太陽光とパワーウォールでテスラ生活を更に充実?【売電から自給自足へ】
こんばんは、@kojisaitojpです。何となくTwitterを見ていると、このような情報が飛び込んできました。
ドイツの2020年発電量内訳。再エネが過半に。風力27%、太陽光10.5%。原子力12.5%。
石炭と褐炭は急減して合計24.1%。https://t.co/nrquWcw1e0 pic.twitter.com/uV6VOzGdvF— Keiichiro SAKURAI (@kei_sakurai) January 3, 2021
電気自動車に浴びせられる批判のうちで最も定番ものが「電気自動車化すると電気が足りなくなる」「足りなくなった電気を補うのに火力や原子力が必要になるからダメ」的な言い方です。
まぁ「電気自動車」という文脈では原発を否定しているように見えるアカウントの過去の発言をたどっていったりすると、ちょっと前には「今の日本にはまだ原子力が必要だ」的なことを言っていたりもするので、その程度の人たちなんだなと思うことも多いですが(笑)。
ちなみにアメリカでもこのような統計が出ています。
U.S. Renewable Energy Consumption Surpasses Coal For 1st Time In Over 130 Years https://t.co/OfEmWhMylT
— saito koji@次の海外旅行はいつ? (@kojisaitojp) January 3, 2021
化石燃料を減らすというのは電気自動車同様に世界中で当たり前のトレンドになっています。
なので電気自動車と並行して再生可能エネルギーについても今後は触れていこうと思います。
その第一弾が「太陽光」とテスラから発売された蓄電池「パワーウォール」です。
目次
太陽光パネルとテスラ「パワーウォール」で自給自足の生活も可能?
なんて記事を書くと「今更太陽光やっても儲からないよ」と太陽光発電に投資した方々からのボヤキが飛んできそうですが、「投資」ではなく「消費」として捉えるのが今後のトレンドになるかもしれません。
太陽光で発電した電気を「売電」して儲けるのではなく、自宅で電気として消費することで自給自足の生活をするという新しいライフスタイルです。
この分野にもテスラが「PowerWall」という日本の家電メーカーとは次元の違う蓄電池を引っさげて上陸しています。
他の蓄電池と比べた特徴をまとめると、
- 蓄電容量が13.5kwと大容量(しかも激安)
- 災害時のバックアップ電源として使える
- デザインがシンプルでスマート
- スマホアプリで運転状況の確認設定が可能
スマホで操作できるというのが車のテスラと同じで、何より自宅で電気自動車の充電ができるという近未来のような生活が既に可能になっています。
ちなみに価格も驚異的で、通常であれば住宅用の蓄電容量5kWhの場合、100万円以上が一般的な相場になります(1kWhあたりの価格では約20万円が目安)。
これに対してテスラの蓄電池「パワーウォール2」は、13.5kWhで61万7千円です。1kWhあたり約4万5千円という低価格になります。
既に太陽光発電を設置している家庭であれば、これに設置工事費用を足すだけで設置できます。パナソニックやシャープなどの日本の家電メーカーの蓄電池の半額くらいの価格で可能です。
テスラ車はV2H(Vehicle to Home)の機能がないのが残念ですが、もう一台日産リーフ辺りを用意すると、電気自動車(EV)に蓄えた電気を家庭で利用することもできます。
先ほどのテスラ「パワーウォール」の容量が13.5kWh(4人家族の1日分くらいの電力量)ですが、日産リーフだと40kWhのモデルと62kWhのモデルがありますので、これだけの電力で何日も暮らせます。
万が一の災害などで停電の際にはパワーウォールだけではなく、車に溜めた電気を自宅の電力として活用できます。
自宅で発電した電力で生活もできるという自給自足が可能な日が近づいています。
まぁ実際は発電できない夜間などは電力会社の深夜電力などを使わないと行けないので、100%自給自足はまだ難しいでしょうが、それに近い生活を送ることは可能です。
などと記事を書いていると、2021年はテスラ車を購入して、太陽光発電とパワーウォール導入可能な家に引っ越して自給自足生活がしたくなってきました(笑)。
となると対応可能な物件を探すのが結構大変ですが、今から探して春〜夏くらいには移住も考えようかなと思っています。
再生可能エネルギーと自然エネルギーの違いは?
日常の会話の中では何となくごちゃ混ぜで「再生可能エネルギー」という単語と「自然エネルギー」という単語を使っている人が多いような気がしますが、違いをわかっていますでしょうか?
