2021年日本国内で調達可能な電気自動車ならどれがいい?【個人的趣味です】
明けましておめでとうございます、@kojisaitojpです。新年最初の記事なので一応新年の挨拶もつけておきました。
電気自動車の話とはいえ、年の最初くらいは思いっきり自分の趣味に走った記事にしようと思ったきっかけが紅白歌合戦でした。
やはりエンジンという余計な雑音のない電気自動車の車内でお俺の最も好きなDreamFighterを聴きたいな。 https://t.co/xFwzwRUKEK
— saito koji@次の海外旅行はいつ? (@kojisaitojp) December 31, 2020
ほとんど私の個人的な趣味の問題ですけど…と言おうかと思ったのですが、よく考えたら音楽にこだわりのある方であればエンジンという雑音混じりで聴くというのは誰もが嫌がることですよね。。。
私なんぞ音楽に関しては素人ですが、実際に音楽を生業にしている方々であれば耐えがたい雑音かもしれません。
「エンジン音がする=当たり前」だった時代には意識しなかったことを電気自動車が教えてくれます。
今年2021年に何らかの電気自動車を購入しようと思っているので、私の独断と偏見でタイプ別にオススメの電気自動車を紹介します。
目次
2021年の日本市場で調達可能な電気自動車に限定する理由
この前の「コンパクトカーの電気自動車」に関する記事でも、「なぜコンパクトカーの中にDacia Spring Electricを入れないんだ?」とご指摘を受けたりもしましたが、それは「日本市場に投入される可能性が見えない」というのが一番の理由でした。
コンパクトカーの電気自動車の中で「Dacia Spring Electric」は中国メーカーを除けばコスパ的に最強(ヨーロッパでの販売価格が220万くらい)なのは事実なのですが、私の中に「いくらルノー傘下とは言えルーマニアのDaciaブランドを日本に上陸させるか?」という疑問がありました。
これをベースに日産が別の車体を発売する可能性ならあるかと思いますが、ヨーロッパで最も売れている電気自動車であるルノー「ZOE」でさえ日本に上陸していない(日産リーフとかぶるからでしょうけど)状況で「Dacia Spring Electric」が上陸する可能性は低いと思います。
日本に上陸するかわからない車種を「欲しい欲しい」と言っていても現実味がないので(ガソリン車・ディーゼル車であれば「並行輸入」という裏技がありましたが、電気自動車はそもそもの電気の規格から日本とヨーロッパで違うのでディーラー以外は不可能に近い)、日本で発売されることが既に決まっている車種の中から私が購入を検討してもいいと思う車種を紹介します。
新年最初のブログなので、趣味に走らせてもらいます(笑)。
結局テスラの「モデルS」か「モデル3」が無難?
スペック面で考えると真っ先に候補になるのがテスラです。
今更ですがスペックがモデルSの場合は「搭載バッテリー容量100kWh、航続距離658キロ(EPA)、最大充電出力250kW」で0-100mの加速が2〜3.7秒、モデル3の場合ですと「搭載バッテリー容量54-82kWh、航続距離423-568キロ(EPA)、最大充電出力170-250kW」で0-100mの加速が3.7 ~ 5.3秒とモデルSには劣りますが他社の電気自動車と比べると相変わらず驚異のスペックです。
価格についてはモデル3のエントリーモデルが511万円で、国会で審議予定の補助金増額が決まれば80万円の国からの補助金、更に東京都では30万円(2020年の場合なので今年は未定)の補助金が追加されて最終的に400万前後で買えてしまうというコスパという面でも抜群の車になります。
(電気自動車は自動車取得税が免除、登録時と1回目の車検での自動車重量税が免除、東京都で登録した場合は5年間の自動車税免除もありと購入後のコスパも抜群)
サイズ面でもベンツのSクラスとほぼ同等のモデルSと違い、日本の狭い道路でも取り回しがしやすいミッドサイズのセダンである点もありがたいです。
さすがは世界で最も販売台数の多い電気自動車であるモデル3と言えます。
とはいえモデル3はロングレンジモデルを除くと「せっかくのテスラならもう少し航続距離が欲しい」と言いたくなるところです。
そういう意味では「モデルS」がいいか「モデル3」がいいかというのは悩むところですが。。。
いずれにせよテスラを買うメリットは「テスラスーパーチャージャー」で、150kW〜250kWの世界標準の急速充電に対応しているという点が大きいです。
自宅に充電器を設置するという手もありますが、マンション住まいの私の場合は充電設備の設置にOKを出してくれるマンションに引っ越す必要があります。
半分冗談で「川口のスーパーチャージャーの近所に引っ越して、太陽光とパワーウォールを設置させてくれるマンションなら無敵」と呟いたことがありますが、テスラのために引っ越すという世の中一般から見たらアホな選択も面白いかなと思ったりします(笑)。
家賃・駐車場が安くなるでしょうから日産リーフと二台持ちで電気自動車の研究をするという生活も悪くないかもしれません。
また先ほどの音楽という意味ではこのようにiPhoneを接続するとサムネイル画像まで表示されるというのは個人的にはとても気分が良かったのが先日の試乗でした。
普通に考えればモデルSかモデル3を購入するというのが今年の私の選択として一番あり得るパターンかもしれません。
ボルボ「XC40 Recharge」が案外穴?
