ヒュンダイ(ヒョンデ)「IONIQ5」が日本でも発売される?【対抗できるのはアリアだけ?】

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おはようございます、@kojisaitojpです。「IONIQ5」に以前から私も注目しているヒュンダイ(ヒョンデ)のEVの売れ行きが好調のようです。

注:Hyundaiの日本法人が以前の呼称「ヒュンダイ」から韓国語読みの「ヒョンデ」に変更していますので、今後しばらくは「ヒュンダイ(ヒョンデ)」と併記し、いずれ定着したら「ヒョンデ」と表記することにします。

2021年5月のヒュンダイ(ヒョンデ)のEV売り上げ台数が8977台で、このうち私が以前から注目している「IONIQ5」が5355台と半分以上を占めています。

日本メーカーも含めて世界の自動車メーカーが遭遇している「半導体不足」はヒュンダイ(ヒョンデ)も直面しており、思うように生産ができない状況ですが、半導体の供給が戻って来ればアメリカ・ヨーロッパなどで大量に入っている予約分が加算され、EVの中でも上位を争う売り上げ台数に入ってくることは確実です。

予想通り好調なスタートを切ったようです。

車のスペックなどの情報は以前の記事で紹介済みですので今日は、ワールドプレミア後に出てきた新情報と実際に韓国で納車されたオーナーの話などを取り上げながら「IONIQ5」について解説したいと思います。

なお「IONIQ5」のこれまで出てきた情報については以前書いた記事がありますのでこちらもご参照いただければと思います。

ワールドプレミア後に書いた記事はこちらになります。

韓国で納車開始の「IONIQ5」のEV特有の特徴と日本で発売の情報も?

Hyundai「Ioniqi5」
この有名YouTuberの元にも「IONIQ5」が納車されたようです。

実際に車内に座って案内もしていますが、センターコンソールもないフラットな空間はサイズ以上のゆとりを感じさせるという印象です。

フラットなIONIQ5の車内

ホイールベースをメルセデス・Sクラス級の3メートル取っているのが種明かしですけど、ミッドサイズSUVなのにメルセデス・Sクラス級の広さと言われればイメージしやすいかと思います。

フラットなIONIQ5の車内

床がフラットなので座席も自由自在に動かせて、車中泊なども快適にできる作りになっています。

CMを見ても車内の座席を好きなように動かして、「IONIQ5」の特徴である電源供給(V2L)を生かしてオフィスのように使っているシーンなども登場します。

IONIQ5の運転席周り

オートパイロットの頭の良さなどソフトウェアはまだまだテスラには及ばないことが動画の中でも言われていますが、このゆとりのある車内空間を見ただけでも私は欲しくなります。

価格がグレードにより40000ドル〜50000ドルですので、先日日本でも予約が開始した「日産・アリア」と同じSUVとしてライバルになる関係です。

「フォルクスワーゲン・ID.4」「ヒュンダイ・IONIQ5」「日産・アリア」「テスラ・モデルY」と各メーカーがかなり力を入れた車種を投入する超激戦区です。

ヒュンダイ(ヒョンデ)の日本市場再上陸というのは以前から噂になっていますが、このように「右ハンドル仕様」でかつ「チャデモ充電に対応」しているところが見られていますので、まずは韓国・ヨーロッパ・アメリカ市場が先でしょうが、その後日本市場に投入してくる可能性が非常に高いです。

たまたま日産本社前で充電していたのもあり「日産と提携?」などと見る向きもありますが、これに関しては何も情報が出ていないのでわかりませんが。

納車されたヒュンダイ「IONIQ5」

来年2022年に発売であればちょうど「日産・アリア」や「テスラ・モデルY」と発売時期も重なってきますので、ミッドサイズSUVタイプのEVで日本・韓国・アメリカの各メーカーが熾烈な争いを繰り広げることになるでしょう。

EVの先進性・技術力という点では以前の韓国車とはレベルが違うことは今のうちから認めておいた方が良いと思います。

噂通りの「IONIQ5」が誇る驚異の充電性能

Hyundai「Ioniqi5」
以前の記事でも解説したように「IONIQ5」は10%-80%の急速充電が18分、たった5分の充電で100キロ分の充電が可能という、発表の時点では「本当かよ?」という声も聞かれた充電性能については既に検証が行われています。