「再生可能エネルギー」と「自然エネルギー」の違いは、再生可能エネルギーは再利用することができるエネルギー全般をあらわす言葉であるのに対し、自然エネルギーは再生可能エネルギーの一部だということです。
「自然現象から得られるエネルギー」というのが自然エネルギーの定義です。現在では太陽光、風、水、地熱などが主なエネルギーとして活用されています。これらの自然現象から生まれるエネルギーは尽きることがないため、再生可能エネルギーとも呼ばれることがあります。
再生可能エネルギーには他にも「バイオマスエネルギー」や「廃棄物エネルギー」、「温度差・濃度差エネルギー」などがあります。これらのエネルギーは自然現象ではなく、別の再利用できる資源を使って生み出されています。たとえば現在注目されているバイオマス発電では、使われなくなった木材を蒸し焼きにすることでエネルギーが生み出されています。
また、廃棄物を焼却することでエネルギーを生み出す廃棄物エネルギーも地球温暖化対策になるものとして今後の活躍が期待されています。
(LoopClubのホームページより引用)」
太陽光・風・水・地熱という自然にあるエネルギーを利用するのが「自然エネルギー」で、「再生可能エネルギー」にはこの自然エネルギーとその他に「バイオマス」などの自然現象ではないエネルギー源も含まれます。
ですので本日話をしている太陽光は「自然エネルギー」であると同時に、「再生可能エネルギー」というカテゴリーの一部であるとも言えます。
何となくしか理解していない状態でごちゃ混ぜに使うと定義がおかしくなってしまいますので気を付けましょう。
ファーウェイも蓄電池に参入?
ちなみに「蓄電池」にはこんなメーカも日本市場への投入を表明しています。
Huawei FusionSolarスマートソーラー・ソリューション
solar huawei
この会社の名前を見ると「うわ、出た」と思うかもしれませんね(笑)。
ファーウェイの恐ろしいところは、蓄電池の分野にも進出しているつまり「インフラ」に顔を出すところです。
実はアメリカとの関係でも、ファーウェイが叩かれた最大の原因はスマホではなく「スマホの基地局」というインフラでした。
先日は「BYD」と「CATl」というバッテリーメーカーのことを話しましたが、このようにインフラを握って世界の覇権を取るという戦略の元に動いているところが脅威です。
しかもこのファーウェイが日本市場に投入する蓄電池は、まだ価格こそ明らかになっていませんが、現状コスパ最強と言われるテスラのパワーウォールを超える安さで来る可能性が高いです。
となるとテスラにも脅威ですし、元々が高額な日本メーカーの蓄電池のシェアは奪われる可能性が高いです。
私も当初はテスラのパワーウォール一択かなと思っていたのですが、選択肢の中にファーウェイも緊急参戦です。
再生可能エネルギーを増やすことで電気自動車化に対応
『カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略』として、経済産業省では具体的に以下の14の産業を重要分野として挙げています。
- 洋上風力産業
- 燃料アンモニア産業
- 水素産業
- 原子力産業
- 自動車・蓄電池産業
- 半導体・情報通信産業
- 船舶産業
- 物流・人流・土木インフラ産業
- 食料・農林水産業
- 航空機産業
- カーボンリサイクル産業
- 住宅・建築物産業/次世代型太陽光産業
- 資源循環関連産業
- ライフスタイル関連産業
具体的な「グリーン成長戦略」については経済産業省のホームページに掲載されていますのでよろしければご参照ください。
2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略を策定しました (METI/経済産業省)
経済産業省は、関係省庁と連携し、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定しました。この戦略は、菅政権が掲げる「2050年カーボンニュートラル」への挑戦を、「経済と環境の好循環」につなげるための産業政策です。
自動車のところが「EV・PHV(PHEVの間違い?)」となっていて、プラグインハイブリッドも対象にしてしまっているところがヌルいですが、中国・ヨーロッパ・アメリカなど世界各国が「内燃機関車(エンジン)」を搭載した車の販売を禁止すればそれに従わざるを得ないことでしょう。
もちろんそれだけではなく、「太陽光」や「蓄電池」も対象となっています。
今日の冒頭で挙げたような「太陽光と蓄電池を設置した自給自足の住環境」で電気自動車を充電しながら使うという生活が当たり前になる日もそれほど遠い未来の話ではないでしょう。
「集合住宅は?」と必ずつっこまれるでしょうが、マンションなどにも太陽光や充電設備を設置することを促す政策(補助金を出すとか税金を控除するとか)が実施されれば普及率は上がります。イギリスのように「住民から充電設備の設置を求められるとオーナーは拒否できない」ようなルールにするのもありかもしれません。
これによってアンチ電気自動車の方々の最後の拠り所(?)となっている「発電するための化石燃料ガー」も封じられる運命にあります。
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