【悪徳インフルエンサー?】「〜はオワコン」的な煽りはポジショントーク

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こんばんは、@kojisaitojpです。今日はちょっと毒舌なトークをしたくなりました。

ターゲットはインフルエンサーと呼ばれる人々です。

別に嫉妬とかではないのですが、確かに自分のポジションを利用して煽ることで自分に利益につなげる姿勢には疑問を感じます。

今日はこのインフルエンサーについて考えてみます。

「インフルエンサー」=ポジショントークを煽る人

インフルエンサーの影響力
ブログでも仮想通貨でもyoutubeでも何でもいいですが、流行のものに対して「オワコン」「オワコン」と繰り返して周りを混乱に陥れる。そして同時に自分がやろうとしてるものを絶賛して煽る。その絶賛しているものは、当の本人が今一番力を入れているものだったりすると、それが「ポジショントーク」です。

文字通り自分のポジションの利益を最大化するためのトークです。

ここで言う「煽って稼ぐポジショントーク」ということの基本的なスキームは下記の通りです。

  • Aはリスクがある。まだAで消耗しているの?」と読者を煽る
  • その上で「Bの方が良い」と勧める
  • 読者がBを選ぶことで、煽った人間は利益を得ることができる(アフィリエイト、成果報酬等)

具体例を出しましょう。A=日本円、B=仮想通貨と入れるとどうでしょうか?

実際に、2017年〜2018年に一部の有名ブロガーが仮想通貨を猛烈に買い煽っていた時期があります。その後数ヶ月で半値くらいまで暴落してます。現在は当時の水準を取り戻すくらいに戻っては来ましたが、暴落した時点で手放して損失を出した人は多いのではないでしょうか。

口座開設など仮想通貨のアフィリエイトで大儲けした上に、「投資は自己責任だからねぇ」「長期保有が基本でしょ」的なことを言って逃げる(言い分は間違いではありませんが…)。旬を過ぎたら仮想通貨の話題は一切なし。

相場の世界が一番わかりやすいので出しましたが、典型的なポジショントークです。自分が持ってるポジションを解消したいから買い煽って、参入者が増えたところで一気に売り崩すというのは仕手株などではよくあることです。

仮想通貨についても早い段階から投資していた筋の人間は自由に相場を操縦できることは言われています。

もちろん証拠はありませんし、うっかり個人名を出そうものなら訴訟するぞと脅してくるような連中ですので出しませんが、実際にこのようなことは起きています。

今も繰り返される「煽り」

インフルエンサーに煽られる
もう少し最近のネタにすると、「A=ブログ、B=youtube」にするのが最近のトレンドでしょうか。私のように最近ブログを始めた人間は「情弱」とバカにされるのでしょうね。

最近だとその「youtubeもオワコン」とか言い始めていて、youtubeを有料メンバー専用にしたり、別にオンラインサロンを設けて移行というのが新しいトレンドのようですが、自分に心地良いことしか言わない信者、イエスマンを相手に新興宗教の教祖でも始めるつもりでしょうか。

関わる気ないので勝手にどうぞという印象です。

繰り返しですが具体例は何人もいますので、別に特定の誰かを攻撃する気はありません。

「〜はオワコン」はただのポジショントーク・マウンティング

インフルエンサーに騙される
仮想通貨に限ったことではなく、様々な例が挙げられます。

例えば会社員はオワコンだと言う一方で、搾取の極みのようなエンジニア派遣・業務委託の会社をオススメする矛盾の塊のようなインフルエンサーもいます

エンジニアなんて典型的な使い捨ての仕事ですよね。。。

業務委託は私も予備校で経験したのでわかりますが、確かに自分の時間は会社員よりは自由に使えます。景気の良い頃は自由に海外旅行もできました。ですが、常にクビを切られるリスクが伴い、理不尽な解雇を食らうこともあります。

「解雇」と認めると雇用関係で補償が必要になるので、会社側は補償する必要がない「契約終了」と言いたがりますが、弁護士か労働組合を使って徹底抗戦すると大抵勝てます。本題ではないのでその話はまたの機会にしますが、これを知らずに泣き寝入りする人が案外多いです。

今日言いたいことはそこではなく、自由であることの裏返しとして「仕事は出来て当たり前」「会社に守ってもらおうとは思わない」という厳しさがないと絶対に務まらないのが個人事業主だということです。

インフルエンサーに共通するのは基本的にサラリーマンは全否定。そこに関しては私も共感する部分はありますが、その一方で「個人事業主で生きていくのも結構大変なんだぞ」という、彼らに都合の悪いことは言いません。

