ロンドンシティ空港を使ってフランクフルトまで移動した話【空港へのアクセスはEVで】
こんばんは、@kojisaitojpです。ヨーロッパを旅行した順序に沿って飛行機やホテル・ヨーロッパのEV事情についての記事を更新し続けていますが、今日のテーマはこれです。
どこの地方空港?というサイズ(笑)。 (@ ロンドン・シティ空港 – @londoncityair in London, Greater London) https://t.co/5ojd2i5Vxy pic.twitter.com/xrMCm0TqXl
— saito koji@ヨーロッパから帰国 (@kojisaitojp) November 17, 2021
これが大都市ロンドンの空港だと言われると驚きますよね?
ロンドンの空港といえば日本からも直接アクセスできるヒースロー空港が最も有名で規模も大きいですが、他にもガトウィック空港、ルートン空港、スタンステッド空港と郊外に複数の空港があり(この辺りはLCCも使用する空港)、更にロンドンの市街地からもほど近い場所に今回利用した「ロンドンシティ空港」があります。
今回のロンドン滞在はたったの1泊ですぐにフランクフルトへ向かうという日程にわざとしていて、実はその目的がこの「ロンドンシティ空港発着の便を使ってフランクフルトに行く」ことでした。
パリからの便だとヒースロー発着しか現在は運行がないですが、フランクフルトだとロンドンシティ空港発着の便がある、それならただ空港間を移動するだけじゃなくロンドンに一泊しよう、ロンドンに一泊すればEVもたくさん目撃できるかもというのがロンドンに一泊した動機です。
というわけで今日はロンドンのマイナー空港であるロンドンシティ空港と、空港へ行く際に利用したEVが起亜・NiroEVで驚いたことについて記事にします。
目次
ロンドンの中心部からのアクセスが楽な「ロンドンシティ空港」
まずロンドンシティ空港がどんな空港かというのをWikipediaから引用すると、
ロンドン市内に一番近く、ロンドンで働くビジネスマンがパリやアムステルダムなどにシャトル便で行く時に多く使用されている。
市街地から近いがゆえの騒音対策のための特例で、通常の倍近い5.5度という急角度で滑走路に降下しなければならず、その上滑走路も1,500メートルクラスと短いため、就航可能な航空機が大幅に制限される。現在は主にATR 72やアブロRJシリーズ、エアバスA320シリーズなどの小型機が発着している。ブリティッシュ・エアウェイズは全席ビジネスクラス仕様のエアバスA318型機で、ニューヨーク(JFK空港)までのBA001便を2009年9月29日から運航(2011年1月現在、003便と合わせ週11便体制)していたが、新型コロナウイルス感染拡大による影響で両都市間の航空需要が大幅に減少したことから、2020年7月をもって運休となり、同時に専用機材のエアバスA318も退役となった。ロンドン・シティ発の往路では滑走路の長さが短いため、機体重量軽減のために搭載する燃油量を減らすことから、アイルランドのシャノン空港を経由して給油。シャノン空港ではアメリカ合衆国の入国・通関手続きを済ますことができるようにする。復路(002便・004便)は直行で運航していた。
(Wikipedia「ロンドンシティ空港」より引用)
ここで書かれていることはいくつか訂正が必要で、例えば現在だと「ロンドンシティ⇄パリ・オルリー」は飛んでません。
元々ロンドンの「シティ」という金融街で働くビジネスマンがヨーロッパ各地やアメリカへ主張するのをターゲットに作られた空港です。
市街地に作られたという制約上1500メートルという短い滑走路しかなく長距離は飛べないので、行きはアイルランドのシャノン国際空港に給油のため着陸し、その間にアメリカへの入国審査も済ませる、だからニューヨークにはアメリカ国内線のエリアに着陸して、そのまま空港から出れるというまさに1分1秒を争うビジネスマンに合わせた特別仕様でした。
滑走路が1500メートルというのは成田や羽田の4000メートル級と比較するといかに短いかがわかるかと思いますが、着陸時にロンドンの市街地を通ることから着陸角度が5.5度という世界でトップクラスの急降下を行う空港として知られています。
この着陸角度5.5度というのが驚異的な角度であるのは、昨年から運用されている羽田空港の着陸角度が3度から3.45度になっただけで「世界で着陸が最も難しい空港の一つになった」と言われていることから理解できるかと思います。
羽田空港以上の急角度で着陸するということです。
私もロンドンシティ空港からの離陸を撮影してみましたが、着陸のような体験はできませんでした。
あ、一応言っておきますが試験的に撮影した動画の保管場所にYouTubeを活用してるだけ(現時点でこのチャンネルを使って何かを発信する予定はなし)ですので、再生回数とかのお寒い数字は無視してください。
むしろこんな動画で再生回数がある程度出てきたら私がビビります(笑)。
