから、弁護士も大変な仕事だなとむしろ同情しましたが…。
原因は予備校全体の生徒数の減少です。要は学校自体の利益が出なくなったから給料の高い講師は切ろうということです。
これが生徒数が右肩上がりで増加している時期であれば「これだけ多くの生徒から評価されているんだから、来年の給料をアップさせる」とか「夏季講習一生懸命やってくれたので臨時のボーナスです」とか。
これ全部同じ学校の同じ担当者が言ったことですから、呆れてモノも言えません。
私はかなり個性が強いのでいつの時期でも少数のアンチがいることくらいはわかってました。でも大多数が満足できる授業が提供できれば問題ないかなと思ってました。
つまり学校が利益の出ているときはアンチの意見は無視して多数派の評価を尊重」、利益が出なくなったら「一人の悪評価のアンケートを悪用して、契約終了の口実に使う。
同じ事象でも解釈次第で何とでも言えるという典型例です。
もちろん私はこの程度のことで「俺ってダメな講師なんだ」と精神を病むことはありませんでしたが。
まぁ今振り返れば、私は生徒だけ見てれば良いという姿勢の一匹狼でしたので、もっと学校の偉い人とかと仲良くしておけばこのような事態は避けられたのかなという反省はあります。
でもそこを必要以上に重く捉えるより「失敗を失敗と思わない」、むしろ不毛な環境にオサラバして次に行けるとポジティブに捉えればマイナスなことは全くありません。
メンタルをすり減らす前に社畜から脱出?
このように失敗を失敗と思わない、むしろ次に行く良いきっかけとなったとポジティブに捉えられれば、仕事で精神を病むことはありません。
ただこれは自分が業務委託、つまりフリーランス・個人事業主として働いていたので、居場所を変えればいいやと気持ちを切り替えるだけです。
確かあの時は補償としてもらったお金でドバイまで旅行に行って、ストレスを解消して終わった記憶があります。
これは正社員として働いている会社でも同じで、自分にとって明らかにプラスでない環境からはさっさと撤収することをお勧めします。
大丈夫です、撤収しても自分に売り物となるスキルがあれば、次の職場はすぐに見つかります。それよりも追放すべきなのは必要以上に自分を責めてしまうマインドです。
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