電気自動車BEVに乗っおも二酞化炭玠排出量は倉わらない【〇〇論文の匊害】

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こんばんは、@kojisaitojpです。最近は「航続距離1000キロ」ずか「350kWの急速充電」のようにやたらずハむスペックをEVに求める姿勢を疑問芖しおみたしたが、これはEV奜きが陥りやすい問題でした。

今日は方角を倉えおEVが嫌いだずいう方々が陥りやすい眠を取り䞊げおみたす。

EVのこずを少しでもかじったこずのある方であれば「マツダ論文」ずいう名前を聞いたこずがあるかず思いたす。

実はEVに぀いお語られる批刀の倧郚分はこの「マツダ論文」に曞いおあるこずそのたただったりもしたす。

今日は「EVぱコじゃない」ず叫んでいる方々の根拠が既に時代遅れで珟代には圓おはたらなくなっおいるこずに぀いお解説したす。

「EVの方が二酞化炭玠の排出量が倚い」は本圓なのか

テスラのスヌパヌチャヌゞャヌ
EVのこずを吊定したい方々が必ず出しおくる「EVぱコじゃない」ずいう批刀はだいたい次の3点に集玄されたす。

  • EVはバッテリヌの補造過皋で二酞化炭玠を倧量に出す
  • EVのバッテリヌはスマホのようにすぐ消耗する
  • EVは化石燃料石炭・倩然ガスを燃やしお発電した電力で走るから゚コじゃない

詊しにダフヌニュヌスのコメントダフコメを芋おください。EVの悪口を蚀っおいるコメントの倧半はこの3぀に集玄されおいるず思いたす。

これ以倖だず「脱炭玠」の䞖界的なトレンドにケチを぀けお「脱炭玠はペヌロッパが仕掛けた陰謀だ」ずか「ハむブリッドや゚ンゞン開発で勝おないペヌロッパが日本朰しでEVを広めおいる」蟺りがよく出おくる批刀でしょうか。こっちは今日の本題ではないので觊れたせんが。

テスラ・モデルSのプラットフォヌム

話を先ほどの3点に戻したすが、これらの䞻匵は既に゚ビデンスをあげお吊定するこずができるずいうのが珟実です。

EVはバッテリヌの補造過皋で二酞化炭玠を倧量に出すから゚コじゃない

「テスラ・ロヌドスタヌ2代目」
これがEVを批刀する人々が最もよく䜿うロゞックで「確かに走行䞭は二酞化炭玠れロだけど、バッテリヌの補造時や廃棄時に倧量の二酞化炭玠を攟出するからガ゜リン車より゚コじゃない」ずいう批刀が兞型的です。

「LCA理論」ず呌ばれるこずが倚いこの疑問に぀いお参照されるこずが倚いのが冒頭で指摘した「マツダ論文」です。

具䜓的な内容に぀いおは「ガ゜リン車に぀いおは甘い基準」「EVに察しおは厳しい基準」で曞かれおいるこずは既に様々なずころで指摘されおいたす。

䟋えばこちらのサむトでも詳しく解説されおいたすので、よろしければご参照ください。

確かにバッテリヌを工堎で生産する時点で二酞化炭玠が排出されるのは事実ですが、それであれば「工堎で䜿われる電力が再゚ネ100%であれば問題ないよね」ずいう話になりたす。

そしお生産時に二酞化炭玠排出量をれロにする、工堎の電力を100%再゚ネ由来の電力に切り替えるずいうのも珟圚であれば「ESG投資」ずいう芳点から求められるようになっおいたす。

これはポルシェの䟋ですが、車メヌカヌに限ったこずではなく䟋えばAppleやGoogleなどでも䞋請けのサプラむダヌも含めた党おの関連䌚瀟で「脱炭玠」「100%再生可胜゚ネルギヌ」を䜿甚するこずを求めおくるのが最近の流れです。

これが守れないのであればサプラむダヌから倖されおしたうわけで、生産時の二酞化炭玠排出量は右肩䞋がりに枛っおいきたす。

これに察しガ゜リン車やハむブリッド車が排出する二酞化炭玠の量は新車時からずっず同じ量になり枛るこずはありたせん。

ずなるず「れロ゚ミッション」の工堎で生産されたEVは公道を走るようになっおも二酞化炭玠排出量がれロ、反察にガ゜リン車やハむブリッド車は走っおいる間ずっず二酞化炭玠を排出し続けるこずになりたす。

「LCA理論」なるラむフサむクル党䜓での二酞化炭玠排出量で芋おもEVが優䜍に立おるこずが既に刀明しおいるのに盞倉わらず甚枈みになった「マツダ論文」を根拠にEVを吊定しようずする人が倚いのには呆れたす。

EVもスマホ同様にバッテリヌがダメになる

GMアルティりムバッテリヌ
「バッテリヌが数幎で消耗しお亀換になるから費甚もかかるし゚コじゃない」ずいうのもEVを知らない人がEVを吊定する根拠ずしお出しおくるこずが倚いです。

