【ブラックなバイト】経験者が語る飲食業界に潜む闇
こんばんは、@kojisaitojpです。昨日は塾・予備校業界のブラックな側面について語りましたが、自分の体験からブラックな業界をあぶり出すともう一個あります。
それは「飲食業界」です。この業界については、働いたことのある人も多いので、納得しやすい面があるかと思いますが、今くらいの年齢になると飲食店でバイトしていた学生時代の体験に加えて、業界自体が抱えている問題というのも見えてきましたので色々語ってみます。
前回の塾・予備校業界と重なる部分もありますが、それは「ブラック企業」「ブラックな業界」の共通する特徴かもしれません。
目次
塾・予備校業界以上にブラックな飲食業界
塾・予備校業界と似ている部分もありますが、実は飲食業界も負けず劣らずブラックな業界として有名です。
厚生労働省の調査『 新規学卒就職者の離職状況(平成26年3月卒業者の状況)』によると、「宿泊業、飲食サービス業」の離職率は全産業で最も高く、大学卒で50.2%、高校卒で64.4%という結果が出ています。
離職率が非常に高い業界としても有名ですが、実は起業したお店の倒産率も非常に高いです。身の回りで最近オープンしたと思ったのにもう閉店している飲食店を見たことがある人は多いかと思います。
その原因として考えられるのが、
- 無償の時間外労働が多い
- 市場的に見て競争が非常に激しい
- パワハラ・セクハラの横行
のような点です。今日はこの辺りについて掘り下げて考えてみたいと思います。
無償の時間外労働が多い
これは前回の塾・予備校業界と一緒です。
私が大学生の時にいくつかのレストランなどの飲食店でバイトをしていましたが、例えば23:00閉店の場合に「ごめん、ウチ23:30までしか時給出ないんだ」とタイムカードを押されてしまって、後片付けを24:00過ぎまでやらされるようなことが普通でした。
来客がとても多くてとても忙しい、とてもじゃないが23:30までに後片付けが終わらないような時でも関係なく時給がつかないのです。
ちなみに何となく働いていると当たり前と思ってしまいがちな「出勤しても制服に着替えて働ける状態になるまで時給がつかない」というのも間違いです。実際は着替えの時間から時給の対象になります。
過去に以下のような判例があります。
三菱重工業長崎造船所事件と労働時間
(最一小判平12.3.9) スポンサーリンク (adsbygo…
実は就業前だとしても「会社の指揮監督下に置かれた」だけで給与が払われる対象になるということです。今にして思えば塾・予備校で何時間も生徒の質問対応をしていた時間なんて間違いなく労働時間に入っていたなぁと思ってしまいます。
社員はもっとひどかったようです。ディナー営業のお店なのに、午前中から出勤して終電まで働かされているような社員は普通にいました。残業も月に何時間までしか出ないと会社の規則で決まっているようで、明らかに「サービス残業」、労働基準法違反です。
「そんなのよくある」けど本当はダメなやつ
・残業は当たり前
⇒本来「残業させること自体違法」だよ!・有休がとれない
⇒有休取得は労働者の権利だよ!・IT技術者経歴偽装
⇒経歴詐称は軽犯罪法違反、私文書偽造、詐欺罪に該当する可能性があるよ!ダメが常態化してて、皆感覚がマヒしてるよな… pic.twitter.com/BAjX6MWdyi
— ブラック企業アナリスト 新田 龍 (@nittaryo) August 28, 2020
この手のことは他の業界にもよく見られ、街中を歩いていると閉店時間後の美容室などで練習している光景を夜中でも見かけたりしますが、この種の「研修・練習」にも残業代が出ることは滅多になりようです。
「無償の時間外労働」をやらせるかどうかという点で「ブラック企業探知機」として機能するかもしれません。
市場の競争が非常に激しい
参入障壁が低い、というとわかりにくいですが、要は「誰でも気軽に参入できる」というのが飲食業界の競争を激化させる原因になります。
身の回りでもありますよね、何ヶ月か前にオープンしたばかりの飲食店がもう潰れているようなこと。
要は新しい飲食店が誕生しては潰れ、誕生しては潰れが繰り返される業界だということです。
学生時代にバイトを探す時に「新しいお店の方が人間関係作りやすいから良いかも」と思って新規オープンのお店を狙って面接に行ったことがありますが、これはかなりアホだったんだなというのは社会人になってから知りました。
大学生のバイトなら「潰れたら次探せば良いや」で済みますが、正社員で働くとなるといつ潰れるかわからない会社で働くというのは非常にリスクが高いです。
コロナウイルスの感染拡大により、休業を余儀なくされた飲食店や来客数が激減して閉店せざるを得なくなった飲食店が多いのが2020年の特徴ですが、仮に今後景気が回復してまた飲食店の新規出店が増えてきたとしても働こうと思うのはハイリスクです。
私も大学生の頃は「将来は飲食店を経営してみたい」と思ったこともありますが、こういう現実を知ってからは興味がなくなりました。
パワハラ・セクハラの横行
私も学生時代のバイトで経験があります。仕事でミスをしたらシェフに怒鳴られたこともありますし、蹴られたこともあります。料理人は手を怪我するとマズいので基本的に手を出してくる時は蹴りで攻撃してきますが、私も何度も蹴られたことがあります。
また飲食業界は「俺は中卒でゼロから成り上がったんだ」的な人が多いのもあって、私のような高学歴の人間は基本的に好かれにくいです。
「早稲田行ってるのにこんな仕事もできないんだ〜」
「良い大学行ってても全然役に立たないな」
この手の暴言は何十回何百回言われたかと思います。そもそも接客にしろ調理にしろ学歴とも何も関係ないから勉強したくてバイトに行っているので「何当たり前のこと言ってるんだ」と思いましたが、基本的に学歴なく成り上がった人は学歴コンプレックスを持っているのでこのような嫌味を日々言ってきます。
中の人材の質が悪い証拠です。このようなパワハラに加えて女性に対するセクハラも目撃したことが何度もあります。
女子なら飲食店よりキャバクラの方がオススメ?
