投資としての「太陽光発電」ってどうなの?【デメリットなし?】

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おはようございます、@kojisaitojpです。ここの国は何でもかんでもやることがダイナミックです(笑)。

まぁ「電気自動車」にしろ「再生可能エネルギー」にしろ「太陽光発電」にしろ、新しいもの、特に中国が推進するものを褒めるとなぜか叩かれまくるのですが。。。

中国だけならいざ知らず、アメリカもヨーロッパも推進するもの(アメリカやドイツの発電状況については昨日の記事で触れました)であればそれに乗っかってビジネスを生み出していく方が賢いと思うのは私だけでしょうか?

ネット上で電気自動車以上にボロクソに言われているものの一つに「太陽光発電」があります。

東日本大震災の直後などは原子力に変わる新しいエネルギーとして「太陽光発電」への投資がかなり盛んだった時期もあるのですが、最近だとむしろ「やっても儲からない」と叩かれることの方が多いです。

電気自動車の普及、「ゼロエミッション社会の実現」など、むしろ今後必要とされる再生可能エネルギーの一つで、自宅の屋根などを使って気軽に始められる「太陽光発電」について今日は考えてみたいと思います。

「投資」としての太陽光発電のやり方とは?

自宅の屋根で太陽光発電
ブログやYouTubeなどで「太陽光発言」を検索すると、業者のホームページや動画以外のものを見ると太陽光発電についてボロクソ言っているものが多数見つかります。

いきなりこういうものを見てしまうと「太陽光発電で儲からないんだ」という偏見ができてしまいますが、失敗の原因は後で分析します。

工場の屋根で太陽光発電

まずは「太陽光発電投資」がどのようなスキームで行われ、どのように利益を得ているのかを確認します。

「太陽光発電」を投資として行う場合のやり方は2種類あり、

  • 野立ての太陽光発電
  • 屋根の上の太陽光発電

この二つのパターンがあります。

「野立て」の場合は原野や耕作放棄地などの「使い道のない土地」を買うか賃貸で用意し、広い土地で大容量の電力を発電し、電力会社に「売電」することで利益を得る仕組みです。

野立ての太陽光発電

「屋根の上」の場合は、既に自分(や自社)が保有するマンションやビル、工場などの屋上に太陽光パネルを敷き詰めて発電させる。

この場合は面積は限られているものの、「マンションやビル、工場などの電力も賄いながら余った電力を売る」というのもありですし、「全てを電力会社に売電する」というやり方で利益を得るのもありで、選べます。

他にもマンションであれば「入居者にも提供する」「共有部(要はオーナー負担の部分)の電力だけ賄って残りは売る」など状況に応じた選択肢があり得ます。

太陽光投資の仕組み

「投資」として考えると、このようにして設置した設備から「いくらで売電できたか?」と「マンションなどに電気を供給することでいくら浮いたか?」という二つの点から利益を計算する必要がありますが、ブログやyoutubeなどを見ているとこの収益額が少ないことを嘆いているオーナーが多いようです。

マンション経営と違って「完全放置でもOK」「マンションと違って空室リスクがない」「固定買取制度で売電価格は20年(事業用の場合)固定」などのメリットがある一方で、「災害・盗難のリスク(野立ての場合は屋根上と違って盗難リスクがある)」「20年経過後のパネルの処分方法や売電価格が不安」などのデメリットがよく言われますが、20年間毎月固定で収入が保証されるというのはビジネスとしては旨味があるように思えます。

問題はこの収益額が少ないということにあるようです。

ローリスク・ローリターンが「太陽光発電投資」

再生可能エネルギーの具体例
リターンは細々としていても、20年安定して収入があるのが「太陽光発電」の特徴です。

ローリターンなのもあり、太陽光パネルの値段(正直業者によって様々です)や銀行などの融資(金利高いと致命的)を間違えるとやってもやっても儲からないという方向に行ってしまうようです。

私の場合ブログでもYouTubeでも「太陽光で失敗した」という結論よりも、「この人はどういうやり方で太陽光発電を始めたのか?」に注目して見ますので、「あぁこのやり方なら失敗するかもな」と気付くことが多いです。

「設置時の初期費用」や「融資」のような設置時のミスで利益が出ないのにもかかわらず「太陽光という存在自体を全否定」するようなブロガーやYouTuberが多いように見えます。

