【スマホに続き電気自動車も?】「俺が生きてる間は現状維持」を願うマインドが国を滅ぼす?

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こんばんは、@kojisaitojpです。いつものことなのですが、「ヤフコメ」を見ていると鬱な気持ちになってしまいます。

「嫌なら見なけりゃいいじゃん?」というのもその通りではあるのですが、世の中でこのような考え方を熱く語るような人々が一定数いるという事実は見なければならないので渋々参照するようにしています。

自分の個人的な人生という意味では「ヤフコメの価値観の逆張りなら成功する」と勝手に思ってますが(笑)。

こういうコメントを見ていると、「ガソリン車なのか電気自動車なのかでなぜそこまで現状維持にこだわるのだろう?」という素朴な疑問が出てきますが、よく考えれば過去の技術革新の時も同じような雰囲気だったのは確かです。

私のブログでも何度か話題にしましたが、私がiPhone3Gsを買った時には「タッチパネルだと壊れたらどうするの?」とか「赤外線とかワンセグ使えないのは困る」「音楽聴くならiPodで十分」などと散々バカにされましたが、今赤外線とかワンセグ使っている人います?というくらい少数派になっています。

確かにiPhone3Gsを買った当時はスマートフォンに対応するサイトもなく「携帯サイト」というのがありましたが、「お使いのブラウザでは開けません。携帯電話から開いてください(iPhoneのSafariは当時パソコンのブラウザと同じ扱いだったようです)」のようにホームページすら開けないという不利益を受けたこともありますし、キャリアの料金体系もスマホに合わせたものではありませんでした。

「走行距離がぁ〜」とか「充電設備がぁ〜」という今の電気自動車に必ず浴びせられるお決まりの批判も同じかなと読んでますが。iPhoneが典型例なのでいつも出してますが、これまで生きてきた経験から、私自身が「これはいい」と思ってから世の中全体が受け入れるまではだいたい数年のタイムラグがありました。

今日はこのような「変化を嫌うマインド」が後々痛い目にあう具体例として電気自動車を取り上げてみます。

食わず嫌いの「アンチ電気自動車」の現状維持派

ノルウェーで充電中の日産リーフ
私のブログでも先ほどのヤフーニュースでも同様なのですが、ちょっとでも電気自動車を称賛する記事を書くと猛烈な批判が飛んできます。

「電気自動車はエコじゃないんだ!」
「ヨーロッパみたいに水力とか風力で発電できない日本じゃ無理だ」
「走行距離が短くて使えない」
「充電設備が足りなすぎる」

などなど一生懸命「できない理由」を挙げてくるのですが、世界の流れが全く見えていない人々です(世界の流れについては次の項で紹介)。

老害のイメージ画像

確かに昨日も挙げたように、「充電設備」についてはまだまだ弱いです。一軒家の人は別にしてもマンションなどの集合住宅に住んでいる人が怒る気持ちもわかります。

しかし集合住宅の駐車場にも、照明は付いています。つまり駐車場内に電気は来ているので、配線を太くし、メーターを付けて、各車室まで配線すれば充電は可能です。別にそれほど難しい工事ではありません。

現時点ではマンションの管理組合がそのような動きを嫌う傾向にあると思います。しかしすでに一部の集合住宅では、資産価値を高めるため、または単に一部の電気自動車オーナーからの要望で、充電器の設置が始まっています。

米国では、マンションへの充電器設置に、管理組合は反対できない法律が施行されている州すらいくつかあります。

やってできないことはないのです。やろうとしないだけ。

イギリスの充電ステーション

例えば街中にあるパーキングメーターにも設置可能です。パーキングメーターは駐車センサーと課金システムとタイマーで構成されていますが、電気が来ていますので充電用に課金システムとタイマーさえ設置すれば充電器も実装可能です。

イギリスの充電ステーション

実際にヨーロッパでもパリやロンドンのように路駐が普通になっている大都市では、パーキングメーターで充電することが可能になっています。

フランスの充電ステーション

駐車している間に満充電できる環境が整えばガソリン車より便利になります。

会社の駐車場などに充電スペースを作ってくれるわけがないと思うかもしれませんが、実はこれすら大したコストもなく設置可能です。

車通勤が主体の会社では、普通は毎月通勤費としてガソリン代を支給しています。これを止めれば会社の駐車場で充電できるようにするための工事費くらいは出てしまいます。しかも会社で充電する場合はメーターがいらないので、さらにコストが下げられます。

これが実現すると極端に言えば通勤の片道だけでも走れる電気自動車があれば「航続距離」など何の問題もなくなります。

ちょっとの工夫で充電器を設置する環境は整えられますし、ガソリンの時代と比べてもコスト的なデメリットもほどんどありません。

もし電気自動車の普及のために「充電器を設置した企業は税金控除」とでも一言いえば簡単に設置できることでしょう。

「やろうとしない」「やらない理由を一生懸命探している」だけで、やって出来ないことではありません。

電気自動車が遅れるほど失われる国際競争力

指数関数的な上昇
「指数関数的な上昇」という言葉がありますが、製品が普及する時にはこのグラフ見られるように最初はジワジワ上昇し、あるレベルを超えた時から一気に上昇します。

最近の例だと携帯電話がこれに該当します。90年代にはまだ持っている人が少数派だった携帯電話は2000年以降一気に普及し、むしろ持っていない人の方が珍しいという状態に数年で行ってしまいました。

