ヒュンダイ「Ioniq5」が驚異のスペック?【電気自動車も韓国に負ける?】
こんばんは、@kojisaitojpです。意外なところから超ハイスペックな電気自動車が出てくるようです。
「ヒュンダイ」って単語聞いただけでバカにする奴多いだろうけどこれ結構すごいよ。
1st Edition Hyundai IONIQ 5 Now Open For Reservation – 450 km And 80% Charge In 18 Minutes https://t.co/QXgBfxkbwe— saito koji@次の海外旅行はいつ? (@kojisaitojp) December 23, 2020
「ヒュンダイ?無理無理」とバカにする人も多いでしょうが、後で説明しますがなかなか驚異のスペックです。リーク情報なのでカタログ上の理想値でもなさそうです。
まぁヒュンダイというだけで昨日のAppleCarと比べてブログのアクセス数は落ちそうですが(笑)。
でもiPhoneも発売される前(10数年前)のスマホ市場でも「サムソン?韓国かよwwww」とか「ファーウェイ、何だそれ?」と日本人がバカにしていた企業が今やスマホの世界シェアで1位と2位です。
当時日本国内ではかなりのシェアを占めていた日本メーカーはどこへ行ったのでしょう? ソニーのXperiaこそ辛うじて健闘していますが、パナソニックとかどこ行ったのでしょうね?
液晶テレビとプラズマテレビの戦争についてはこの前も触れましたので、これ以上は語りませんが。
この10数年の事実だけを見るとスマホでも液晶テレビでも韓国メーカーに日本のメーカーが負けているのが客観的事実です。
さて今日はそんな韓国の自動車メーカー・ヒュンダイから発表(リーク?)された電気自動車「Ioniq5」について説明します。
なおこの記事は「Ioniq5」のワールドプレミア前に書いたものですが、その後2021年2月にワールドプレミアが開催され、具体的な詳細も明らかになっていますので、こちらの記事もご参照いただければと思います。
ヒュンダイ「Ioniq5」が電気自動車(BEV)戦線に登場【モデルY・ID.4・アリアとガチバトル】
昨日のワールドプレミアにおいてヒュンダイ「Ioniq5」の具体的詳細が明らかになりましたが、電気自動車(BEV)の、それもSUVタイプの市場において「モデルY」「ID.4」「アリア」と互角に戦えるスペックの高い電気自動車を出してきました。特に「リビングルーム」と呼ばれるEVの特性を生かした室内空間は必見です。
目次
テスラもビックリのヒュンダイ「Ionic5」のスペック
まずパッと見のデザインから従来の韓国車にありがちだった「一時代前の日本車みたい」という雰囲気が消えました。
具体的なスペックも先ほどのサイトに英語で書かれていたのでそのまま引用します。
Entry versions will have 58 kWh usable capacity and 450 km WLTP
Optional (later?) variants offer 72 kWh usable capacity and 550 km WLTP
800 volt system allows up to 232 kW charging and 10% to 80% recharge in just 18 minutes
DC charging can also adapt to 400 volt infrastructure
A dual motor version will be available with ~230 kW power and 5.1 seconds 0-100 km/h
Optional “Vehicle to Load” (V2L) output power socket at up to 3.5 kW continuous (220 & 110 volt output)
Solar panel roof on 1st edition (power output not yet known)
11 kW onboard AC charging
他の電気自動車と比較すべきポイントを太字にしておきましたが、まず走行距離が「450キロ〜550キロ」がカタログ上の航続距離で実際は400キロ〜500キロになりますので、テスラの各モデルには及びませんが、日産リーフやアリア(2021年発売予定)、フォルクスワーゲン の「Id3」「Id4」よりはるかに上です。
また航続距離だけではなく、「18分で電池残量10%〜80%に到達」という急速充電のスピードはテスラを超える驚異です。テスラで同じことをやろうとすると30分はかかりますので、間違いなく爆速の充電能力です。
またどこまで現実味があるかはわかりませんが、屋根に「ソーラーパネル」を搭載して、走行中も太陽光発言が可能になるようにするというまだどこの車メーカーも実現していない仕組みを取り入れる意向(これについてはオプション)です。
低めに見て400キロとしても、「東京→仙台」の片道が充電なしで行ける水準ですから全く問題ありません。
SUVのようですので、ライバルとなる電気自動車は2021年発売の「日産アリア」や「フォルクスワーゲンId4」「テスラ・モデルY」ですが、販売価格をいくらに設定するかにもよりますが互角以上に戦えそうなスペックです。
もし液晶テレビのように低価格で勝負できるのなら、世界の市場を席巻する可能性もあります。
ヒュンダイは既に「Ionic」という電気自動車専門のブランドを立ち上げており、2022年までに3車種、2025年までには20車種の電気自動車を発売すると宣言していますからかなり本気です。
日本以上に輸出に依存するのが韓国ですから、ヨーロッパやアメリカ、中国などが「内燃機関(エンジン)」の存在を否定しつつある状況の中では電気自動車化しないと生き残れないという意識が働いているように思えます。
片や日本のメーカーは…という残念な状況です。
まぁ実際スマホにしても液晶テレビにしても日本のメーカーは負けてますから大きなことは言えません。
スマホ・液晶テレビに続いて電気自動車も「韓国>日本」になる?