様々な失敗例を聞いた結果「野立てで土地を購入してまでやる価値はないが、実家のマンションの屋根に太陽光パネルならローリスク・ローリターンでテキトーに稼げるかな」と思いました。まぁこれも太陽光パネルを設置する業者や金利の高い融資でやってしまうと失敗するでしょうが。

「売電」で行くか「入居者に提供して物件の価値を上げる」かどっちが良いのかも迷うところではありますから簡単ではないですが。

ここからは余談ですが、実家の物件のことを考えていたら他にも面白い選択肢が思い付いたりもしました。

たまたまテスラのスーパーチャージャーがどこにあるのか調べていたら、私の地元の札幌市どころか北海道に一件もスーパーチャージャーがないという衝撃の事実に気付いてのツイートです。

ノルウェーで充電中のテスラ

まぁ仮に私がテスラ社にオファーを出しても相手にもされない可能性もありますが、「電気自動車」や「太陽光」でビジネスをやるきっかけにでもなればいいかななどと思ったりもします。

「電気自動車」「再生可能エネルギー(特に太陽光)」という世界のトレンドに乗るビジネスをやってみたいなとは以前から思っていたのですが。

ミーハー? 今もエンジンにしがみつく車屋とかガソリンスタンドやるよりマシじゃないの?と思いますけどねぇ。

まぁ所詮はシーシャカフェで猫と戯れながら思い付いたようなアイディアですが(笑)。

イギリスもノルウェーも産油国なのに再生エネルギー推進

風力発電のイメージ
「太陽光は儲からない」という発言は、Twitterを見てもブログやYouTubeなどを見ても正直腐る程出てきます。

ですが先ほども言ったように「太陽光」そのものよりも「設置費用」や「金利」など別のところに失敗の原因があるのに太陽光発電自体を全否定する、原因を取り違えたような批判だらけでした。

結局のところビジネスですから、自分で勉強して自分でやり方を考えないと失敗するのは当然といえば当然です。業者や金融機関の言いなりになって上手く行くようなビジネスはどんな分野でもあり得ないと思うのは私だけでしょうか?

再生可能エネルギーの具体例その2

ちなみに昨日は太陽光と電気自動車を結びつけてテスラのパワーウォールについて説明しましたが、電気自動車の充電という部分でもヨーロッパが一歩先に進んでいるようです。

「集合住宅じゃ充電できないから」というのも電気自動車を否定したがる方々から何度も聞かされたような気がしますが、イギリスのように充電設備の設置を義務化するなど打つ手はいくらでもあるのが現実です。

一軒家かマンションかを問わず自宅で気軽に充電できるようになり、街中の充電設備が増えれば、バッテリー容量や航続距離に関係なく電気自動車を選ぶ障害がなくなります。

イギリスがこのように電気自動車化へ向けて法整備を進めており、充電設備を充実させようとしていますが、忘れてはいけないのはイギリスにしろ、ヨーロッパで最も電気自動車化が進んでいるノルウェーにしろ「産油国」だという点です。

バイオマス発電

産油国が化石燃料がなくなることを見越して、先に手を打っているのに対し、原油をほぼ100輸入に頼っている日本で「脱石油」の方向に行かずむしろ太陽光発電などの再生可能エネルギーが叩かれるのが意味不明の状況です。

「イギリスはどうせ原発やってるフランスから電気買ってるんだろ?」のような言い方をする人もいますが、今やフランスは電気の「輸入国」です。ここ数年毎年のように電力不足が言われていて、再生可能エネルギーの比率が毎年増えている隣国のドイツから電気を買っている状態です。

電気自動車を推すと「じゃあ原発再開するの?」と脅しのように言ってきて電気自動車を否定しようとする人は結構多いですが、再生可能エネルギーを更に推進して脱原油・脱原子力という方向には絶対に行こうとしないのは謎です。

「ノルウェーは水力が充実してるから日本とは違って」のような反論も何百回も聞かされましたが、そもそも「原油依存の日本=正しい姿」のような上から目線で叩いてくるのも謎です。

「脱炭素」「ゼロエミッション社会」を目指すことに日本という国は一切デメリットがないはずですが、「内燃機関(エンジン)」の質の高さで世界の覇権を取った過去の栄光が忘れられない層がまだかなりの数いるようです。

「電気自動車」「再生可能エネルギー」「蓄電池」などこの層が嫌がるものを組み合わせて新しいビジネスを始めたら成功するかもしれないなという予感までしてきました(笑)。

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