ドイツの新車販売台数
イギリスの新車販売台数
フランスの新車販売台数

前にノルウェーを取り上げた際には「水力で電力まかなえるノルウェーと日本を一緒にするな」と叩かれたので、ドイツ・イギリス・フランスとあえてノルウェーを除いて掲載してみましたが、ヨーロッパでの電気自動車の普及率はそろそろこの「指数関数的な上昇」の入り口まできています。

もちろんこの電動化率にはまだプラグインハイブリッドも含まれているのですが、2030年〜2035年には内燃機関(エンジン)を搭載した車の販売が禁止(ドイツ・フランスはこれにプラグインも含めるかは未定)になるのですから、次回以降の買い替えでプラグインハイブリッドを選ぶ人はほとんどいないことでしょう。

ちなみにアンチ電気自動車の方々が毛嫌いするノルウェーになるとこの位になります。

ノルウェーの新車販売台数

もはやガソリン車は少数派で、電気自動車もプラグインを除いた値でも50%を超えています。

ドイツ・イギリス・フランスも数年あればこの水準に達すると思います。

フランスの充電ステーション

「ここはヨーロッパじゃなくて日本なんだよ!」と怒る人が必ずいますが、仮に日本だけが独自の基準にこだわりハイブリッド車主体で行った場合、「電気自動車以外はNG」となった国に車を売れなくなります。

(まぁ実際はトヨタにしろホンダにしろ中国向けの電気自動車などは開発してますからシェアがゼロになることはないでしょうが)

となると日本車の世界に占めるシェアはどんどん低下して行きます。

世界での売り上げが大幅に減少すれば、国内でもディーラー含め修理工場などを維持する費用も無くなります。オイルやエンジン、ミッションなどを扱う部品工場もどんどん不要になります。

よく「電気自動車化すると雇用が失われる」的にガソリン車の必要性を訴える人がいますが、別に国内で電気自動車化を進めなくても同じことが起きます

フォルクスワーゲンid3
テスラモデル3とイーロンマスク

反対にいち早く電気自動車化に踏み切ったフォルクスワーゲンや電気自動車専業のテスラや中国の自動車メーカーのシェアはどんどん伸びていきます。

テレビやスマホと同じ道をたどる自動車産業

斜陽産業のイメージ
結局「自分が電気自動車に対応した生活に変わるのが面倒くさい」「せめて自分の生きてる間くらい今のままでいて欲しい」という意識が新しい技術の導入の妨げになるのですが、これで割を食うのは下の世代です。

時代の流れに乗り遅れる昭和マインド

高齢者からすれば「自分の生きている間位」の話で済みますが、若い世代はこの現状維持によって生じた負債を押し付けられます。

    海外旅行に行くと日本以外の国のホテルで部屋に置かれているテレビは韓国製、台湾製、中国製ばかりでソニーやパナソニックなど日本製はほとんど見られません。

    私の場合基本的にはマリオット系のホテルに泊まるので安ホテルではないですよ。リッツカールトン・セントレジス・Wホテルなど一流と呼ばれるホテルでの話です。

    自動車でも数年後には同じ光景になっている可能性があるということです。

例えばドバイでショッピングモールなどに行くと駐車場にはフェラーリやらランボルギーニやらベントレーやらと世界の高級車を一通り見れますが、タクシーは一部の高級タクシーを除くとはほぼ全車トヨタのカムリです。

このトヨタのタクシーがいずれ中国メーカーの電気自動車などに置き換わってしまうと日本車の居場所がなくなります。テレビと同じパターンをたどる可能性があります。

日本の基幹産業が失われた状態で次の世代にバトンを渡したいのでしょうか?

「自分が生きてる間だけでも現状維持」を願うマインドがそのような世界を生み出してしまうことにつながるわけです。

「自分が生きてる間は現状維持」的な考えが国を滅ぼす

グローバルなビジネス
誤解を招かないように言っておきますが、別に日本の自動車メーカーに滅びて欲しいというわけではないのです。

反対に言えばテスラにしろ、中国で大量に出現している電気自動車専門のメーカーにしろ、歴史のない会社でも開発できるのが電気自動車なのだから、世界でトップクラスの技術を持つ日本の自動車メーカーが本気で開発すればすぐに作れて、世界のシェアも取れるのに自らオワコンになる方向に進んでいるように見えるのが残念なのです。

既存の部品メーカーとかディーラー網のように血を流さなければいけないものは必ず出てきます。でもそれが嫌で「とりあえず自分たちが現役の間だけでも現状維持で」などと思っているようなら、せっかくの世界トップレベルの技術を持つ日本の自動車メーカーが生き残れないでしょう。

いや、生き残ることはできても、先日の記事にも嫌味で書いたように「トヨタがテスラのレシピを調理する下請けになる」とか、中国の聞いたことのない自動車メーカーに買収されて中国の傘下に入って電気自動車を作らされるような光景が現実になるかもしれません。

「株価は実態を反映してない」とテスラの時価総額がトヨタを超えたということへの批判はありますが、買収のような話になった時には時価総額の高さが有利になります。

搾取されるイメージ2

「中国のメーカーやテスラの言いなりになって電気自動車を作らせたらピカイチ」という皮肉な意味で日本のメーカーの技術力が生かされるような光景は見たくないです。

「自分たちが生きている間だけでも現状維持できれば後は知らん」的な、私が最も忌み嫌う「加齢臭マインド」が日本を滅ぼす可能性があります。

なって欲しくない未来ですが、最悪の未来が現実になる可能性が高まってきています。

そのような最悪の世界に導こうとしているのが、冒頭に引用したようなヤフコメにある「加齢臭マインド」ではないでしょうか。

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