【コスパ最悪・情弱から搾取】テスラが破壊する自動車業界の闇

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こんばんは、@kojisaitojpです。今日は今注目の「テスラ」について語ってみたいと思います。

自動車業界に革命を起こしつつある会社で、それは技術面にとどまらず、様々な業界の慣習を変えるきっかけになるのではないかと私も注目している会社です。

最新技術の「オクトバルブ」と「BMS(バッテリーマネージメントシステム)」については別の記事で取り上げていますので、こちらをご参照ください。

ちなみに電気自動車に乗ったこともないのに電気自動車について語るのは反則だと思ったので「カーシェア」を使って「テスラ・モデルS」と「日産リーフ」に試乗してみました。

レビューについてはこちらをご参照いただければと思います。

従来の自動車業界に真っ向勝負のテスラ

テスラsシリーズ
そもそも「テスラ」というアメリカの車メーカーを知ってますでしょうか? 

電気自動車が最も有名でしょうが、他にも「スペースX」というロケットを開発したり、ハイパーループとかいう超高速移動手段を開発していたりと、様々な分野で話題のアメリカの企業です。

相場をやっている方であればコロナ以降に株価が数倍に膨れ上がり、最近暴落したことでも有名です。先日トヨタの時価総額を抜いたことでも話題となった、ナスダックの象徴のような銘柄の一つです。

イーロン・マスク

経営者のイーロン・マスクはツイッターで突拍子もないことを呟くことでもお騒がせな超個性的な経営者ですが、元々はpaypal(ペイパル)で決済手段に革命を起こしたことでも有名です。

paypalの成功に飽き足らず2004年にテスラを設立し、電気自動車の開発・販売を皮切りに先ほど述べたような新事業に次から次へと参入しています。

余談ですがイーロン・マスクの目標は火星に移住することだそうです。かなりぶっ飛んでいます。。。私のドバイ移住なんて小さい目標ですね。

電気自動車については、ソーラールーフ(太陽光発電)からパワーウォール(蓄電池)まで開発し、実は電力・バッテリーの世界でも有名です。この辺りの技術面のイノベーションについては今日の本題ではないのでまたの機会に説明しますが、車も含めてスマホで全部コントロールできるようなシステムを開発した、車メーカーというよりIT企業のような会社です。

テスラ・パワーウォール

シリコンバレーの会社が車を開発した、わかりやすい例で言えばMicrosoftやAppleが車を開発したようなイメージでしょうか。

まだ車体価格が非常に高いので一般に普及する水準ではありませんが、いずれ廉価版が発売されるようになると世界の車シェアを奪うのではないかと言われています。

EUが電気自動車への切り替えを完了させるのが2030年〜2040年、その頃には世界中の自動車の大半が電気自動車に転換されています。早い国だとノルウェーが2025年、イギリスが2030年から「内燃機関車(エンジンを搭載した車)」の新車販売を禁止するのを皮切りにヨーロッパの大半の国が2040年までに電気自動車(BEVとPHEV)以外の販売を禁止する予定です。

日本も2035年から電気自動車以外の新車販売を禁止する予定ですが、日本の場合「ハイブリッド車」という世界基準では電気自動車に含まれないもの(電力のみで走行可能な車で、外部から充電できる車だけが世界基準での電気自動車)が含まれていますので規制からしてガラパゴス状態なのですが。

さらに言えば、テスラが自動車業界に真っ向勝負していると私が感じるのは、「電気自動車」という部分ではありません。

もっと深い自動車業界の「闇」を破壊してくれるのでは?と期待しています。

「車業界の闇」を破壊するのがテスラ?

起業したいと考えるイメージ
私が注目しているのは、動力が電気であることだけではありません。

テスラは基本的に「ディーラー」を通した販売ではなく、ネットでユーザーに直接販売するのが主流です。

これが車業界の常識を大きく変えると思います。

まぁこんな話をすると「ネットで車買って大丈夫なの?」とか言われるのでしょうが、

    20年ほど前に大学生の私がアメリカのアマゾンから英語の本を買ってた時は「ネットで買い物して騙されないの?」と周りから変な目で見られましたが、今アマゾンで買い物をすることは普通です。

    当時は日本の書店で洋書を購入すると、アメリカの現地価格の数倍の値段を吹っかけられる時代でしたが、アマゾンは「定価+送料」で日本まで配送してくれました。

    10数年前に私がiPhone3Gsを買った時も「タッチパネルだと壊れたらどうするの?」とか「赤外線とかワンセグ使えないのは困る」などと散々バカにされましたが、今や当時主流のガラケーを使う人は少数派です。

この展開ですから、おそらくテスラのような電気自動車も、ネットで車を買うという行為も10年20年後には当たり前となっている可能性が高いです。

アマゾンドットコムの初期

この写真は1999年のものだそうです。つまりたったの21年前は手書きで「amazon.com」と書いていた創業者のジェフ・ベゾス。

当時ネットでモノを売るなどと言うだけで、おそらく世の中的には「キ○ガイ」扱いされていたことでしょう。

それが今や世界を代表する大富豪、日本人でもアマゾンでモノを買ったことのない人が少数派になるくらい変化しました。同じように革新をもたらしたiPhoneについては先日も語ったので省略しますが同様です。

