【不要?情弱ビジネス?】資格って実はいらない?
こんばんは、@kojisaitojpです。前回のように「情報商材」については何となく胡散臭いというイメージがあるからか、そもそも近寄らないという人も多いかと思います。しかし世の中にはもっと巧妙な「情弱ビジネス」があります。下記のツイートをご覧ください。
35~44歳の独身女性は氷河期世代で就職難だったから手に職をという思いで資格職を目指した人も多い。でもその資格職がまさかこんなに薄給だとは思わなかっただろう。女性でも稼げるといわれた看護士ですら今や20万そこそこで雇用される社会になってしまった。
— ピノ (@pinopino0831) August 20, 2020
「情報商材」と言われると敬遠してしまう人でも、「資格」と言われると何となく「資格取れば稼げるようになるかも」と思ってしまいがちです。ブログの中にはアフィリエイト目的で、資格の専門学校のリンクなどをベタベタ貼って「資格取れば人生が変わる」的に煽るものも多いです。
しかし例えば「看護師」という割と世間で響きの良さそうな資格でも上記のツイートのように残念な結果になっています。
今日は「資格」が実は「情弱ビジネス」として機能している面があり、しかも資格を取ってもあまり役に立たないという面があることを説明します。
目次
「資格」は情弱ホイホイ?
「資格取って手に職つけないと」
「親が資格取れってうるさいから取らないと」
「副業ブーム」と並行して「資格ブーム」のような空気が流れています。パッと思いつくものを挙げてみても、ファイナンシャルプランナーとか、美容師、保育士、運転手いくらでも思いつきます。
でもどの仕事も「稼げる」と言うイメージがありません。冒頭の看護師なども、保育士や美容師などと比べると稼げるような気もしますが、現実は先ほどのような感じです。
結局重労働でその割に給料が少ない。
せっかく資格を取っても案外稼げないという経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。
「資格取らなきゃ」と焦って行動を取る前に、世の中が何となく「資格があれば将来は安泰」と言ってしまいがちは背景を知っておきましょう。
大学も専門学校も少子化で生徒数が減少しているので、必死に「資格を取れば人生バラ色」的な煽り広告をアナウンスしているのが現状です。
アフィリエイターですと更にわかりやすいですが、自分のリンクをクリックさせるために煽る。
つまり「誰かが資格を取ろうと動くことでカネになる」から煽っているだけ、煽ってる側のポジショントークです。
結局資格を取るために大学や専門学校などに通うことになって「資格を取るまでに莫大な時間と費用がかかる」というのであれば、前回お話ししたような高額な情報商材を買うのと同じレベルの話になってしまいます。
前回の記事で述べた「情報商材にカネつぎ込むくらいならそのカネでさっさとやりたいこと始めた方がリスクが少ない」と同じことが資格ビジネスの世界でも起きています。
もちろんその資格がないとやること自体が違法になる仕事であれば取らざるを得ないことはありますが、「何となく資格でも持ってた方が有利かな」位の動機で資格を取るために時間とお金を浪費することはオススメできません。
要らない資格も取るべきか?
「資格を取れ」的なことは、私も言われたことがあります。「何で教員免許取らなかったの」と。
理由は簡単で「学校の先生に興味がなかった」からです。正直学生の頃に学校の先生で面白い、役に立つと思った教師、この人は人として尊敬できると思う教師に出会ったことがないんですよね。
しかも「生徒より職員室の人間関係の方が大事」っぽいのは子供の頃から何となく見えてましたし、そういう世界では働きたくないなと。授業一本で勝負できて、生徒相手に勝負するだけでいいという予備校の環境とは別世界です。
でも予備校辞めたりすると必ず言われました「教員免許取らないからこういうことになるんだ」的なことを。
いや、予備校で思うような仕事ないならこの業界からは撤収するつもりでいましたので、自分に対してそういう非難は無意味だよなぁと内心思ってましたが。
大学の時に一応教職課程の科目を取ったりもしてたのですが、自分の学年から教育実習が1ヶ月になって「面倒臭いな」と結局捨てました。
後から気づいたことですが、一生懸命勉強して資格を取っても、結局は一生「労働者」、人に使われるだけの存在ですよね。
資格を持っているからと採用されても、雇い主が「こいつは資格を持っているが使えない」と判定すればほかの資格保有者を雇ってクビになるだけ。使い捨ての道具扱いであることは変わりません。
弁護士とかでもダメ?
