「女性差別」と口にするのは時代遅れ?【アメリカとは違う】

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こんばんは、@kojisaitojpです。昨日のように「選択的夫婦別姓」という真面目なテーマを扱うとアクセス数が減るだろうなと思って掲載しましたが、予想通りアクセス数が減ってました(笑)。

この手の話はYouTuberの方々なども悩みの種のようで、「YouTubeだと一般ウケする話をしないと収入が減ってしまう」「自分の語りたいことが語れない」と愚痴っているのもよく見かけます。

まぁ私の場合はブログで生計を立てようと思ってないので別にどうでも良いのですが。ですので昨日の「女性差別」に関する話が話し足りないのでもう一回書きます。

こんなのが当たり前にまかり通っているわけです。おそらくこの「家人の実家」の方々はこのような振る舞いが女性に苦痛を与えているという自覚すらないのでしょうが。

よくあるパターンで「差別」という自覚すらない人にそれを指摘すると「差別なんかしてるつもりないんだけど」と反論されることがありますが、この家でもおそらくそうなるでしょう。

このような女性差別の構造は日本の社会の至るところに残っています。

というクソ真面目な話を昨日に続いて考えてみます。おそらく昨日同様にアクセス数は激減するでしょうが(笑)。

女性差別だらけの日本社会

女性差別のイメージ画像
「女性差別」とか「フェミニズム」という単語を出すだけで危険人物のような扱いを受けることもありますが、世界の中で比較すると日本は「女性差別」が強く残っている国の一つであると言えます。

ジェンダーギャップ指数で144カ国中121位、先進国の中では最下位です。

テレビで国会中継などを見てみると納得できるかもしれませんが、女性議員の比率もG20で最低です。

コロナ関連で世界中の政治家がテレビに映ることが増えましたが、女性の政治家がテレビに映ることも多いです。例えばニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は40歳、フィンランドのサンナ・マリン首相に至っては34歳です。国のトップが女性という国は思った以上に多いです。

前を向く女性のイメージ

しかもニュージーランドやフィンランドの場合、内閣に入っている大臣も半分以上が女性です。日本では考えられない光景に驚いた人もいることでしょう。

片や日本の国会中継をつけてみると大半がおっさんとお爺さんです(笑)。昨日の「選択的夫婦別姓」、つまり姓をどうするかを選べるようにしようというだけで「家族の一体感が崩れる」だの「女性は喜んで男性の姓を名乗るものだ」的なわけのわからない発言が飛び出すくらい男性優位で時代錯誤なのが日本の現実です。

ですので、昨日述べたような「夫婦は同じ姓(それも大半は男性の側の姓)を名乗るべきだ」的な時代錯誤な価値観が生まれてくると言えます。女性は男性の所有物であるかのような扱いをするような男性は残念ながらまだ結構います。

他にも「女性差別」の例はいくらでもあげることができて、例えば女性用のピルの認可には40年かかりましたが、男性用のバイアグラは半年で認可されています。

男性がいかに必死なのかがよくわかります(笑)が、女性が意図しない妊娠を避けるために必要なピルはひたすら後回しというのも立派な差別です。

国によっては生きていくために必要な薬、特にレイプなどの被害にあった場合に使う「アフターピル」などは薬局で簡単に買えるような国もあるのに…という話です。

色々見ていくと随所に「女性差別」を感じるのが日本社会の現実です。この部分に関してはアメリカやヨーロッパなどと比較するとかなり遅れていると言えます。

女子の点数を減点するのが日本の大学入試?

女性差別のイメージ画像
ちょっと前の話ですが、「女性差別」の一例としてこんな話もありました。

私は医療系の予備校で小論文の講師をやっていた時期が結構長かったのもあり、この東京医科大学の話は知ってました。

いや、正確には知っていたというよりは、入試結果から「東京医科大学は女子と多浪受かりにくいな」という感覚があったという程度ですが。ですのでこのニュースを聞いたときには「あぁやっぱりそうだったのか」という反応でした。

点数を操作できそうな科目として一番利用されそうなのが私の担当する小論文なのは明白(英語とか数学とかはやりにくいです)だったのもあって、「女子と多浪は東京医科大学受けない方が良いよ」と授業でも言ってましたから。

