電気自動車(BEV)のAppleはテスラではなくNIO?【テスラとは違う戦略】
こんにちは、@kojisaitojpです。最近「EVの世界でAppleになるのはテスラだ」とか「いやフォルクスワーゲンだ」的なたとえが用いられているのをよく見かけますが、私はちょっと違う見解を持っています。
テスラは男性向けってものづくり太郎氏が言ってたけどNIOって案外女性受けする要素があるかも
— saito koji@次の海外旅行の前にEV購入? (@kojisaitojp) March 21, 2021
先日も引用した「ものづくり太郎」氏のテスラに関する解説で指摘されてた「テスラユーザーはほとんど男性」「男性は車が進化していく様子を女性に説明したがる」というのは「iPhoneではなくAndroidユーザーの特徴だよな」とふと思いました。
動画はこちらです。お時間のある時にご覧いただければ楽しめます。
自覚症状がある男性は案外少ないのですが車でもスマホでも「メカニックな特徴や進化」について興奮しやすい、魅力を感じるのは圧倒的に男性が多いです。
こういう男性の目線だとiPhoneは「高いくせにスペック大したことない」とバカにしがちで、「iPhone買う奴は情弱」くらいのことを言う人もいます。
ですのでスペックや機能にこだわる男性ほどAndroidを使いたがる(実際SamsungやHuaweiのスペックは驚異です)のですが、女性に人気があるのは圧倒的にiPhoneです。
私もテスラやフォルクスワーゲンの進化についてたくさんの記事で熱く語ってきましたが、「こういうのはスマホでいうiPhoneではなくAndroidだな」と内心思ってました。
じゃあiPhoneに近いEVは何か? 私は中国の新興EVメーカー「NIO」を挙げたいと思います。
まぁいずれ「AppleCar」が発売されるとこのようなたとえに意味がなくなるかもしれませんが(笑)。
とはいえスペックなどメカニックな話からNIOの魅力を語ると男性目線そのものですので、今日は電気自動車としての「NIO」ではなく、「NIO HOUSE」やマスコットのようなAI「NOMI」などNIOのEV以外の魅力について触れてみます。
目次
現時点ではNIOの会社規模はテスラの足元にも及びませんが
先に言っておきますが「NIO」の企業の規模としてはまだまだテスラの足元にも及ばないレベルなのは事実です。
まぁ販売台数で見たらまだまだテスラの足元にも及ばない会社だけど。
中国EVメーカーのNIO、販売台数の伸び鈍化予想 株価下落 | Article [AMP] | Reuters https://t.co/V0vVI3waee— saito koji@次の海外旅行の前にEV購入? (@kojisaitojp) March 21, 2021
なおものづくり太郎氏は先程の動画の中で「テスラと比べたらNIOなんて鼻息で吹き飛ぶ」と言ったのが一部のNIOファンから怒りを招いたようですが、ご本人が後日「会社の規模が違うだけ」と会社そのものを否定したわけではないと弁明されていました。
自社で工場を持たないメーカー(ファブレス方式)ですし、設立も2014年とまだ創業から7年ですので、どこかの日本最大の自動車メーカーの社長なら「40年準備してから出直してこい」とバカにしそうですが(笑)。
テスラが自動車メーカーで時価総額1位になったのは有名ですが、NIOも2018年にニューヨークに上場して以来既に時価総額5位まで来ていますので、ナメているとすぐに抜かれそうですが。
なお世界5位の時価総額ですと既にダイムラーより上ですからとてつもない資金力を手にしていることは脅威です。
先日「ET7」について解説した記事では「バッテリー交換」というテスラとは違った方式を導入しているところなど、電気自動車(BEV)としてのNIOについてはこちらの記事で書いていますのでよろしければご参照ください。
NIO「ET7」がもたらす衝撃と破壊力とは?【電気自動車でテスラ超え?】
中国の新興EVメーカー「NIO」がET7という驚異のスペックの電気自動車の発売を発表しました。バッテリー容量の大きなものだと1000キロを超える航続距離、充電が不要になる「バッテリースワップ」というわずか5分でバッテリー交換をするシステムなど、日本のメーカーどころかテスラすら凌駕する電気自動車を紹介します。
そんなNIOなのですが、中国の学生の就職先としては大人気です。
中国の「いま働きたい会社」ランキングの意外すぎる実態 ── アマゾン、アップルもトップ5圏外
ビジネス特化型SNSリンクトインが「いま働きたい会社 2019」ランキングを発表した。中国全土で4000万人におよぶユーザーを対象に調査。(1)企…
AppleやAmazonより上の5位、NIOより上にいるのはAlibabaやバイドゥなどの日本でもよく知られた会社だけです。
「ミレニアル世代(1981年以降に生まれ、2000年以降に成人を迎えた世代のこと)」がターゲットと言われる、若者から人気のNIOのブランドイメージがどこから形成されたのかを知る必要があります。
私はその一つが「NIOハウス」という独自の会員制サービスにあるのでは?と思うところです。
「ディーラー」とは違う「NIOHOUSE」という会員制の居心地の良いスペース
NIOは中国国内各地にショールームと併設された「NIO HOUSE」というラウンジを持っており、専用のカードキーを持つNIOのオーナーしか入れない会員制の空間があります。
中にはコワーキンスペース、カフェ、ミニ図書館、キッズスペースなどがあり、NIOのオーナーは自由に使うことができます。
またキッズスペースなどもあり、親子向けイベントも頻繁に行われています。
つまり電気自動車(BEV)を購入したら終わりではなく、「NIOを所有している人」、平たく言えば自分とある程度近い生活レベルやライフスタイルの人と出会うことができるということです。そしてNIOのアプリのSNS機能を使って、NIOユーザと繋がることもできる。オンライン・オフライン共にNIOコミュニティを作る仕掛けが特徴です。
