ピントのずれたアンチEVからのEV叩きじゃ電動化は止められない?【二酸化炭素排出量の問題ではない?】

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こんばんは、@kojisaitojpです。Twitterなどを見ていると私がEVに関心があるからフォロワーもそういう方々が多いのでつい忘れてしまうことがあります。

それなりに賛同していただけて拡散してもらえたツイートが誤植(意外→以外)なのは恥ずかしい限りですが(笑)。

以前も「EVに乗ってる人、EVが好きな人以外は充電=急速充電と錯覚している」ことについて指摘しましたが、世の中一般を見ているとそもそもEVという存在すらロクに知らないというのが普通です。

何となく「EVという他の選択肢が思いつかないから」ガソリン車やハイブリッド車に乗っていると言うのが大半です。記事にもある「内燃機関ファン」といういわゆる「車好き」というのも世の中全体で見れば少数派です。

アンチEVな方々(おそらくはEV化すると困る業界の関係者)が猛烈に電気自動車の悪口を言うのでついつい「アンチEVが増えている」ように錯覚してしまいがちですが、一部の車好き以外にはそもそも存在すら認知されていません。

私が「日本でもEVを広めてやる」と自信を失わないのはこの辺から来ています。

というわけで本日は「EV嫌いの方々が広めるEVの悪口」が実はEV好きにもEVという存在すら知らない一般のユーザーにも全く響いていないということを話してみます。

「エコだから」という理由でEVを購入するユーザーは少数派?

テスラ・モデルX(2018)
そもそも「二酸化炭素の排出量が多いからEVはやめておこう」と思うユーザーっているのでしょうか?

先日の「日産アリア」に関する記事にも書いたように「車両価格が高いから」というのであればまだわかりますが、これに対しては「リーフとかアイミーブの中古車なら安いよ」という処方箋(?)を出すことは可能です。

SNS上にはテスラ車をはじめ日産リーフや三菱アイミーブのユーザーなど多数のEVユーザーにフォロワーがいますので、購入動機のようなものを探っていると主に次の三つに集約されます。

  • 高性能・先進的な機能があるから
  • イーロンマスクのファンだから(これはテスラ限定)
  • 税金や維持費が非常に安いから

反対に「エコだからテスラ買いました」というような発言は見たことがないです。リーフやアイミーブだといることはいますが、それも少数です。

EVを何がなんでも否定したい方々はなぜか「EVになったって二酸化炭素の排出量は変わらないんだよ!」とヤフコメやTwitterなどで力説していますが、そもそも車を買う際に「エコかどうか?」を判断基準にして買う人いませんよね(ゼロではないでしょうが)。

あ、「燃費がいいから買う」という理由は「エコ」とは関係ありません。エコかどうかよりむしろ「コスパが良い」になります。

税金や月々のガソリン代・駐車場代などの経費、車検や故障した際の整備などの「維持費」ではEVの方が圧倒的に安いからEVにしたという方はSNS上でもよく見かけます。

以前も「EVを買うことによって税金や維持費がどのくらい変わるのか?」については記事にしてますのでよろしければご参照ください。

月々のランニングコストで見ると日産や三菱のディーラーで充電、テスラのスーパーチャージャーで充電がメインだったとしてもガソリン車と比べると大幅にコストが良くなります。自宅で充電器を設置して充電できる環境であれば更にコスパが良くなることは言うまでもありません。

「EVは車両価格が高い」というのも的外れ?

三菱アイミーブ
でも「車両価格が高いだろ!」と怒る方もいるのですが、中古の日産リーフや三菱アイミーブであればそこそこ程度の良い車体を100万円以下で買うことは全然可能です。

激安のEVとなると最近は中国の「HongGuang Mini EV」ばかりが話題になりますが、世界で最初にEVを量産した三菱i-MiEVの存在を忘れてはいけません。

発売当初、というか新車価格だと高すぎたゆえに売れなかったのですが、現在であれば中古車市場で走行距離も少なくバッテリーも消耗してない(そもそもアイミーブはMグレードに搭載されている東芝製のSCiBバッテリーであればほとんど消耗しません)良質な車両が100万円以下で余裕で買えます。

ノルウェーで路駐する日産リーフ

「EVは車両価格が高いのでー」というのも先程の「二酸化炭素ガー」に続くアンチEVの使ってくる論法ですが、そもそも「車って新車で買うものなの?」というツッコミを入れれば崩れます(笑)。

中古車市場を落ち着いて見れば誰でも買える価格のEVは普通に存在します。

「乗ってて楽しい、快適」こそがEVの最大の魅力です

イーロンマスクと割れたガラス
テスラはアンチも多いので出すのもためらうところですが、イーロンマスクがどのくらいすごいのかを証明する例になりますので引用します。

もしイーロンマスクがこのような計算をしてたら(私はしてると予想してます)、ものすごい賢い戦略だと思います。

自分が実現したい目的(持続可能な社会を作る)をストレートに言うのではなく、それが知らないうちに実現するような手法を考えたのであれば見事です。

「エコだから買いなよ」では人は動かない、でも「加速すげぇ(実際テスラ車は0-100加速に全振りするスペック)」とか「オートパイロットすげぇ(実際高速道路であれば半分機械任せでほぼ走れます)」というような走りの性能、オートパイロットなどの先進性がいわゆる「スペック厨」「メカオタク」な方々の注目を集めれば買ってくれると計算していたかもしれません。

念のために言っておきますが別に「スペック厨」や「メカオタク」は悪い意味では言ってません。販売戦略として商品の性能や先進性をアピールした時に真っ先に飛びついてくれる「イノベーター」はこの層ですから、まずはこの層に集中的に売るというのは正しい戦略ですし。

指数関数的な上昇

で、イノベーターが真っ先に買ってくれた後に一般のユーザーがついてくるようになると爆発的に普及する、それが私も何度も言っている指数関数的上昇です。

指数関数的上昇

過去にスマホや液晶テレビなども必ずこのプロセスを経て普及しています。ですので初期の段階で先進性を評価して買ってくれる「スペック厨」「メカオタク」の存在は絶対に不可欠なので私もリスペクトしています。

以前は「エコだから」を広告で全面に出してリーフを売ろうとして上手くいかなかった日産も、最近はCMに木村拓哉さんを起用して「ガソリンスタンド行かなくても朝起きたら満充電」「加速もすげぇ」「オートパイロット快適」のような「生活が快適になる」ような側面を強調するようになってきましたので少しEVに対する姿勢が変化していると思います。

これは非常に良い傾向です。

このような傾向を無視して「EVになっても二酸化炭素の排出量ガー」「EVが増えると電力供給ガー」などというデメリット(実際は二酸化炭素排出量は再エネ比率が上がるほどEVの方が少なくなりますが)を強調したところで、「環境に良くないからEV買うのやめる」とはならないわけでアンチEVの方々の行動はピントがずれた行動になっています(笑)。

EVについて情報発信していると常にこのような批判が飛んでくるのでついつい真面目に反論しようとムキになってしまいがちですが、落ち着いて考えれば「そんなピントのズレた批判じゃ誰にも影響を与えられないよな」ということに気付いて自分の精神衛生上もプラスです。

今日はあちこちで見られるEV叩きを見ているとイライラしたり、「日本でEVは広まらないんじゃないか?」と疑心暗鬼になりそうになる自分を落ち着かせるための記事ですので、EVに関する新情報などはありませんが、たまにはこういうのも必要だと思ったので記事にしてみました。

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