現場で受験指導をやっていると「ああ、この大学女子取りたがらないな」と感じる医学部は東京医科大学以外にもありました。証拠がないので名前は出せませんが、他にも受験生の結果を見ていて明らかに女子が受かりにくい、あとは「多浪は取らない」と感じる大学もありました。

「女性差別なんて時代遅れ」と言っている人の方が世の中の現実が見えていないと言えます。

「女子大があるだろ?」などと言う人もいますが、例えば今の医学部の話ですと女子大は東京女子医大だけです。たった一つの大学で女性差別を解消することはできません。

こういう日本社会の現実をきちんと見えていない人が次で述べる2016年のトランプ氏の大統領当選によって暴走したとも言えます。

「Make America Great Again」以前なのが日本

働く女性のイメージ
2016年のアメリカ大統領選挙でトランプ大統領が当選した時の主な支持層は「白人の貧困層、しかも多くは男性」でした。

要は差別解消のために女性や黒人などの有色人種などに対する積極的差別是正措置(アファーマティブアクション)によって、今や白人男性が不利な立場に置かれてしまったことを積極的に訴えたのが当然の要因だったと言われています。

先ほどの女性が減点される日本の大学入試の反対で、アメリカでは黒人をはじめとした有色人種に加点されることがルール化されていたりします。

女性や有色人種に「ゲタを履かせる」という措置が、白人男性からしていると「白人であるがゆえに損をしている」と見えることもあるようです。

今回の大統領選挙ではコロナ対応のまずさなど別の要因によって破れてしまいましたが、依然として親衛隊のような熱狂的な支持者は残っており、中心は白人男性です。

「大学入試において黒人の受験生には積極的差別是正措置(アファーマティブアクション)に加点される」などのような措置が行き過ぎると(実際は黒人の方が劣悪な環境に置かれることが多いので妥当な気もしますが)、今度は「白人が迫害されている」「黒人や女性ばかりが優遇されてズルい」のような感情が生まれることは理解できます。

とはいえそれは「これまで優越的な立場を当たり前と思っていた男性が、特権を奪われて平等になった途端、自分がしいたげられていると感じる被害妄想」に過ぎないのですが。

男女平等のイメージ

ただし日本でこの流れを真に受けて「もう女性差別はなくなった」とか「男性の方が損してる」のようなことは言えません。積極的に差別が解消されたことがないのですから。

むしろ先ほどの例のように「女性は点数を減点」するような大学があるのが現実です。

「Make America Great Again」は「Again(再び)」である点が日本とは大きく違います。

日本の場合、これまでに女性差別が積極的に解消されるような政策がとられた歴史がありません。世界のほとんどの国が認めている「夫婦別姓」すら強硬な反対論が出る国です。

ですのでアメリカのように「差別→差別是正の行き過ぎ→反動」と一周まわって起きた流れに便乗することはできません。差別を是正する措置をやりすぎた結果、元々優位な立場にあった側が反対に差別される立場になってしまった国であれば「白人男性の復権」のようなことを言ってもまだ理解できますが。

トランプ大統領から変な影響を受けてファミニストを攻撃したがる人をネット上などではよく見かけますが、的外れもいいところです。

たまに真面目な話もします

悩む女性のイメージ
どこかのホテルの紹介記事やシーシャの紹介記事からこの記事に来られた方は違和感ありまくりだったかもしれませんが、このブログは旅行やシーシャなどの趣味だけではなくこういう真面目な話も結構扱っています。

真面目な意見記事書くとアンチが生まれて読者減るよというような意地悪な指摘をされることも多いですが、全く気にせず続けます。

「会社に縛られない自由なライフスタイルを送るためのブログ」というコンセプトでやっているので、ホテルや旅行などのレジャーに関する記事もあれば、「自由なライフスタイル」を送るためにどのような働き方をすれば良いのかとか、会社に依存しない人生を送るために必要なことなどについて論じた記事も多数書いています。

今日のテーマも女性が社会から縛られないで自由なライフスタイルを送るために必要なことだと思います。

男性の側から見ても、女性に依存される生活というのは自由なライフスタイルを送るためには障害になり得るものですし、自立した女性の方が接していて楽しいというのもあります。

テキトーな雑記ブログというわけでもなく、一つのコンセプトに沿って書いていることをご理解いただければと思います。

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