以前ネット上では「NIOHOUSEってNIOのオーナーがオフ会やる場を提供しているような感じ」と言っているのを見かけましたがなるほどと思いました。
空間も我々が中国の富裕層に抱きがちな「派手」「金ピカ」のような空間ではなく、木の温もりを重視した落ち着いた上質な空間です。
もちろん場所は高級ショピングモールなどに設けられるというイメージ戦略も「高級感」「プレミア感」を与える方向になっています。
「ボルボのディーラーと雰囲気が近いかな」と私は思いましたが、何となく北欧のテイストを感じます。
後は今日のタイトル回収にもつながるのですが「Apple Storeっぽい雰囲気」も感じます。
ですが我々がディーラーに抱くイメージである「あくまでも車を買う場」「買った後は修理の時に来る場」というイメージを壊し(もちろんNIOHOUSEにはサービススポット・ショールームが併設されてますのでNIOの購入や修理もできますが)、「オーナー同士が集まる場」「くつろぎたい時にフラっと寄れる場」「コワーキングスペースでちょっと仕事したい時に使える場」というコミュニティを形成しています。
ディーラーを持たないという点ではテスラと一緒なのですが、購入後のサービスという意味でテスラがあえてやらなかったサービスを導入しています。
これによって「NIOのオーナーになる」ということに車を買う以上の付加価値を提供することに成功しています。
ちなみに「イメージ戦略」「広告」という意味では「モータースポーツ」もNIOは活用しています。広告を出さないのが方針のテスラとはここも違います。
モータースポーツ好きの方であれば「フォーミュラE(電気自動車のF1のようなもの)」にNIOが「ネクストEV」というチーム名で参戦していたこともご存知かもしれません。
モータースポーツというのは広告媒体としてはヨーロッパでは最も効果があると言われてるもの(だからトヨタやホンダも参戦していた)ですので露出効果は抜群です。
独特のインターフェイス「NOMI」とテスラにはないサービス体制
「NIOHOUSE」の画像を見ただけでも「女性ウケしそう」というイメージは何となくわくかと思うのですが、車内にもこのような仕掛けがあります。
あのNOMIってインターフェース、これバッテリー駆動にして取り外しできるようにして欲しいんだよね pic.twitter.com/nDRXVPmB6m
— ゴロちう😇🤳⚡️🛸 (@EQ_tronP45450D) March 21, 2021
AIによる音声認識」と言われれば最近の電気自動車ではテスラだけではなく「ホンダe」などんも搭載されており、特に目新しいものでもないのですが、この「NOMI」というキャラクターを使っているのが独特です。
表情の変化などを見ていると「かわいい」と思いませんか? 私のようなおっさんなら何も感じないかもしれませんが、こういう細かいところへの工夫は間違いなく女性ウケします。
NIOは先日「ET7」について書いた際に車体価格にも触れましたが、中国では高級車に入る価格設定です。
日本で高級車に「NOMI」のようなキャラクターをAIとして搭載したら「高級車にふさわしくない」と怒り出す高齢者、特に男性がたくさん現れそうだと思うのは私だけでしょうか?
高級車を買える富裕層が年寄りに偏っているゆえに、商品の開発も年寄りをターゲットにされがちなのが日本の痛いところかもしれないなと時々思うことがあります。
「老害がEV化を妨害」する日本や日本企業と対照的なNIOの将来性
先に中国国外に進出するなど発展を始めているのは以前取り上げた「BYD」と「Xpeng」なのですが、NIOはまだまだこれからの会社ですので無限の可能性があると言えます。
特に「ミレニアル世代」など20代〜30代の若年層向けにターゲットを絞っているのも他のメーカーとは違った先見性があるかもしれません。
EVの話ではありませんが、最近の日本ではこのように年寄りが文字通り「老害」としてあらゆる分野で邪魔をしています。
有料で全部読んだのですが、このタイトルは一般向けのダミー。実際は「MIKIKO先生が世界と戦える演出家であることを証明する場が潰された」というPerfumeファンと大いに関係のある話だった…
「渡辺直美をブタ=オリンピッグに」東京五輪開会式「責任者」が差別的演出プラン https://t.co/8bSJa4Rtld
— レジー (@regista13) March 17, 2021
このブログはPerfumeファンブログにはしてないので多くを語る気はありませんが、「ふ・ざ・け・る・な」と私も激おこですよ。
MiKIKO先生が悪者にされて追い出されただけでもファンとしては大ごとですが、Perfumeのメンバーからもある時を境にオリンピックの話題が出なくなったのが変だなと思ってましたが、こういう事情があったようです。
ファンの中で噂されていた開会式への出演も潰されてしまったのでしょうね。
先ほども言った「価値基準のベース」が年寄りになっている典型例のような事態です。「女性差別」「容姿への差別」など意識したこともない年寄り(こういう無神経な年寄りを私は「加齢臭」と呼んで軽蔑していますが)が時代遅れの感性で企画するとこういうことになるという典型的な失敗例かもしれません。
話をNIOに戻しますが、「ミレニアル世代」以下の若者世代に魅力を感じさせるイメージ戦略が上手で、今まさに経済成長中の生き生きとした雰囲気が伝わってくるのが日本の真逆である意味羨ましいところですが。
経営者が「EV化すると原発が10基必要だ」とか「Appleは40年かけて車を作れ」とEV化を妨害する発言を繰り返す「老害」のような経営者威張っている日本のような国とは環境が違いすぎます。
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