その辺の名前もよくわからない資格だから資格取っても稼げないと思うかもしれません。
では資格の中で最も知名度があり、社会的ステータスもある「弁護士」の場合はどうでしょうか。取るのも大変な資格ですが、かかる費用も莫大です。
- なるまでの費用と時間(法科大学院・予備校)→法科大学院は2〜3年で学費は合計400万前後
- 取得してからも弁護士会とか出費が多い→ 弁護士会の入会金が12万〜70万位、会費が年間50万〜100万都道府県によりかなり違う
- 弁護士法人設立費用や登録免許税→数十万円
これ以外にも弁護士の場合には自宅兼事務所で開業というわけにもいかないので、事務所を借りる経費もかかります。資格取得から開業まで場合によっては1000万位の費用が必要になります。
親がお金持ちの大学生であれば親に出してもらうで解決するでしょうが、普通はそうは行きません。
つまり初期投資にアホみたいにお金がかかるので、回収するまでが大変という資格です。
しかも毎年毎年新規で弁護士登録をする人が1000人単位で出てきて市場は飽和状態。
その結果資格を取るために多大な投資をしたのに、普通のサラリーマン以下の年収という弁護士が世の中にはゴロゴロいます。
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「苦労して弁護士登録したのはいいけれど、現実には年収があまりに低い・・・」 そのように悩む弁護士が近年、増加しています。 年収が数千万円の弁護士がいる一方で、年収200万円未満の弁護士もいる状況です。 この記事では、弁護士の年収についての「悲惨」ともいえる現実について見ていきましょう。 目…
年収200万〜500万の層が一番多いようですが、これでは同年代のサラリーマン以下です。
結局資格ビジネスというのは、以下のようなピラミッドになっているので、下部の構成員は儲からないようになっています。
- 教祖→資格ビジネス=ある資格をとりしきる組織
- 教義→資格=これをとれば君は救われる!仕事ができる!お金になるよ!
- 民→フォロワー=会費を払おう!年会費を払おう!
はい、宗教団体と同じです。ネットワークビジネスなどもそうですが、基本的にこの構造の組織に入るとピラミッドの上部にいる人間が暴利をむさぼる一方で、ピラミッドの下部の人間は稼げないというのがお決まりパターンです。
会社という組織もそうですよね。大企業だとわかりにくいかもしれませんが、社員10人〜20人くらいの中小企業でも社長は案外高収入で、社員の給料は安いのに自分はタワーマンションに住んで車はベンツのような人もいたりします。社員にはブラックな会社でもトップはボロ儲けという例は、探せばいくらでも出てきます。
ちなみに「士業」と呼ばれるお仕事、弁護士、司法書士、行政書士、公認会計士、税理士などは全てこのような構造です。資格を取っても弁護士会や税理士会という業界団体に加盟し、高額の上納金会費を納めないと、そもそも開業することすら違法になってしまう。
うっかり「上納金」とか「構成員」という言葉を使ってしまいましたが、ヤ○ザの世界と構造は同じかもしれません。
社会的なステータスがあると思われる「資格」でさえこの状況ですので、その他の資格も稼ぐことに貢献しないのは明白です。
資格はオワコン、いらない
私の場合は、「いい歳して資格もないの」「この歳まで正社員になったこともないの」的な「昔はそれなりに価値があったかもしれないけど、もはやオワコン」であることに対して、ピーチクパーチク説教してくる人種は基本的にスルーします。
投資家とか経営者、つまり組織に依存しない人生を送っている人に言われたこともあり、開いた口がふさがらない時もありました。「自分もやってないのによく言うよ」という感じです。
ある意味「この人もその程度の人か」と加齢臭マインド・昭和マインドを感じて、それ以上連絡取る必要もないなと思うだけです。
資格があろうとなかろうと、その程度のことで人間の価値は決まらないです。
むしろ資格を取る時間や費用を考えると、勉強より先にまず行動してみる、行動してみて法律上資格がないと違法になって営業できないなどの壁にぶつかってから資格を取ればいい位のものに位置付けておけば十分です。
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