客の話を聞けない「自称コンサル」多すぎ問題【胡散臭い・怪しい】
こんばんは、@kojisaitojpです。自分も新しいビジネスがやりたくて模索しているところですが、そういう時にアドバイスを仰ぐ存在が「コンサルタント」なのですが、これがなかなか厄介な存在です。
客の状況を見ないで自分で勝手にしゃべり続けるコンサルって結構多いよ。
一流企業から脱サラ→失敗した50代男性の末路(東洋経済オンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/zoZwbhrE56— saito koji@次の海外旅行はいつ? (@kojisaitojp) November 2, 2020
自分が実際に商売をするわけではないので、その業界の知識があれば誰でも気軽にできると勘違いしている「自称コンサルタント」が多いです。特にネットビジネスになると実態を見せる必要もないので余計に多い印象です。
「ダメコンサル」には「役立たず系」と「詐欺系」の2種類がありますが、本日の記事は詐欺ではなく「役立たず系」に絞った話になります。詐欺系については少しだけ触れますが、また後日記事を書きます。
目次
客を見ないで勝手にしゃべりだす「自称コンサル」
例えば次のような態度で接してくるコンサルは、私の視点で見ると「consult(相談する」の本来の役割を果たしていません。
- 客にフォーカスしないで、自分の視点でしか語れない
- 客の事情を把握しないでひたすら自論を押し付けてくる
- 不親切なのを指摘してやるともっと金払え的な言い方をする
この辺に引っかかるコンサルはほぼ間違いなくクソコンサルです。
私が実際に体験した例を出しましょう。
中古車のインターネット販売のコンサルに相談に行った時の話です。いわゆる「せどり」の中でも中古車は一台辺りの利幅が大きいので、業者のオークションで仕入れた車を転売すると稼げますが、自動車には保管場所(駐車場)が必要になります。
都内の駐車場を借りると高いという話をしたら出てきたのが「埼玉とかの安い駐車場を借りれば」というアドバイスでした。
法律わかる方ならすぐに気付くかと思いますが、この話に欠けている点が「自動車の登録には自宅から2キロ以内の車庫証明が必要」という点です。
都内に住んでいる私が仮に埼玉県に安い駐車場を借りても、自宅から2キロ以上離れた場所の車庫証明では登録できません。事務所でも設ければ別ですが、それでは自宅を事務所にしてオンライン販売で経費を抑えて販売するというビジネスモデルが崩れてしまいます。
もし自宅近辺の駐車場に車を登録して、郊外の安い駐車場に移動させようものなら、「車庫飛ばし」という立派な犯罪です。東京ではよく「品川ナンバー」にステータスを感じる人が多いようで、品川ナンバーを取得してから保管場所を移して逮捕される例が毎年発生しています。大抵は保管場所を提供する業者の手招きだったりするのですが。
「自分(コンサル)は埼玉のど田舎に家があるからそれでいいけど、こっちはそうはいかないんだよ」が私の本音でしたが、客の側がそういう不満(他にも???となるポイントは結構ありました)を持っているのを観察もしないで勝手に話を進められると「この人、自分のこと見てないな」と見切りを付けたくなります。
あくまで顧客の現在の状況(都内に自宅兼事務所で住んでいるとか、資金力が潤沢ではないなど)をしっかり把握した上で、その限られた条件の元でいかに効率良くビジネスを始められるか考えた上でアドバイスをするのがコンサルだと思っていたので、こういう展開になるとこれ以上相談しようという意欲が無くなってきます。
そもそも英語の「consult」という単語には「to discuss something with someone before you make a decision」という意味があります。「Discuss」、つまりお互いに意見交換しながら、解決策をひねりだすという意味があります。こちらの話を聞かないで一方的に自論をまくし立てるようでは意見交換になりません。
「俺はこういうやり方で成功した、だからお前も同じようにやれば成功する」という、実際にその仕事に取り組む人間の特徴や現在の状況を全く考慮しないで押し付けているだけです。
顧客との対話ではなく、自説を押し付けるだけの「独り言」のようなコンサルを受けて成功する可能性はほぼありません。顧客が実現可能なアドバイスが必要なのに、そこが欠けているとそもそもコンサルをやる資格がないとさえ思えてしまいます。
最も露骨なのが「もっと高額のプランで契約してくれれば丁寧に教えますよ」的な言い方をするパターンですが、私からすると「仮に高額のプランにすると確かに情報は出てくるだろうけど、客の話を聞かないとかこの人の人間性は変わらないだろうな」と思ってしまいます。
安いプランで出す情報が少ない状態でも、客の話をきちんと聞いてどのくらい親身に対応しようとするのかという人間性の部分は安いプランで契約しててもバレてしまいます。
間違ってもこういうタイプに高額の費用は出せません。
このようなコンサルに遭遇していると、予備校講師時代にたくさんいた「自分の専門科目のことしか見えていないダメな講師」を思い出してしまいました。
自分の科目の都合しか言わない予備校講師・塾講師も多かったです
まず前提として確認しておくことは、
受験生の「真の課題」って「志望校に合格すること」ですよね。ところが有限な時間の中でしなくていい無駄な努力をしてしまうと時間を浪費してしまってそこまで届かないということが日常あります。
具体的には「どの科目をどのくらいの割合で勉強すれば、最も合格に近づけるのか?」という視点で生徒をコントロールする必要があります。極端にいうとたとえ英語で90点取っても国語が20点だったら、合計の得点が60%にも行かないのでかなりの確率で落ちます(どの大学でも合格の目安は7割前後の得点)。
1年間とか2年間という有限な時間の中で、どの科目をどのくらい勉強するのかを上手に配分するマネージメント能力も要求されます。