それでもトヨタやホンダ、日産のような技術力のある車メーカーであれば、電気自動車への転換に成功して生き残れる可能性はまだ残っています。

しかしながらネット販売が主流になれば「ディーラー」なる存在は消えてしまうかもしれません。

今日私が指摘したかった日本の車業界の「闇」は、この「ディーラー」なる存在です。

手数料と中間マージン、「闇だらけ」の日本の自動車業界

ぼったくり車屋のイメージ
実際に車を購入する場合に請求される費用を分析すると、

  • 業者オークションの落札料(これは仕方ない)
  • オークション会場から中古車店への陸送費
  • 各種税金(これは仕方ない)
  • 名義変更手数料(数万円)
  • 車検費用(車検切れの車の場合)
  • 車庫証明手数料(1万円くらい)
  • 納車準備費用(1万円前後)
  • 工賃と部品代(整備が必要な場合)

このブログでは様々な領域で「情弱は搾取される」ということについて述べてきましたが、車業界はそれが最もひどい世界の一つかもしれません。

そもそも自分でやってみればわかりますが、車の名義変更、ユーザー車検、車庫証明取得などで数万円レベルの代行手数料を取られるのは正直ぼったくりです。

やり方がわからなくてもネットで調べれば今の時代誰でもできます。

はっきり言ってしまえば「落札料+税金+業者の利益」で売ってしまえばいいものを、それに加えて「〜手数料」なるものをこれでもかこれでもかと並べて請求してくる。外車の場合ですと、業者オークションで調達した価格に50万以上上乗せして売ってくる中古車店が結構多いです。

ちなみに貴重な収益源だからなのか、普通の中古車店に「名義変更は自分でやりたいので手数料をカットしてくれ」と頼むと大抵嫌がります。

この辺の話が通じない時点で私はその中古車店との取引は打ち切りますが、当のお店はなぜ私が怒ったのかを理解しない場合が多いです。

知っている人は知っているでしょうが、「部品」はネットで調達すればかなり安く入手できます。車検証の車体番号さえわかれば素人でも適合するパーツを簡単に見つけられます。

にもかかわらず部品をディーラーや中古車店に調達してもらうと、ネット価格の2倍以上に膨れ上がっていることが多いです。

仲の良い中古車店の社長などにこの理由を聞くと「中間マージンがいくつか入るからどうしてもこの値段になるんです…」と。こういうのを正直に話してくれるお店、こちらがネットで調達した部品で修理してくれるお店は信頼できるので、私が常連になるのはいつもそういう店です。

部品を自分で調達したいと言うと「持ち込みだと安全性が確認できないので」などとテキトーな理由を言って持ち込ませない車屋も多いです。部品自体に保証が付いてるから問題ないでしょと言っても「こちらで仕入れた部品以外で修理はしません」と断られることも。

ぼったくりのイメージ

過去ワーストに感じたある外車のディーラーは、「ウチは持ち込みで修理したお客様は過去に一人もいません!」とむしろキレられたことすらあります…。

「意地でも客に口を挟ませないでぼったくりたいんだな」とある意味感心することもありますが、こっちが主張しても譲らないところを見ると、実際に「車のことはわからないから」と言われるがままに払ってしまうお客さんが多いのだろうなと感じます。

まぁ私の場合そういう対応をする車屋に修理は頼みませんが、押し切られて高い部品代と工賃払ってしまう人は多いのでしょう。

「どうせ素人にはわからないんだから、請求できるだけ請求しちゃえ」的な欲望むき出しのお寒い業界です。

他にも「納車準備費用」などという名目で請求してくるわりに、納車された時に洗車されてるわけでもない、ガソリンが満タン入っているわけでもないということも多いです。

ここにも「素人にはどうせわからないんだから、請求できるだけ請求しちゃえ」的な欲望が透けて見えるのは気のせいでしょうか?

典型的な「情弱ビジネス」に見えてしまうのが、車屋です。ディーラーだろうが、その辺にある中古車店だろうがやってることは一緒です。

テスラのようなネット販売が主流になれば、従来のディーラー販売のような「情弱ビジネス」が木っ端微塵に粉砕される可能性が高いです。

「日本車=オワコン」ではなく「ディーラーや整備工場がオワコン」

ブラック企業で奴隷扱い
どうやら日本の車メーカーがオワコンなのではなく、日本のディーラーや中古車店などの車屋、正確には「どうせ素人にはわからないんだから、請求できるだけ請求しちゃえ」的に高い料金を吹っかけてくる車屋がオワコンだったようです。

テスラが教えてくれることは、別にガソリンエンジンが電気になるということだけではないです。

日本の旧来からの自動車店というビジネスモデル(正確にはぼったくりの構造)が、ディーラーを置かないネット販売によって崩されるという面もあるようです。

このようなぼったくりが料金を必要以上に吊り上げてしまうことも「若者の車離れ」の一因になっていることに業界全体が気付いていないようです。

そして結局は「修理とか手続きとか難しいことはよくわからないから全部任せちゃえ」的な「情弱」が搾取されるという構図がこの業界にも見られる、そして破壊されるということです。

ちなみに「諸費用」と呼ばれる車特有の税金などの面でも電気自動車には大きなアドバンテージがあります。2021年は電気自動車の新車購入時に国から支給される補助金がこれまでの40万円から80万円に増額(他にも住んでいる地域により地方自治体からの補助金もある)されますので、更にお得に電気自動車を買うチャンスです。

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