ヒョンデ「IONIQ6(Electrified Streamliner)」の驚異の性能とは?【2022年中に発売】

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おはようございます、@kojisaitojpです。私自身は納車されたばかりのヒョンデ「IONIQ5」を楽しんでいるところですが、世界ではもう次が動き始めました。

まぁ例によって韓国ネタ、しかもEVのネタとなると発狂して香ばしいヤフコメになるのでそれをネタに楽しむのは恒例行事なのですが(笑)。

7/14にヒョンデの次のEVとなる「IONIQ6」のワールドプレミアが行われ、以前から噂になっていたその驚異のスペックも明らかになりました。

「IONIQ5」はSUVタイプですが、セダンタイプのEVがまだ少ない(日本だとテスラ「モデル3」やBMW「i4」くらい)中で「やはりテスラに対抗できるのはヒョンデなのか?」と思わせるEVセダンが出てきました。

そこで今日は早速ワールドプレミアが行われたばかりのヒョンデ「IONIQ6」について取り上げます。

本当は「IONIQ6」の紹介は私の「IONIQ5」の車内にテーブルとコーヒーマシーン、パソコンを片手に動画で配信したかったのですがテーブルが間に合わなかったので渋々ブログで先に記事にします(笑)。

テレワークも可能なIONIQ5

「IONIQ5」の車内空間をアピールする動画はもう少々お待ちください。

「Electrified Streamliner(流線型)」の名を持つヒョンデ「IONIQ6」のスペックは?

ヒョンデ「IONIQ6」の外観

本当はIONIQ5同様にヒョンデが「IONIQ6」で提唱する「新しいライフスタイル」から論じたいところなのですが、これをやると「車の性能に自信がないから話を逸らしてる」など意味不明の野次が飛んできますので先にEVとしてのスペックから論じます。

今回のワールドプレミアで出そろった情報をまとめると、

  • 全長4855mm、全幅1880mm、全高1495mm(ホイールベース2950mm)
  • 53.0kWh「スタンダード」と77.4kWh「ロングレンジ」の二種類
  • 77.4kWhにはRWDとAWDを用意
  • 400V/800V急速充電システムでV2Lにも対応
  • ロングレンジRWDの航続距離はWLTPで約610キロ(EPA推定580キロ位?)
  • 充電性能は10-80%が18分(350kWの充電器の場合)
  • インフォテイメント以外のファームウェアもOTAアップデートに対応

ざっと見た感想だと「IONIQ5を原型として順調に進化させてるな」という印象です。

例えばIONIQ5ではまだ実現してない「インフォテイメント以外のファームウェアもOTAアップデートに対応」という辺りに進化を感じます。

ファームウェアのアップデートまでOTAに対応するのは現在のところせいぜいテスラとフォルクスワーゲン位です。

例えばバッテリが53kWhと77.4kWhというのは2022年モデルのIONI5と同じですから、ヒョンデ・起亜の「E-GMPプラットフォーム」の仕様でしょう。
(日本に入ってきた2021年仕様のIONIQ5は58kWhと72.6kWhです)。

ヒョンデのE-GMPプラットフォーム

にもかかわらず電費性能が大幅に向上しています。私もIONIQ5を日々運用していますが、高速道路で14kWh/100kmの電費はまず出ません(16kWh/100kmくらいがせいぜい)。

IONIQ5のEPA航続距離が220マイル(352キロ)〜303マイル(484キロ)ですから同じバッテリーで大幅に航続距離を伸ばしました。

これには「Cd値(空力)が0.21」という現在発売されているEVの中でトップクラスの空力性能が影響しているようです。

ヒョンデ「IONIQ6」の外観

「Electrified Streamliner(流線型)」というネーミングが付けられていることからもわかる流線型のボディはデザインのみならず空力性能を最大限に引き出す意図があるようです。