飲食店がブラックだという話を散々した後でキャバクラなどという単語を出すと、「もっとブラックじゃないの?」「反社とか怖い人がやってそう」などと色々ツッコミもあるかもしれません。
そもそもナイトワーク=ブラックで昼間のお仕事=ホワイトだと誰が断言できるでしょうか。昼以上にホワイトな夜、夜よりブラックな昼というのも普通にあります。
ちなみに女性がナイトワークをやるメリットは結構多くて、
- まず時給が飲食店より高い
- 年上の男性とのコミュニケーション能力が身に付く
- 自分磨きが必須なのでルックスもレベルアップ
時給が1000円台の飲食店と比べるとキャバクラの時給が5000円6000円と高額なことは説明は不要かと思います。もちろん時給が高いということはそれだけ求められることも多いですが、それでもこの水準の時給がもらえるなら「時間を切り売りする仕事」とも言い切れません。
最大のメリットは次の「年上の男性とのコミュニケーション能力」かと思います。会社の中で出世していくにせよ、自分で何かをやりたいと思って起業するにせよ、年上の男性つまり「権力を持っている男性」や「資金を出してくれる男性」と上手にコミュニケーションを取る能力は必須です。
などというと「女性を下に見ている」とお叱りを受けそうですが、「企業において女性社長の占める割合が8%」「女性国会議員の割合が10%」など女性の社会進出が先進国で最低レベルの日本では、女性が成り上がっていくために権力のある男性・資金力のある男性を上手に活用することは悪いことでも何でもないと思います。
要は「年上のおっさんを上手く操る能力」をキャバクラなどで身につけることができれば自分の仕事にも有利に働くということです。
他にも色々な世界で女性を見てきた私の感覚で言わせてもらうと、キャバクラも芸能も求められるレベルは変わらないです。その辺の地下アイドルより可愛いキャバ嬢も普通にいますし、実際に地下アイドルがバイトでナイトワークというのもよくある話です。
男子にもナイトワークはオススメできる?
男子でもホストというのがあるので女子だけという言い方は不適切かもしれません。
あと男子の場合はキャバクラのボーイのアルバイトという手もあります。普通の飲食店より時給も高いですし、お店によっては実際にお客様の席について一緒に飲む機会もあります。思わぬ人脈を作るチャンスかもしれません。大学生の時のキャバクラバイトでできた人脈が後々起業しようと思った時に役に立つ可能性もあります。
資金も人脈もない男子大学生が自分でビジネスを始めるための糸口としてキャバクラのボーイのバイトは案外役に立つかもしれません。
闇が深い業界でのバイトは止めておきましょう
自分の体験も含めて語れるものについて語るという条件を自分に課したのでブラックな業界について述べるのは「塾・予備校業界」と「飲食業界」で一旦ストップしますが、今回と前回の記事で述べられた要素は、他の業界でも当てはまることはたくさんあるかと思います。
塾・予備校業界と飲食業界が特に目立つ側面はあるかもしれませんが、前回と今回で述べたような要素は「ブラック企業探知機」として活用できるかもしれません。
自分にとって何のプラスもないブラックな環境からは一刻も早くオサラバしましょう。
退職代行でオススメの3社
ちなみに会社がブラック企業で「辞めたい」などと言おうものなら大変なことになるケースもあります。
そんな時は近年発達してきた新しいサービス「退職代行」を使ってみるのも一つの手です。
労働基準法的には労働者の方が権利がしっかり保障されているので、基本的には会社より強いです。この辺の労働法上の知識もなく、会社の方が自分より上なのだから命令に従わなければならないと思っている人は多いですが、それは無知な証拠です。
よほどのことがない限り(例えば会社のカネを横領してるとか)問題なく会社を辞めることはできます。
正社員かアルバイトかで30000円〜50000円と多少上下はありますが、それぞれの会社で大きな違いはありません。
もし今の会社がブラック過ぎて簡単に辞められないなと思ったら試してみるのも一つの手です。相談は無料ですので話をしてみるだけでも何か発見があるかもしれません。
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