「車はさすがに負けないだろ?」とたかをくくっていると、電気自動車で足元をすくわれるかもしれません。
実際に現在の(ガソリン車)の世界シェアでも「1位フォルクスワーゲン、2位トヨタ、3位ルノー・日産・三菱自動車連合、4位GM、5位ヒュンダイ」です。ホンダは世界7位で既にヒュンダイの下にいます。日産・三菱も単体だとヒュンダイ以下でしょう。
10数年ほど前からヒュンダイが世界シェアを伸ばしているのは私も知っていましたが、「さすがに自動車では負けないだろ」と思っていました。
しかしその後状況が変わり、日本以外の国(アメリカ・中国・ヨーロッパ)が「内燃機関(エンジン)」を捨てて電気自動車化に舵を切ってきたわけです。
昨日の記事でも言ったようにAppleのようなハイテク機器メーカーでも電気自動車であれば生産できるのであれば、同じようにサムソン辺りが電気自動車を作っても不思議はないのですが、韓国の場合は旧来の自動車メーカーであるヒュンダイが「Ionicシリーズ」という電気自動車専門のブランドを立ち上げて世界と勝負するようです。
フォルクスワーゲンが電気自動車専門ブランドの「Idシリーズ」を発表したのと同じ流れです。
片や日本では「電気自動車化の流れはおかしい」「ハイブリッドやプラグインハイブリッドの方が優秀だ」的な発言をトヨタの社長が言ってしまうような「ガラパゴス」な状態です。
スマホや液晶テレビ同様に電気自動車でも韓国メーカーに敗れる時がくるのでしょうか?
「電気自動車なら勝てる」とナメられてる?
韓国企業からすれば「日本でいくら嫌われようが、アメリカ・中国・ヨーロッパで売れれば勝ち」かなと思うところなのですが、何と一度撤退した日本市場にも再度参入してこの「Ionic5」も販売する意向だというのが驚きました。
韓国車が再上陸!? BTSファンも注目のヒュンダイ「ネッソ」はトヨタ・ホンダに対抗出来るのか
2009年の撤退以降、日本市場からは遠ざかっていた韓国の自動車メーカー「ヒュンダイ」ですが、近日中に日本再進出することが濃厚となっています。その際に導入するのは、FCVの「ネッソ」と言われていますが、どんなクルマなのでしょうか?
もしかしたら「ガソリン車では日本車と勝負にならないが、電気自動車なら勝てる」と読んでの行動かもしれません。実質ライバルは日産だけですし。
ちなみにこの記事で話題の「ネッソ」という水素燃料電池車はカーシェアアプリの「Anyca」で借りれます。私も話のネタに後日借りてみようと思っています。
同じことを考えてそうなのははヒュンダイだけではありません。
世界の自動車メーカーが「今の日本市場なら勝負になる」と思っていてもおかしくない位電気自動車化が遅れていますので、狙われないわけがありません。
ガラパゴス化している間に世界中の電気自動車が上陸?
最後はヒュンダイの話ではありませんが、ドイツの「オペル」というブランドを覚えているでしょうか?
その昔オペルは「ヴィータ」「オメガ」「アストラ」などの車種を日本市場で販売していましたが、2006年に撤退しています。
私も「ヴィータ」は試乗したことがありますが、「エンジンが貧弱だなぁ」と思って買わなかった記憶があります。
代わりに私が買ったのがルノーの「トゥインゴ」という車だったのでお笑いな過去ですが(笑)。
その後親会社がGMからPSA(プジョーシトロエン)に変わって「ドイツ車がフランスの傘下かよ」と感じた記憶はありますが、それ以降は存在を忘れていました。
ですがその後復活し、今やグループ内でもシトロエンを上回る売り上げ台数まで来ているようです。
しかし2020年2月、日本法人であるグループPSAジャパン(2020年1月にプジョー・シトロエン・ジャポンから名称変更)が、2021年夏に日本でオペルブランドを販売開始すると発表しています。
オペル コルサ 新型のEV、日本市場にも導入予定…欧州受注を開始 | レスポンス(Response.jp)
◆航続は最大337km ◆低重心化でハンドリングを追求 ◆小型車初のIntelliLuxLEDマトリックスライト ◆スマホで充電をコントロール
こちらもヒュンダイと同じように「電気自動車なら日本車と勝負できる」と踏んでの日本市場再参入かもしれません。
日本がナメられているのではなく、客観的事実として日本の電気自動車の貧弱さを突いて勝負してきている印象です。
日産以外(ホンダと三菱も辛うじてやってますが)の自動車メーカーが電気自動車を無視している状況だと日本でも勝てると世界各国の自動車メーカーが狙っているのかもしれません。
そのうち「激安」を売りにした中国メーカーの電気自動車も日本市場に上陸して、市場を席巻する可能性もあります。
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