航続距離か急速充電に難があるヨーロッパの電気自動車が多い中で、2021年発売予定のボルボ「XC40 Recharge」だけは私の希望にかなり近いスペックで目を引きました。
ボルボから発売される初の電気自動車なのですが、スペックが「搭載バッテリー容量78kWh、航続距離335キロ(EPA)、最大充電出力150kW」とテスラを除けば、その他の輸入車の電気自動車と同等以上のスペックです。
航続距離こそテスラには劣りますが、本日は取り上げないBMWi4やメルセデスEQSなどの2021年に発売が予定されている電気自動車や既に発売されているジャガーiPaceなどよりは上です。
アウディe-Tronであれば航続距離が350キロでほぼ互角ですが、こちらは急速充電を50kWに制限しているのでボルボの方が上です。
また急速充電が150kWであれば、30-40分でほぼ満充電に持って行けますので、先ほど述べたテスラ・モデル3のエントリーモデルとの比較だと互角以上に戦えます(急速充電がテスラ以外の輸入車のように50kWに制限されると評価は下がりますが)。
本日は取り上げませんが、同じ2021年に発売予定の「日産アリア」辺りとどっちが良いか悩む水準のSUV型の電気自動車です。
スペックも価格もテスラ超えのポルシェ「タイカン」
さすがに予算オーバーなので手を出すことはないと思いますが、ポルシェから発売される最初の電気自動車である「タイカン」は驚異のスペックです。
「搭載バッテリー容量93.4kWh、航続距離327キロ(EPA)、最大充電出力150kW」で、0-100mの加速が2.8〜4秒です。
走りという面で新興のテスラなんかに負けてたまるか的なポルシェ側の意地を感じるモデルです。
また航続距離がEPA基準で327キロと表記されていますが、この車の場合は例外的にカタログ値より走る(400キロ以上走るという声がネット上に多数)ようですので、航続距離的にもテスラと互角に勝負できる水準です。
また充電網についてもテスラに対抗したいというポルシェの意地を感じます。
このブログで散々やり玉に挙げている「急速充電を日本のチャデモ規格に合わせて50kWhに制限」というテスラ以外の輸入車メーカーが取っていた「改悪」をポルシェは取らずに、自社で超急速充電網を整備すると表明していますので、さすがはポルシェという感じです。
150kWの急速充電に対応できるのであれば、30分程度の充電時間でほぼ満充電に近い状態に復活しますので、テスラに次いで使いやすい電気自動車になります。
実際日本全国のポルシェサービスセンターに150kW級の急速充電器を急ピッチで整備しているようです。
予算があればテスラ・モデルSを超える電気自動車として購入を検討しても良いかもしれません。
まぁ補助金適用前の車体価格が1557万で、これを出せるかという話になりますが。
私には無理です(笑)。
もしこの予算を出せる身分であれば航続距離が800キロ以上、加速性能もポルシェタイカン以上と言われているトライモーター搭載で2021年後半に発売が予定されている「テスラ・モデルSプラッド」を購入するかもしれません。
充電スペックの貧弱さゆえコンパクトカーは買いにくいガラパゴス日本
ポルシェ「タイカン」のところでも触れましたし、過去の記事でも何回か指摘していますが「急速充電の機能制限」の問題により、日本では「バッテリー容量は小さいけど、急速充電が充実しているからヨーロッパでは問題なし」となるコンパクトカーの電気自動車が買いにくいという困った問題があります。
電気自動車のみならず「充電規格もガラパゴス」という日本の困ったところです。
となると急速充電網が充実して、輸入車メーカーが充電規格をヨーロッパ基準でリリースできるようになるまでは、自社で急速充電網を整備しているテスラかこれから整備すると表明しているポルシェのような大型のセダンが結局は使い勝手が良いということになってしまいます。
唯一ボルボの「XC40 Recharge」がテスラ以外の電気自動車より上の300キロ以上の航続距離を確保できていますので、もしテスラやポルシェのように急速充電網を150kWに対応できるように自社で整備してくれれば選択肢に残ります。
ドイツ勢やフランス勢のような「50kW」という変な制限をかけないで欲しいところです。そのためにはボルボのディーラーの頑張りも必要ですが。
このように2021年は輸入車の電気自動車も増え、更に日産「アリア」の発売も予定されており、購入する電気自動車のバリエーションが一気に増える年です。
第三次補正予算案が国会を通過した後は補助金が2倍の80万になるという、電気自動車購入の最大のチャンスの年です。
これまで様々な難癖をつけて電気自動車を毛嫌いしていた方も検討する余地があるのではないでしょうか。
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