そもそもテスラって何の会社なの?【トヨタと同様の車メーカーと思ったら情弱?】

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こんばんは、@kojisaitojpです。「いや、それはないでしょ」と思うようなネタが降ってきました。

「テスラとトヨタが提携して、テスラが電子制御プラットホームとソフトウェア技術を提供して、トヨタが車体プラットホームを提供する」などと言われています。

こういう噂がわいてくるといつも謎なのは「そもそもその情報本当なの?」と冷静に考えてみることもなく、「トヨタがテスラ車を作るようになったら品質が上がる」とか妄想されていますが、そもそもこの両社は以前提携が決裂しています。

この時にもお互いが公開しなかった「車両制御システム」を今になって共有するということはちょっと考えられないと思います。

それにこの2つの会社には根本的な違いとして「何が中心の会社なの?」という違いがあります。

まさか「テスラ=車メーカー」だと思って私のブログなんか読んでないですよね、と思うところなのですが、ちょうどいいネタが振ってきたのでここにスポットを当ててテスラとトヨタの違いについて語ってみたいと思います。

「持続可能なエネルギー社会への変革」がテスラの最優先課題

パワーウォールのある生活
確かに以前はテスラも「テスラモーターズ」と名乗っていたことはありましたが、現在は「モーターズ」の名称を削除しています。

テスラのホームページの「企業情報」には以下のように書かれています。

電気自動車は ガソリン車よりも優れていて、速く、楽しく、運転に妥協する必要がないことを証明したい — そう願った数名のエンジニアにより、2003年、Teslaは創業されました。その後、Teslaは100%電気自動車だけでなく、限りなく拡張可能な、クリーンエネルギーを発蓄電する製品をも製造する会社となり、世界の化石燃料への依存に終止符を打ち、ゼロエミッション社会への移行を加速することで、より良い未来を実現したいと考えています。
テスラ公式ホームページ「企業情報」より)

「企業情報」の最初の段落に「電気自動車だけでなく、限りなく拡張可能な、クリーンエネルギーを発蓄電する製品をも製造する会社となり、世界の化石燃料への依存に終止符を打ち、ゼロエミッション社会への移行を加速することで、より良い未来を実現」とズバッと書いてあります。

テスラパワーウォールで自給自足

私も以前の記事で何度か「テスラって車売るのが目的の会社じゃないよ」的なことは述べてきました。

要は「車を売る」というのがあくまでも「持続可能な社会を作る」ための手段だからやってますよという感じです。

ここがわからない人が「再エネと電気自動車に何の関係があるんだよ?」とか「別に蓄電池を普及させれば電気自動車なんていらなくねぇか?」的なことを言ってきます。

    「持続可能な社会を作る」

    「そのためには化石燃料から再生可能エネルギーへエネルギー源を切り替える」

    「でも再生可能エネルギーは発電量は不安定(昼間多くて夜中は少ないなど)」

    「だったら余った電力を電気自動車やパワーウォールに電気を貯めておけばいい」

    「じゃあ電気自動車を世界中に普及させて世界中に電池をばら撒こう」

このようなプロセスをたどってテスラが電気自動車(BEV)の販売にシフトして行ったと考えることが自然なのですが、「それなら各家庭に蓄電池を普及させればいいだけで、電気自動車なんかど〜でもいいだろ?」と言う人もいるでしょうね。

でもその蓄電池が1台1000万とか言われたら誰も買わないですよね?

実際に10年前の家庭用蓄電池はこのくらいの価格でした。

リチウムイオン電池の価格推移

これは「リチウムイオン電池の価格の推移」ですが、2010年〜2016年の間に1kWh辺りの価格ですが既に1/4になっています。

そしてこの資料が2016年以降の2022年までのリチウムイオン電池価格推移の予想です。

リチウムイオン電池の価格推移

来年2022年にはいよいよ2010年の1/10の価格まで下がります。

この10数年の間に電気自動車(BEV)が世界中で普及していくことによってリチウムイオン電池の価格がこのように下がってきたということです。

ちなみにテスラのパワーウォールも13.5kWhという蓄電池の中ではかなりの大容量にもかかわらず本体価格は100万円を切っています。

それを考えると2009年〜2010年に電気自動車を市販化させた時の日産リーフや三菱i-MiEVの価格が非常に高額だったのも納得が行きますよね。

モデルチェンジ後のテスラ「モデルS」

あくまで「持続可能な社会」を実現させるための一つのプロセスとして電気自動車を販売するというのがテスラの戦略だったということです。

しかも結果として電気自動車が普及すればガソリン車を減らすことができて、「化石燃料に頼る社会」からの脱却も図れると一石二鳥の戦略です。

しかも「エコ」を売りにしない「テスラ」の戦略が巧妙

駐車中のモデル3
とはいえ「エコだから電気自動車に乗ろうぜ」と言われても「どうせ俺一人が乗ったところで世の中変わらないよ」と思う人が多いですよね?

