【資本主義って実は詐欺?】実録!不安を煽る奴はみんな詐欺師?

お金 ビジネス

こんばんは、@kojisaitojpです。今日からはまた通常通り行動します。「起業準備中」なんて肩書きも「いつまで準備中なの?」と揶揄される対象になってしまいそうな気がしますが、もう少しで本当に起業できます。

さて今日は通常通りの更新に戻して、いつものTwitterの引用から始めます。

実はこの「不安を煽る」というのは、人々にカネを使わせる一番簡単な作戦の一つです。

誰でもイメージしやすい例だと「ダイエット」辺りがわかりやすいかと思います。「太る」という不安を特に女性(最近は男性もターゲットに)相手に煽ることで、ダイエット向けのサプリや健康グッズを売ったり、ジムに通わせる、エステに通わせるというのは常套手段です。

「不安商法」などと名付けると「詐欺?」のようなイメージを持ってしまいがちですが、実は我々の日常生活のあらゆる場面で見られるものです。

今日はこの「不安商法」の是非について考えてみます。

「不安を煽る」=資本主義のセオリー?

ネットで騙される
まず「不安商法」の定義がwikipediaにあったので引用します。

不安商法(ふあんしょうほう)とは消費者への不安を煽る事により高額な商品を購入させる悪徳商法。 特に多く行われている不安商法としてはリフォーム工事業者の営業マンが各家庭を訪問し、巧みなセールストークや専門用語を駆使して地震への不安を煽り、高額な耐震工事を行わせる手法が存在する。
(wikipedia「不安商法」より)

などというと詐欺臭いインチキ商法のようにも見えますが、実は今の世の中では日常行われているビジネス手法です。

    「今だけ」「何名様限定」「今回は特別に割引」などのキャッチコピーは、確かに怪しい情報商材などでも見かける煽り文句ですが、例えばスーパーや家電量販店などの特売などの日常生活でも普通に見られるキャッチコピーです。

    別にインチキ臭いインフルエンサーやYoutuberだけの専売特許ではありません。

購買意欲を刺激するために読者が抱えている潜在的不安を指摘して、「不安」をあぶり出すことで契約に持って行くというスタイルの営業は例えば保険の営業などでも日常見られるものです。ユーザーが実は抱えているけど気付いていないものを指摘して、購買意欲を刺激するというのは現代資本主義社会では当たり前に行われているものです。

営業マンのイメージ

これに「セールスライティング」とか「コピーライティング」などという言葉をつけると胡散臭く感じてしまうかもしれませんが、日常生活で広く見られる「営業」とはこのような行動を指します。

コロナ禍の状況で「不要不急」などという単語が流行りましたが、不要不急を強調しすぎて人々が必要最低限の出費しかしなくなると、飲食店などを筆頭にあらゆる業種で客足が途絶えて経営危機に陥る、そして景気の後退に結びつくというのはそろそろ実感が出てきたかと思います。

自粛警察のイメージ

しかもその「必要最低限」という定義は人によってズレるものなので、自分にとって不要不急でも他人には必要なものもあるわけですが、ここを無視して攻撃を始めるとこの前も例に出した「自粛警察」に変貌してしまいます。

ですので人々の購買意欲を刺激するという意味で「不安を煽るビジネス=悪」とは言い切れない側面もあります。

購買意欲を刺激する「煽り」が限度を超えて暴走して、「楽して儲かる」とか「1日15分の作業で月収100万」「本日5名様限定で、あと3名」などと過剰に煽りだすと途端に詐欺臭いにおいがしてきますので、あくまでも程度問題だとは思いますが。

情報商材屋のメルマガなどを購読していると「今回特別に10名様に販売!次回は未定!」などの煽りメールが来て、翌日には「あと5名」「あと3名」としつこくメールが来る時があります。それだけ申し込みが殺到しているならメルマガ送りまくる必要もないのにと思ってしまうところですが、私のように冷静な読者は彼らのターゲットではないのでしょう。

馬脚を現すのはその後に「今回特別に5名追加!」などとメールが来た時などですが。

実録!不安を煽る詐欺師との会話

詐欺師のイメージ
私も怪しい情報商材などには一切手を出さないのですが、この前ある詐欺師(の可能性が濃厚)と接触する機会があったので具体例として引用します。

起業をしようと思う人間がぶち当たる壁の一つに「資金調達」という難問があります。自己資金でできればいいのですが、最初から潤沢な資金でビジネスを始められる人は少数です。

そこで銀行に融資してもらえるように交渉したりするのですが、起業前というのは「実績がない」などと言われ金融機関の反応は冷たいことが多いです。

そのため近年では「エンジェル投資家」と呼ばれる投資家・ベンチャー経営者などに出資・融資してもらってビジネスを始めるという新しいパターンが生まれつつあるのですが、資金調達が思うようにできていない経営者を狙ってあらゆる詐欺師や自分はお金がないのに金融機関に斡旋してやる的な話を持ちかける金融ブローカーなどが接触してきます。