最大350kWまで対応可能という高スペックが謳い文句でしたが、30%~50%前後で最高の220kW以上、そして常時100kW以上を維持と噂通りのハイスペックでした。

基本的に充電が進むと速度が落ちるのが普通ですが、最後まで100kW以上出るというのはこれまでEVを出してきたどのメーカーにも対抗できるスペックです。

韓国の充電ステーション

そしてこの超高速充電を可能にするのが、私も何度か掲載したことのあるヒュンダイ(ヒョンデ)が韓国国内で設置している充電ステーションがこちらです。

天井が円形になっているのは充電口の位置(前・右・左)を選択すると自動で充電プラグが回転して、充電口の近くまで降りてくるというシステムになっているからです。

日本の高速道路のSAPAにある充電器とはデザインという面でも、機能性という面でも既に別世界です。

日光御幸町第二駐車場のチャデモ

カーシェアでEVを借りて田舎に行ったりすると市町村が運営するような公共の充電器だと一回一回係員を呼びに行かないと充電すらできないような場所も多くて「DXはどこへ行った?」と思ってしまうことも多いのが日本の現実です。

「V2L」でEVからEVへの充電すら可能になる「IONIQ5」

IONIQ5でリモートワーク
最後にお見せするのは「IONIQ5」独自の「V2L」というシステムで、EVから外部への電源供給が可能という部分です。

プロモーション映像では「IONIQ5」の周りに家の中のあらゆる家電製品を並べて、冷蔵庫でもコンロでも何でも使えるのをアピールしています。

仕組みは日本の「V2H」と一緒ですが、場所を選ばず電源供給ができる、また「V2V(vehicle to vehicle)」と呼ばれる「EVからEVへの充電」も可能です。

日本でEVを叩きたい人々がよく使う「大雪で立ち往生したらガソリンと違って電気は運べないからどうするんだ!」という定番の批判も「IONIQ5」なら、「V2V」の機能を搭載したEVであれば電欠になったEVへの電力供給も可能なので解消されます。

ちなみにこの「大雪で立ち往生」というのもEVで問題なく乗り越えられる、むしろガソリン車の方が危険というのは以前書いた記事がありますのでご参照ください。

EVを叩きたい人々は「よくもまぁそんな過酷な条件思いつくな」とある意味感心するくらいクリエイティブ(笑)ですが、その必死で考えた過酷なコンディションもEVの進化とともに次から次へと乗り越えられていきます。

電源供給が可能な「IONIQ5」であれば全く問題ありませんよね。山小屋で家電製品を使うことも可能になって便利ですよという話です。

しかもそもそも山小屋であれば太陽光パネルでも搭載すれば簡単に発電できます。いちいち論理的に否定するのもバカバカしくなりますが、EVの話になるとこういう無茶苦茶な例を持ち出した「ほら、EVなんて使えねぇだろ!」と必死でアピールしてくる人が必ず現れます(笑)。

思うのですが、もういい加減に「日常生きていると99.999999%あり得ないような過酷な条件」を持ち出してEVを否定するのはやめませんか?

本日の「IONIQ5」を見ても、韓国の充電ステーションを見ても日本とは次元が違う水準に行ってますよ。

「できない理由」を次から次へと考えている間に世界の流れからどんどん遅れて行って恥ずかしくないのでしょうか?

と今日は「IONIQ5」を絶賛しましたが、私の2019年までの生活パターンですと2-3ヶ月に1回は韓国に旅行に行っていたのでコロナさえなければ私が自ら韓国へ行ってヒュンダイ(ヒョンデ)のディーラーや充電ステーションに赴いて動画をアップしたりできたのに…と思うのが本当に残念です。

ワクチンの接種が終わってまた以前と同じように海外旅行へ行ける状況になれば韓国とEV最先進国ノルウェーには必ず行きたいと思っています。

EVに関連したビジネスを起業するというのが今年の私の目標ですが(なかなか資金調達が進まず計画が止まっていますが)、韓国でもヨーロッパでもアメリカでも現地に実際に行って世界の最新のEV情報を提供するのも立派な「業務」の一部だと思っています。

今のブログを通した情報発信だけではなく、今後作成する会社のホームページからの情報発信、YouTubeなどの動画を用いた情報発信もやる予定です。

多少でも知名度が出てくると先ほどのような「日常生きていると99.999999%あり得ないような過酷な条件」を書いてEVを否定するDMが今の数倍数十倍送り付けられるようになるでしょうけど(笑)。

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