ですので本来であれば預け入れの手荷物もないビジネスマンがこのような自動チェックイン機でチェックインしてそのまま飛行機に乗り込めるような仕様の空港です。預け入れの手荷物がなければフライト15分前にチェックインを済ませれば乗れるという、日本の国内線のような感覚で使える空港です。
空港のターミナル一階を撮影してみましたが、このサイズです。
私が「どこの地方空港?」とヤジを飛ばす意味が分かりますよね。サイズ的には日本のローカル空港並のサイズです。
実際とてもコンパクトな空港で上記の簡単な待合室のみで、あとはこの狭い通路を通って各搭乗口へ移動するだけです。
私を含む飛行機マニアが待望するラウンジもない空港ですが、以前ニューヨーク行きが飛んでいた時はこの「1番搭乗口(ここだけ離れたエリアにあります)」を入って下に降りるとラウンジスペースがあったようです。
「ロンドンシティ→ニューヨークJFK」の場合は全席ビジネスクラスなので、搭乗する人全員がラウンジ利用資格があるからこそできた仕様です。
そしてボーディングブリッジもなく、徒歩で搭乗とやはりこの辺りも「日本のどこの地方空港?」という仕様です。
おかげで飛行機を目の前で見られるのは飛行機マニアにはたまらないものがありますけど。
「ロンドンシティ→フランクフルト」の機内(BA8738便)の機内はどんな感じ?
さて機内ですが、ビジネスクラスとは言ってもヨーロッパ内ではエコノミーと同じ座席で隣席をブロックしてスペースを確保するのが一般的です。
通常は「3-3」配列のシートの真ん中をブロックするのがヨーロッパ内のビジネスクラスですが(エアバス320などの場合)、更に小さい飛行機を使っているロンドンシティ線の場合は「2-2」配列の座席の隣がブロックされます。
個人的には「2-2」配列で隣がいないというだけで結構快適で、ロンドンから1時間足らずで移動できるフランクフルトやパリまでであれば何の不満もないというのが感想です。
そしてヨーロッパ内のフライトではどんな短距離でももれなく食事が出るのですが、この際に周りを見ていると(ビジネスクラスでしかもロンドンシティ空港発着なので私以外は全員スーツ着たビジネスマン)私以外は全員ワインかシャンパンを注文してましたね。
日本人の肝臓だと「酒・酒・酒」と飲みまくってるととてもじゃないが持ちませんが、私がコーラを注文すると「ワインとかシャンパンもあるのに飲まないの?」とCAからツッコマれる展開でした。
「ヨーロッパ人じゃないから飲みたくてもそんなに飲みまくれないんだよ!」と叫びたくなるシーンです(笑)。
私以外のドイツ人・イギリス人と思しきビジネスマンたちはシャンパンやワインを片手にパソコンを開いて仕事しているようでしたが、この辺は日本人だと不可能な領域なので羨ましいところです。
たまたま日本航空も同じエンブラエル190を使っていますので機内マップを引用しておきます。
エンブラエル190(E90)/ 機内座席配置 – JAL国内線
「総座席数95」とあるように非常に小さい飛行機で、日本航空の場合は「J-Air」名義で主に地方路線で使ってます。利用者数が多い羽田空港や伊丹空港のような混雑空港で使うのはコスパが悪いですから。
このサイズの小型機で「ロンドン→フランクフルト」が移動できると聞いたら驚きませんか? それを可能にしたのが本日メインテーマの「ロンドンシティ空港」です。
「ホテル→シティ空港」は起亜「NiroEV」で
とロンドンシティ空港と機材がメインテーマだったのですが、昨日紹介した「タウンホールホテル&アパートメンツ」からロンドンシティ空港への移動に使った配車アプリで起亜「NiroEV」が来てくれたので取り上げないわけにはいきません。
この配車アプリはUberではなく「Free Now」というヨーロッパの一部の国のみで使われている配車アプリです。
項目に「EV限定」というのがあったのでタップしてみたところホテルまで来て来れたのは起亜・NiroEVという日本ではお目にかかることができない韓国・起亜自動車のEVでした。
前日にホテル前の駐車スペースで充電中のNiroEVは見ていましたが、配車アプリで頼んでもくるということはそれなりの台数が走っている証拠です。
偶然ですがヨーロッパで初めて乗ったEVは既にヨーロッパではかなりの台数が普及している起亜・NiroEVになりました。この時は「テスラ来ないのか」と思いましたが、よく考えるとテスラには日本で何度もカーシェアで借りて乗ってるわけで、日本で乗れないEVに乗ってみるという貴重な体験ができたと言えるかもしれません。
FREE NOW – Europe’s best mobility app
Welcome to FREE NOW the one-stop answer to ride-hailing. Faster, safer and better than ever. Order and pay easily all through the app. Available in 100+ cities across Europe. Download the FREE NOW app for iOS or Android.