エンジェル投資家とのマッチングサイトなどに登録すると向こうから接触してくるのは大抵この手の詐欺師や金融ブローカーです。私も先日「融資してあげるよ」的なことを言ってきた投資家(後で詐欺師とわかります)と接触(といっても詐欺師の場合は対面ではなく電話)してみました。

当初の条件は「契約時と融資時に大阪まで来ること」「金利〜%で据え置き期間何年で最大10年返済」など案外まともなことを言うものだから私も真面目に話をしてしまいました。特に対面というのなら信用できるかなと思ってしまいました。

ところが私が大阪へ行く予定の前日に「明日会えなくなった」「本来は500万以上じゃないと融資しない(私の希望額はそれ以下)けど今回は特別に」「会わないで特別に手続きを進めるために50万振り込んでくれ」「明日を逃すとお盆明けまで対応できない」などと色々言って怪しい誘いをかけてきました。

この時点で私の脳内では「???」なのですが(私は基本的に最初の原理原則から矛盾したことを言う人間は信用しません)、お試しで詐欺師と電話してみました。

起業したい人

明日大阪まで行ってお会いできれば50万お渡ししますよ。

詐欺師のイメージ

会えなくなったと言ってるでしょ。特別に融資すると言ってる私が信用できないの?このチャンス逃したらお盆明けにはもっと確実に融資できる人現れるから無理だよ。

起業したい人

お会いして契約書作成するのが原則でしたよね。こちらが大阪まで行くのは何も問題ありませんので伺わせていただきたいです。

詐欺師のイメージ

わからない人だな。人の善意を無駄にするようだと世の中で絶対に成功しないよ。人を信用できない人はビジネスなんかできないよ。

話わかりやすくするために当時のLINEのスクショでもアップしたい気分ですがそれは止めておきます。

このように資金調達ができていない人間にこのままでは起業できないと「不安」を煽ることで、先に振り込ませるように持っていこうとする、振り込まないと「こっちは信用してやったのに俺を信用しないお前が悪い」的にキレて電話してくる。

私の同業に「いつやるの?今でしょ!」と煽る教師がいますが、今やるのは受験生だけで十分です。普通は一歩立ち止まることも必要です。

こいつの場合、私がもういいですと断ってるのに翌日もしつこくLINEが来て「今からでも振り込んでくれたら融資する」としつこくしつこく煽れば煽るほど私からすれば「こいつ詐欺師だな」と確信を深めるだけなのですが、この煽りに屈して振り込む人もいるからやるのでしょうね。

実際に「オレオレ詐欺」などに騙されたお年寄りの話を聞くと、煽られて煽られて振り込んでしまってから「ホッとした」「安心した」という証言が出ることがよくありますが、確かに猛烈な煽りと罪悪感を押し付けられると屈してしまう人はいるのだろうなと思います。

こういう心理を上手に利用してつけ込んでくるのが詐欺師のパターンです。

でも会社員だろうが公務員だろうが「不安」「リスク」はある

騙された人のイメージ
以上のような話をすると「やっぱりリスクがあることなんてできない」という方向に行ってしまう人もいますが、過剰にビビるのも禁物です。

忘れてはいけないのは、

新しいことをやる、自力でビジネスをやるということには必ずリスクがつきまとうので不安要素は必ずあります。

というと「失敗するのが怖いからやらない」と副業や起業を諦める人は多いのですが、そんなことを言い出すと、「会社員」という身分ももいつクビになるかわからないです。

コロナ後の世界ではいつ会社が潰れるかわからなくなってきたので、結局会社で働くというのもリスクがあります。

などというと「公務員は安泰」と次から次へと逃げ道を探す人もいますが、人口が減少する日本社会で今ほど公務員が必要な時代がいつまで続くかなんて誰にもわかりません。

日本という国家がいつまで破綻しないで存続できるのかも誰にもわかりません。世界トップクラスの借金大国であることは広く知られているわけですし。

また公務員といっても誰でもできる取り替え可能な業務であればAIに置き換えられて終了という可能性もあります。

ライスワークのイメージ

と不安を煽った上で「だから海外に資産を移転」とか「だからビットコインに投資を」と煽るのが、インフルエンサーやインチキ情報商材屋がよく使う手段ですが、同類にされたくないのでアフィリエイトは貼らないでおきます。

実際ビットコインなどの仮想通貨に関しては、私個人の見解としては既存の通貨が信頼をなくしていく(ゴールドの上昇がそれを物語っています)中で、ゴールドだけでは抱え切れない需要の受け皿として機能する可能性は高いとは思います。

ですがインフルエンサーとかYoutuberが仮想通貨を買え買えと煽る度に暴落するのを見ていると、「煽って買わせて自分が利益確定してないか?」と胡散臭いにおいがしてしまいます。

インチキ野郎どもの手口を明らかにすることがこのブログの目的の一つですので、自分が加担するわけには行きません。

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