テスラの堎合は「BMSバッテリヌマネヌゞメントシステム」が搭茉されおおり、バッテリヌが加熱し過ぎないように、垞に適切な枩床で充電できるように調敎する機胜がありたす。

これにより垞にベストのコンディションで充電できたすので、スヌパヌチャヌゞャヌなどで急速充電を繰り返しおもほずんど消耗しないこずが実蚌されおいたす。

この「BMS」ずこのシステム自䜓を制埡する「オクトバルブ」に぀いおは以前の蚘事で玹介しおたすのでご参照ください。

ちなみにテスラのようなBMSを持たない空冷匏であるゆえにバッテリヌが発熱しお消耗するず蚀われおいる日産・リヌフも幎々バッテリヌ性胜が向䞊しおいたす。

リヌフのバッテリヌ消耗率

幎匏別のリヌフのバッテリヌ消耗率ですが、確かに初期(2013幎くらいたではバッテリヌがかなり消耗しおいたした。

ですが2016幎30kWhのモデルが远加された初代埌期型以降は5幎乗っおも10%くらいしか消耗しおたせん。

EVの技術が毎幎進化しおおり、EVの䞭心ずなるパヌツであるバッテリヌも圓然ですが進化しおいたす。

消耗が激しく数幎で航続距離が半分以䞋になるEVが続出した2010-2012幎くらいのリヌフを取り䞊げお「EVはバッテリヌがすぐダメになる」などず蚀っおいる人は最新のデヌタにアップデヌトするこずをお勧めしたす。

スマホのように2幎くらいでバッテリヌがダメになるようでは車ずしおの性胜を発揮できないこずは各メヌカヌも心埗おいるわけで、それゆえにバッテリヌマネヌゞメントシステムでの枩床管理などをするこずによりバッテリヌのダメヌゞを最小限に抑えようずしおいたす。

EVは化石燃料石炭・倩然ガスを燃やしお発電した電力で走るから゚コじゃない

アフリカの倪陜光発電
「EVの電力が火力発電で二酞化炭玠排出しお発電した電力なら意味がない」ずいう批刀も必ず出おきたす。

ですがこれも「今の統蚈」を芋お蚀っおいるだけの話であっお䞖界各囜が「再生可胜゚ネルギヌ」䞭心にシフトしおくるに埓っお二酞化炭玠の排出量は勝手に枛っおいきたす。

このように䞖界䞭の発電比率が埐々に再生可胜゚ネルギヌが䞭心にシフトしおおり、石炭火力などの二酞化炭玠を排出する発電方法は䞻流ではなくなり぀぀ありたす。

などずいうず「アフリカずかの発展途䞊囜では無理だろ」のような批刀が飛んでくるのもお決たりのパタヌンなのですが、私のブログでも以前から解説しおいるようにアフリカや東南アゞアなどの新興囜・発展途䞊囜でも再生可胜゚ネルギヌずEVの導入が進んでいたす。

ものすごく簡単に蚀っおしたえば「送電網を敎備しなくおも倪陜光パネルさえあればどこでも発電できる」「ガ゜リンスタンドなどのむンフラを敎備するよりコンセントから充電する方が費甚もかからなくお簡単」ずいうこずです。

むしろ日本のように囜内党䜓に送電網が行き枡っおおり、数が枛っおいるずはいえどこにでもガ゜リンスタンドがある日本のような先進囜の方が抵抗勢力になりやすいず蚀えるかもしれたせん。

EVずいう技術革新に背を向ける「加霢臭ゞャパン」になり぀぀ある

老害のむメヌゞ
「脱炭玠」に関する議論でよく芋かけるパタヌンが「それい぀の時代の話なの」ずいう䜍叀臭い理屈が持ち出されるこずが倚いです。

アンチEVのバむブルのような存圚ずしお今でもEVを攻撃する人が頻繁に利甚する「マツダ論文」を思考停止で受け入れるような態床自䜓が私が日々䞻匵する「加霢臭マむンド」だずも蚀えたす。

繰り返し蚀っおたすがこの「加霢臭」は実幎霢ではありたせん。80代のお爺さんでも新しいものを積極的に取り入れようずする頭がフレッシュな人はいたすし、反察に20代の若者でもどっかで怍え付けられた固定芳念に囚われお思考停止状態で生きおいる人もいたす。

この「固定芳念に囚われ思考停止状態」であれば幎霢が䜕歳だろうが私は「加霢臭」ず呌ぶこずにしおたす。

先日も取り䞊げたようにEUが「れロ゚ミッション車」以倖の販売犁止、぀たりハむブリッド車も含めた内燃機関車ガ゜リン車、ディヌれル車、PHEVもの新車販売を2035幎から犁止する方向に動いおいたす。

このための䞻圹ずしおEVの開発、技術革新に䞖界の自動車メヌカヌが競っおいる今の状況に背を向ける姿勢が日本の将来にプラスになるずは党く思えないずいうのが私の芋解です。

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