ロンドンでUber以外の配車アプリを調べていて「ここUberより台数多いかも」と思って何となくインストールしたアプリですが、これが先日の記事でも触れましたが後でパリに移動してから「EVのカーシェアもやってるアプリ」だとは知って国際免許を持って来ればよかったという私の後悔へとつながります(笑)。
ちなみにEV関係のネタで言うと、フランクフルトに到着しドイツに入国した翌日にはフォルクスワーゲンの本拠地ヴォルフスブルクまで移動し「Autostadt(アウトシュタット)」へ行って最新EVのID.3やID.4、Ionityの350kW級の急速充電器などをこの目で見てきましたので、写真も交えて後日紹介します。
ヒースロー空港を使えば「BAラウンジ」が使えますが
とはいえフランクフルトからパリへの戻りは早く戻りたかった(じゃないとパリサンジェルマンの試合が観れない)ので戻りの飛行機は「フランクフルト→ロンドンヒースロー→パリシャルル・ド・ゴール」で移動しました。
コロナ前であれば「ロンドンシティ→パリ・オルリー」というパリも市街地のアクセス便利な空港に降りれたのですが、コロナ以降の航空需要の減少からか現在は運行を休止しれます。現在BAが運行しているのは「ロンドンヒースロー⇄パリシャルル・ド・ゴール」のみです。
となると必然的に「フランクフルト→ロンドン」もヒースロー空港を使わないと空港間移動という更に面倒臭い事態になるので一旦ヒースローに降りることになるのですが、
メリットといえばシティ空港にはなかったラウンジが使える点くらいです。
とはいえヒースローは世界でもトップクラスの巨大空港です。1時間半の乗り継ぎ時間ではラウンジにたどり着いてコーヒーを飲むのが精一杯で、落ち着く暇もなく次のパリ行きの搭乗が始まっていました。
ワインやシャンパンが豊富に置かれていて、フードの注文はオンラインで行うというBAラウンジの全貌を紹介するほどの情報収集はできてません。
まぁ先ほどと内容がかぶりますが「よくイギリス人やフランス人、ドイツ人はこれだけ酒を飲みまくってて酔っ払わないな」と感心するくらい機内もラウンジも酒・酒・酒だなぁという感想だけ残しておきます。
日本人の中でも決して酒が強い方ではない私だと体が持ちません(笑)。
ロンドンシティ空港を利用した感想とBAシティフライヤーBA8738便のフライト情報
ロンドンの市街地から近いこと、空港が小さいのでチェックインや手荷物検査も素早く終わってさっさと飛行機に乗れるという意味でビジネス客に重宝されているロンドンシティ空港を取り上げてみましたが、別にビジネスマンではない私のような観光客でも快適に使える空港だというのが感想です。
コロナ前であれば先ほども取り上げた「ロンドンシティ⇄ニューヨーク」の全席ビジネスクラスの便がありいつか乗ってみたいと思ってる間に廃止になってしまいましたが、ヨーロッパ内の移動に限定しても非常に使いやすいおすすめの空港です。
航空会社 | BAシティーフライヤー(BAの子会社) |
フライト | BA8738 |
機材 | エンブラエル190(E90) |
クラス | クラブヨーロッパ(ビジネス) |
出発空港 | ロンドンシティ空港(LCY) |
到着空港 | フランクフルト国際空港(FRA) |
出発時刻 | 17:04(LCY) |
到着時刻 | 19:14(FRA) |
フライト時間 | 1:10 |
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