お腹を抱える女性たち

ホルモン剤のプレマリンは女性の更年期障害に有効

お腹を抱える女性

女性の体は40代の後半から50代にさしかかると、更年期を迎えるとされています。
更年期とは卵巣の機能が衰え始め、女性ホルモンの分泌が減少していく期間のことをいいます。
それにより女性ホルモンのバランスが大きく乱れるので、身体的及び精神的な不調が現れることがあります。
その体の不調が更年期障害と呼ばれるものです。

更年期障害になると大量の汗をかいてしまったり、体がのぼせたようになったり、ほてり、めまいといった症状が起こることがあります。
それから体がだるいなど倦怠感を感じたり、疲れやすくなったりすることもあります。
頭痛や動悸、耳鳴りといった症状が現れることもあり、人によってその症状は様々です。
症状の程度も個人差が大きく、ひどい場合には日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
また、理由もなくイライラしたり、感情が高ぶるなど精神的な症状に苦しむ人が多いのも特徴の1つです。

プレマリンはホルモン補充療法に使用される薬で、更年期障害の改善を目的に使われています。
その他にも卵巣欠落症状や機能性子宮出血、卵巣機能不全症といった治療に使われることもあります。
プレマリンの主成分は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンです。
エストロゲンは更年期に入ると急激に減少する成分なので、薬で補ってあげることで更年期障害の症状を改善させる効果が期待できます。

プレマリンは、更年期障害の中でも発汗やのぼせなど血管運動神経症状に効果が高い薬として知られています。
重い副作用が出ることはありませんが、乳房に張りや痛みを感じたり、吐き気や嘔吐といった副作用が現れることがあります。
プレマリンの服用を続けることによって徐々に体が慣れていくので、これらの副作用は2か月から3か月もすれば自然に症状が無くなることが多いようです。
それからプレマリンは長期間服用を続けることが多いものなので、ホルモンの影響を受けることから乳がんの発現リスクが少し高まることがあるとされています。

プレマリンクリームという塗り薬も存在する

プレマリンには、クリームタイプの塗り薬もあります。
プレマリンクリームは女性ホルモンであるエストロゲンを主成分としており、肌や膣内に直接塗って不足しているエストロゲンを補うことができる薬です。

更年期障害の症状を緩和する目的で使われることもありますし、アンチエイジングなど美容目的で使用されることもあります。
それから更年期が原因で起こる性交時の痛みや萎縮性膣炎、外因萎縮症などの治療に使われることもあります。

更年期になると女性の体は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減少してしまいます。
それが原因で、膣の粘膜が薄くなってしまうことがあるとされています。
粘膜が薄くなることで膣が乾燥して、弾力が失われたり、膣自体が委縮してしまうことがあります。
すると、性交の時に痛みを感じたり、膣炎が引き起こされてしまったりします。

プレマリンクリームは、そういった膣内や膣の周辺の症状を改善してくれる治療薬です。
女性ホルモンのエストロゲンを直接塗って補充することによって、膣の萎縮を抑えて乾燥を防いでくれます。
ですから、乾燥によって不足している潤いを取り戻すことができます。
膣が十分に潤うことで、性交時に痛みを感じなくなったり膣炎を予防する効果が期待できます。

プレマリンクリームは肌に直接塗るタイプなので、錠剤タイプに比べると低用量の使用で効果を発揮してくれます。
そのため錠剤タイプを服用するよりも副作用の発生を低く抑えることができるといったメリットがあります。
プレマリンクリームは、妊娠中や授乳中、不正出血などがある場合には使用することはできません。
また、乳がんや子宮がんの既往歴がある人、血栓性疾患がある人なども使用することはできないとされています。