実際に日産がリーフを発売した時は「エコな自動車」というのを売りに販売したのですが、初代初期型のリーフはあまり売れませんでした。

私のブログもPV数やTwitterのフォロワー数から推測するに多少は知られるようになったかと思いますが、テスラユーザーの皆様は「エコだから」という理由でモデル3やモデルSを買いました?

少しはいるかもしれませんが、ほとんどの方はその理由で買ってないですよね?

おそらく主な購入理由はこの辺でしょう。

  • ガソリン車を超える加速力などのパフォーマンス
  • 最新のテクノロジーを搭載した「走るスマホ」っぽさ
  • ガソリン代かからないから節約になる
  • イーロンマスクのファン(信者?)

特に「ガソリン車を超える走り」をアピールしてきたのが大きいですよね。モデルSの加速力であればポルシェやランボルギーニなどのスーパーカーを超える加速力を誇るわけで、「エコ」とかよりも走り重視、車好きの方々に興味を持たせる方が車は売れるのです。

サイバートラックvsフォード

他にも最新のスマホを操るような最先端の技術に触れるワクワク感からEVに入ってくるのもありですし、「ガソリン代の何分の1の電気代で済む」という節約意識からEVに入ってくるのもありですし、私なんかの場合は故障ばかりだった外車(ルノー・シトロエン・ジャガー・フォルクスワーゲン)を乗り継いできたのもあって「故障少ない車がいい」というニーズにもピタリと合致するのがEVでした。

モデルチェンジ後のテスラ「モデルS」

そして最後にこの人が登場します。

イーロンマスクとテスラ

この人の個人的なファンだからテスラ車を買うというのも立派な購入動機になると思います(笑)。

トヨタとテスラは水と油の関係?

トヨタAYGO
「持続可能な社会」という言葉は最近では先日も取り上げた「ESG投資」や「SDGs」などのように様々な分野で取り上げられるようになりましたが、テスラからすれば「そんなもの俺たちは前から言ってるよ」という感じでしょう。

片やトヨタはどうでしょうか?

何度も引用しますが「持続可能な社会」とは程遠い方針の人間が社長をやっている会社です。

社会的影響力のある人がこのような発言をするから「EV化するには原発が必須」だとか「化石燃料で発電した電力でEV走らせても意味がない」などのヨーロッパなどではとっくに退けられているわけのわからない反論が今も幅を利かせているのが日本の残念な現実です。

事故後の福島第一原発

先日は某有名モータージャーナリストがテスラを絶賛するYouTube動画の中でも「原発を稼働させるのが当たり前でしょ?」的な発言をしていて唖然としました。

福島第一原発

テスラは「自動車業界」と同時に「電力業界」にも喧嘩を売りに行くという日本の企業じゃ絶対にやらない、できないことをやっているのを理解してない人が多すぎです。

そもそもイーロンマスクが原発を「持続可能な社会」のために許容すると思います?

原発は一回事故が起きると(というのを我々は経験してますが)「持続不可能な社会」を作ってしまいます。実際に震災から10年経ちましたが今も避難区域に指定されていて家に帰れない人々がたくさんいます。

しかもその危険な原発をどっかの大企業(東京電力と実質国有化した日本政府)が保護・管理するのが「安全保障」になると思えます? 

私には全く思えません。

話をトヨタとテスラの話に戻しますが、片や社長が「EVが普及したら原発が10基必要になる」のような「いや、それ言ったら終わりでしょ」的なことを公の場で堂々と言ってしまう会社です。

私はこの発言は思わず口走った「失言」だと捉えていますが、仮に本心でないとしても公の場でこのような暴言を言ってしまうようでは昔と違ってイーロンマスクが組もうと思う相手ではありません。

なんて言うと「トヨタの方が下みたいな言い方するな」と言われるかもしれませんが、そういう方はテスラとトヨタの時価総額を比べてから言ってくださいというだけの話です。

世界が「株価」という点でこの2社をどう評価しているのかをきちんと認識すべきだと思います。

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