ところが現実は、英語の講師は英語を勉強することを中心に生徒の勉強のスケジュールをコントロールしようとする(要は他の科目をある程度犠牲にしないとこなせない勉強量を要求するということ)、数学の講師も同様、国語に至っては現代文・古文・漢文の講師がそれぞれバラバラに同様のことをする、理科や社会の講師も同じ。
生徒の目線からすると「こんなにたくさんの勉強時間を用意できない」「全科目言われた通りにやろうとすると1日が何時間あっても足りない」と感じてしまいます。現役の高校3年生だったりすると学校の授業もあるので、受験勉強に費やせる時間にかなりの制約があります。
こっちが何も言わないと、こういう時に真っ先にカットされやすい科目が私のやっていた「現代文」です(笑)。そういう受験生活を送った方がこのブログを読んでいる方にも多いことでしょう。
「現代文なんて勉強してもどうせ変わらないから英語やろう、社会やろう」みたいな感じです。
予備校は現代文・古文・漢文と講師が分業されているからまだいいのですが、学校の場合大抵一人の先生が教えます。するとその先生の専門が古文や漢文だったりすることが多く、現代文に関しては素人だったりする場合が多いです。
「現代文なんて勉強しても変わらないから古文やれ」のような指導が行われている話を実際によく聞きます。
しかしセンター試験を例に挙げると国語200点のうち、現代文は100点、古文と漢文は50点ずつです。なのに配分の少ない古文の勉強ばかりさせようとするのは時間という資源の無駄遣いです。
最大で50点にしかならない部分に全力投球させて、残り150点は運に任せる指導で合格点取れますか?という話です。
しかも大学受験をした方ならお分かりでしょうが、国語は全ての文章を読む必要があるので時間との勝負です。4つの大問を時間内に処理するにはどこから解けばよいでしょうか?
大半の受験生は古文・漢文、特に古文は苦手です。苦手なものから取り組んでいくとそこに時間を取られてしまい、落ち着いて文章を読める時間さえ取れれば得点できた現代文をロクに文章を読まないで解いてしまって失点を重ねてしまいます。
「限られた時間の中で最大限点を取るためには何をすれば良いのか?」という生徒の側からの視点を忘れて、自分の専門領域を勉強することが他の何よりも大事であるかのように指導して生徒を混乱させてしまう教師が多いのが残念なところです。
先ほどのダメなコンサルと同じことをやってしまう講師が多いのが、この業界の残念なところです。
私が主に指導してたのは「細く長く勉強してくれ。1日にたくさんやって間隔を空ける勉強をするな」という点でした。1日に30分でもいいから、集中力を保った状態で過去に授業でやった問題を熟読してくれと。
実は現代文という科目は大量に問題を解こうとすると集中力を欠いた文章読解の癖がついてしまうので、1日辺りの量は少なくても毎日細く長く続けて正しく文章を読む習慣を身につけることが重要なのですが、このことすらわかってない指導者が多いのです。
仮に専門知識があっても、それを素人である生徒がの役に立つように指導できるかどうかは別問題なのは、先ほどのコンサルと同じです。
論外なのは「詐欺系コンサル」
最後に最もお寒いパターンの「詐欺系コンサル」もお笑いのネタとして一応紹介しておきます。
・20~30代の若者だが、億単位で儲けていると自称。
・具体的に何でどう儲けたのか不明。
・高級車や札束の写真up。飯テロ。
・Youtube、セミナー、サロン、書籍、有料メルマガの勧誘。
・有名人との写真up。
・リゾート地滞在or旅先からup。美女連れ。
→「彼ら」がカモにしているのはキミだ。— 弁護士大西洋一 (@o2441) November 5, 2020
最近YouTubeで炎上したある人を指しているのは、わかる人が見ると一目瞭然です。
こっち系のコンサルについては「騙される方も悪いよ」の一言で終わらせてもいいかもしれません。
私でさえやる気になれば「高級車」は前に乗ってたジャガーの写真を使えばOK(走行距離行った車を業者オークションで激安で仕入れたものですが)、リゾート地滞在やホテルは今までの記事を見ての通りで即用意できます。
よく「スーツに腕組み(斜め45度)の詐欺師」はビジネスクラスの画像などもアップしますが、私の場合は過去の海外発券で激安で乗ったビジネスクラス・ファーストクラスの画像は大量に残ってますので活用できます。スーツは年に数回しか着ませんが、昔買ったブランド物があるので問題なし。
余談ですが、海外旅行が再びトレンドになれば、コロンボ発券・ソウル発券・アメリカ行き限定ですがニューデリー発券など激安ビジネスクラス・ファーストクラスのネタはいくらでも経験済みなのでアップします。日本発だとエコノミーしか乗れない運賃でビジネス・ファーストに乗ることは案外簡単です。
札束とか美女というのはレンタル可能ですので、これも用意可能(世の中には札束を撮影用に貸してくれる業者もあります)。
都内でも海外でもいいですが、高級ホテルのスイートルーム(マリオットのプラチナ会員にはスイートアップグレード権があるので格安で可能)で美女に囲まれながら札束片手に撮影すれば私も格安でセレブのフリをした詐欺師になれます(笑)。
と、ちょっと工夫すれば誰でもできる細工で、セレブ生活を演出して「こういう風になるノウハウを伝授します」と中身からっぽの情報商材を売れば誰でもできることです。
前に「パークハイアットドバイ」について紹介した記事で、「なぜか詐欺師はドバイにいることを売りにする」と言いましたが、私も過去に行った画像を使えば即実行できてしまいます。
さすがにこういうの真に受ける人は「頭大丈夫?」と思ってしまいますが、騙される人がいるからこそ詐欺師がわいてくるのでしょう。
書いていると私もできそうな気がしてきましたが、今のところはやめておきます。
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