インフルエンサーのイメージ

ですのでいつも自分は「起業・副業」と併記するようにしています。別に起業まで行かなくても、サラリーマンを続けながら「副業」として違うことにチャレンジするという生き方も十分ありだと思うからです。

この辺りのリスクを説明しないまま「サラリーマンはオワコン」と煽ることは、今その立場からは脱出して安定して稼げるポジションにいる立場からサラリーマンをバカにした「マウンティング」でしかありません。

メディアリテラシーのない日本の教育

メディアリテラシーを身につける
この前人と話していてこの間までやたらとコロナを怖がっていた人が「コロナはただの風邪」とか急に言い出したので「何かあったの?」と聞いたら「Youtuberが言ってた」とか返して来て腰を抜かしそうになりました。

人の考えを変えさせる影響力の強さにはもちろん驚きますが、同時に「Youtuberが言った」ことを何の疑問も持たずに信じてしまう層が生まれていることにも驚きました。

これが「メディアリテラシーの欠如」という日本の痛いところです。

私の場合小論文を指導する時などは必ずテーマにしてた「メディアリテラシー」ですが、定義は、

テレビ番組や新聞記事などメディアからのメッセージを主体的・批判的に読み解く能力。リテラシーというのは「読み書き能力」のことで、読む力と同時に書く力も含む。情報をうのみにせず、どんな意図で作られ、送りだされているかを自分の頭で判断する。そしてそれを通じて自ら情報発信する力を身につける。(略)背景には放送と青少年に関する委員会の設置に至るような、子供や若者への放送メディアの影響に対する関心の高まりがある。

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

つまり「情報を発信する側がどのような意図で情報を加工し、どのような手法で発信しているか」を把握した上で、情報を受け取るべきだということです。

誤解のないように強調したいのは、「客観的で正しい情報をつかもう」ではないという点です。「どんな情報にも語り手、それがマスコミだろうがインフルエンサーだろうがある価値観のもとに加工して発信する情報であることを理解して情報に接しよう」ということです。

ですのでよく2ちゃんねるなどで見られる「マスゴミwww」的なマスコミをバカにした姿勢もメディアリテラシーが適切に身についているとは言えません。マスコミの報道の仕方に疑問を抱くところまでは合格なのですが、裏返しで「俺だけは本当の真実がわかってるぜ」的なマウントは大間違いです。自分の見方もまた一つの視点に過ぎないということが理解できていません。

などと語っていると予備校で小論文の添削をしていたときのような口調になってきて、説教臭いのでこの辺にしておきます。。。

しかし「メディアリテラシー」は色々なネタを論じる切り口として使いやすいので「試験で困ったら使え」的に指導してました。

「今からブログやってもオワコンだよ〜、自分は月収400万あるけどね」

こんな感じでやられると「ブログを早く始めて成功した自分ー偉い→今頃ブログを始める初心者ー情弱」とただマウントを取りたいがゆえに、自分より遅くブログを始めた人をからかっているように見えてしまいます。そんなつもりはないというのであれば「自分はブログで月収何百万」などという余計なことは言う必要ありません。ただ「ブログをこれから始めると昔と比べてどのくらい不利なのか」について語れば済む話です。

結局受け手からは「自分の自慢したいだけじゃないの」と見えてしまいます。

本人の意図は関係ないのがメディアリテラシーです。まぁこの手のインフルエンサーはおそらく意図的にやってるでしょうけど。

これも具体的に誰という気はありませんが、何人もいますよね。自分が思いつく例を浮かべていただければ誰が対象でも内容は変わりませんのでOKです。

そもそも楽して稼げる副業はない

投資家に反撃するイメージ
インフルエンサーという立場は、文字通り影響力があるので、ある意味世の中の流れを自分の思うようにコントロールすることが可能になって来ています。

今日言いたかったのはその立場を悪用して、自分の儲けにつなげるという姿勢は大人げないなという話です。

ただし若干でも彼らの肩を持ってあげると「ブログやYoutubeを始めた当時は1日何時間も血の滲むような努力をした」ということは否定できないです。今より簡単だったと言われる5-10年前でもブログを始めて、ほとんど収益も出ないまま止めてしまった人はたくさんいるわけで、生き残るためにものすごく努力をしたことは否定できません。

そういう風にリスペクトしているからこそ、有名になった立場を悪用している今の状況が腹立たしいとも言えますが。

まぁ昔の彼らを見てもわかるように「楽して稼げる副業」なんて存在しないことは事実です。

ブログはオワコン、アフィリエイトはオワコン、youtubeもオワコンだと勝手に錯覚して「1日15分の作業で月収100万」とかFacebookやInstagramの広告に出てくる怪しげな情報商材に手を出すことだけは避けるべきでしょう。

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