ちなみに0.21を超えるCd値をマークしているEVはメルセデス「EQS」とNIO「ET7」くらいです。

NIOのET7

おそらく「IONIQ6」の比較対象として挙げられるであろうテスラ「モデル3」は0.23ですので「IONIQ6」の圧勝です。

パッと見のデザインは「前から見るとモデル3(テスラ)、後ろから見るとポルシェ?」という感じなのですが、テスラやポルシェを超えるCd値を達成しています。

テスラストア心斎橋のモデル3とW大阪

韓国ブランドだと何でもかんでも「パクリ」と叫ぶ人がいますが、仮に真似していたとしても本家を超える性能を生み出しているので批判されるものではないと思います。

そもそも先行する海外メーカーを真似してそれ以上の性能に進化させるのは日本メーカーの昔からのお家芸だと思いますが。

充電性能についてはIONIQ5と同様に(同じバッテリー・同じプラットフォームですから)「18分で10-80%(350kW充電器の場合)」が実現されています。

これも「どうせカタログ値通りなんか行かないよ」と文句を言う人がいるでしょうが、イギリスのYouTuberが実践してます。

正確には「18分と数秒」だったようですが、IONITYの350kW充電器があれば実現可能なようです。

アウトシュタットに展示されているIonity

以前の記事でも論じたようにこれが日本だと200kWの充電器を「苦労を分かち合う」などと言って6台でシェアするという悲惨な状態ですが(笑)。

充電環境がヨーロッパやヒョンデ自らが設置した韓国の「e-pit」に遠く及ばないのが残念な現実ですが。

ですので仮に「IONIQ6」が日本に上陸しても「IONIQ5」同様に最強レベルの充電性能を発揮できないという残念な事実がありますが。

なお以前に「IONIQ6」について論じた記事もありますのであわせてご参照いただければと思います。

「IONIQ5」同様にスペック以外の車内空間も最強レベルの「私が作る世界(Awaken your world)」

ヒョンデ「IONIQ6」とリモートワーク

IONIQ5を発売する際にも「Life moves」というキャッチコピーで「EVに乗ることで新しいライフスタイルが開ける」ことを提案してきたヒョンデですが、「IONIQ6」では「Awaken your world」つまり「新しい世界に目覚めよう」と新たな提案をしています。

ちなみに韓国では「私が作る世界」というキャッチコピーで出しているようで、「新しいライフスタイル」を全面に出しているのはIONIQ5と一緒です。

「全長4855mm、全幅1880mm、全高1495mm(ホイールベース2950mm)」と標準的なセダンサイズのボディが2950mmの長いホイールベースによってIONIQ5同様の広い車内空間が実現しています。

それが今回のワールドプレミアや以前から断片的にアップされていた動画にも見られ、

「IONIQ5」では家族でキャンプに行くなどの休日の過ごし方を中心に強調していましたが、「IONIQ6」では例えば上記の動画にもあるように「車内から動画配信」や「車内でパソコン作業」など「車内で仕事をする」という面にも世界が広がっています。

IONIQ6で仕事をする男性

「Socai Content creator」という肩書きの女性が動画配信をしているのがわかりやすい例かと思います。

ヒョンデ「IONIQ6」から動画配信をする女性

「センターコンソールが固定式」なのがIONIQ5との違いですが、これを生かしてパソコンなどを置いて仕事をしてたりします。

SUVの「IONIQ5」とセダンの「IONIQ6」で車両を選ぶユーザー層の違いに配慮してるのかもしれません。

まぁ私の場合はそれに逆らって「IONIQ5にテーブルとコーヒーマシン、パソコンを置いてYouTubeを配信する」ということをたくらんでますけど(笑)。

ちなみに個人的にはこんな細かい点を見ても「IONIQ6」が羨ましいですが。

IONIQ5にもUSBポートは合計で5つありますが、残念なことにTYPE-Aなのです。

納車されたばかりのIONIQ5その

iPhone、iPadProなどApple製品で揃えてる私にはTYPE-Cの方がありがたいのですが(笑)。

おかげでもう使わなくなってたTYPE-A端子のLightningケーブルなどの最後の奉公の場になりそうですけど。

「IONIQ6」にあえてケチをつけようとしてもせいぜいこのようなどーでも良い点くらいしか思いつきません。

IONIQ5にはマグネットが使えるスペースがあって私の場合は撮影用のジンバルに付属するマグネットをこのように使ってスマホホルダーなしで活用していますが、IONIQ5にはこのスペースがないようです。

ヒョンデ「IONIQ6」のインフォテイメント周り

おそらくサイドにミラーレスカメラをつけた影響でこのスペースがカットされたようです。

ヒョンデ「IONIQ6」のインフォテイメント

まぁIONIQ5も韓国ではサイドがカメラになってる仕様なのが日本市場では普通のサイドミラーに変更されたりもしましたので、IONIQ6が日本に上陸する際にどうなるのかはわかりませんが。

家族でIONIQ7

ちなみにワールドプレミアでは詳細が出ずチラ見せで終わりましたが、6の後に控える「IONIQ7」やIONIQシリーズのパフォーマンスモデル「N』の登場も示唆されていました。

私は以前から「テスラを追撃できるのはヒョンデ・起亜と中国・BYD」と言ってますが、その予想を裏切らない「IONIQ6」の登場は今後の展開に期待を持たせてくれます。

ヒョンデ、メルセデスなど海外メーカー目線で日本市場は狙い目?

後ろから見たヒョンデ「IONIQ6」

とIONIQ5に続く本格セダンEVのIONIQ6について語ってきましたが、ヒョンデジャパンの方もようやくサービスセンターがオープンするようで、日本市場における準備を整えつつあります・

ネット上でヒョンデに対して浴びせられる罵声に「燃える!」があると言いましたが、もう一つお決まりのように出てくる罵声に「アフターサービスガー」というのがありました。

ですが新横浜に拠点となるサービスセンターもオープンしますし、日本各地に提携の整備工場を整えており、「故障が少なくメンテナンスの手間があまりかからないEV」ではありますが着々と準備を整えています。

韓国・ソウルのe-pit

個人的には既に韓国でオープンさせている「e-pit」という急速充電ステーションも…と期待したいところですが、韓国の充電規格はCCSで日本のCHAdeMOとは別規格になるので新規で開発が必要という問題があります。

「IONIQ5が売れまくらないとそこまでやろうとはならないよな…」というのが残念なところですが。

現時点では「IONIQ5」の納車が始まったばかりで、本日ワールドプレミアが開催されたばかりの「IONIQ6」を日本市場に投入するか否かについてのコメントも当然ありません。

ですが海外メーカーが日本市場を「攻略のチャンス」と捉えてることはおそらく間違い無いかと思います。

先日私も新東名の遠州森町PAで初めて実物を見ましたが現時点で「EQC」と「EQA」を投入してるメルセデスがSクラスの後継となるEVの「EQS」、Eクラスの後継となる「EQE」、GLBの後継となる「EQB」を一気に日本市場に投入することを発表してきました。

個人的にはこの影響はかなり大きいと思います。

  • 富裕層に最も好まれるセダンであるSクラスが「EQS」となってEV化
  • 現時点でテスラ「モデルX」位しか存在しない7人乗りEVとしての「EQB」

どちらも日本メーカーが現時点で全く用意できていないセグメントへのEV投入となります。

二子玉川で展示されたメルセデス「EQS」

富裕層が最も好むセダンであり、社用車として導入されることも多いメルセデス・Sクラスが「EQS」としてEVになることで「自宅に充電器を設置しよう」「会社の駐車場にも充電器設置しよう」と自然と富裕層や会社の経営者などがEVにシフトしていくことになるでしょう。

日産と三菱に関しては先日も取り上げた「サクラ」「ekクロス」の軽自動車EVが快調に売れてるようでEVに対する意欲を感じますが、他の日本メーカーからは相変わらずやる気が伝わってこないところが本当に痛いです。

今日はヒョンデとメルセデスを例に挙げましたが、いずれはBYDなどの中国勢も「日本市場はスキだらけでチャンス」と参入してきて草刈り場となる可能性が非常に高くなっていると感じるのは私だけでしょうか?

ヒョンデの紹介コードあります

ハイアット銀座とIONIQ5

なおヒョンデのオーナーには紹介コードがあります。

下記のスクショの紹介コードを入力していただければ「IONIQ5」「NEXO」のどちらを購入しても3万円分のクーポン(ヒョンデで利用可能)又はPayPayがもらえます。

ヒョンデの紹介コード

既にご紹介させたいただいた方がいますが、お互いの個人情報は一切バレないので安心してご利用いただければと思います。

反対にDM等で個人情報(お名前だけでも大丈夫です)教えていただければ「納車がいつになるんだ?」「手続きが進まない」などお悩みの際は私の個人的な人脈(?)でヒョンデジャパンに働きかけることも可能です(笑)。

ご自身が使いたいようにお使いいただければと思います。

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