お腹を抱える女性たち

ホットフラッシュという更年期障害の症状に注意

最近では『アラフィフ』などと洒落た年代の言い方がありますが、この世代は身体について特に注意が必要です。
いわゆる『更年期障害』の症状が現れてくる年代でもあるということです。
症状や時期には個人差があるため人それぞれですが、閉経した女性は『そろそろかな』という準備の気持ちを持っておくことも必要です。
更年期障害は、閉経することによって卵巣機能が低下し、ホルモンバランスが変化するため身体に不調を起こす様々な症状のことです。

よく言われている症状に『ホットフラッシュ』がありますが、これは季節を問わず急に体温が高くなり発汗する症状で、のぼせやほてりを伴うこともよくあります。
誰かと一緒の時に起こると恥ずかしい気持ちが加わり、症状が治まりにくくなることもありますが、そんなときは『ホットフラッシュ』とか『更年期障害』であることを開き直って言ってしまうと気が楽になります。
それでも汗をかくと臭いが気になるものです。
下着はできるだけ通気性の良い素材にし、常に着替えの下着などを用意しておくと安心です。

更年期障害の症状はたくさんありますが、自律神経面ではホットフラッシュの他にも、腰や手足の冷え・動悸・息切れなど、また精神神経面では不眠・不安・イライラ・怒りっぽくなる・クヨクヨする・頭痛・めまいなどさまざまです。
そのほかにも、腰痛・肩こり・関節痛・倦怠感・疲れやすい・食欲不振などがありますが、年齢や症状から勝手に自己診断をせず、放っておくと悪化する場合があるため、必ず専門医に診てもらうことが大切です。

また、精神的にストレスが多い場合、とくに親の介護が必要となる・自分で老いを感じるようになった・夫の定年により二人でいることが負担に感じるなどのストレス要因が重なった場合に発症しやすいとも言われています。

ホットフラッシュは更年期障害の代表的な症状ですが、急に熱くなりジワジワと汗が出る・体の中が急にカーッと熱くなる・顔が真っ赤になる・熱っぽくなるなど、のぼせやほてりの状態になります。
そのほてった状態の時間も個人差があり30秒位の人もいれば、長い場合には10分から30分程続く場合もあるようです。
また一日に何回も起きる人もいれば、一週間に数回程度の症状が軽い人もいます。

制汗スプレーで無理やり汗を止めるのはやめよう

まずは専門医を受診することが第一です。
のぼせやほてりをできるだけ起こしにくくするために自分で意識して行うこととして、喫煙やアルコール・カフェインを控える・ストレスを溜めないようにする・肥満防止・辛いものを食べないなどがあります。
どれも症状を重くしないためにも必要なことです。
制汗スプレーで無理に汗を止めようと考える人もいますが、他にも対策として、通気性の良い服を着る・冷たい水を飲む・適度な運動や精神的にリラックスした状態を作ることや普段から体温管理をすることも大切です。

更年期障害の治療法には、一部の漢方を除き健康保険が適用される3つの方法があります。
『ホルモン補充療薬(HRT)』は、減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する療法で、保険適用となるため自己負担が少ない治療法です。
ホットフラッシュなどの血管運動系の症状を改善し、自律神経系の不調なども改善するものです。
『漢方による治療』は、HRTが使用できない場合や多くの症状を持つ場合に使われます。
そして『抗うつ薬・抗不安薬などによる治療』は、うつなどの精神神経症状が主立っている場合やHRTが効かない場合に使われています。
精神的な症状には、周囲の人の理解やカウンセラーによるカウンセリングなども効果があるとされています。

このような症状がいつ起こるかわからない状態は、とても不安でそれがストレスにもなってしまうことがあります。
どのような場合でも自分自身で少しでも症状を改善したい、対処したいと思うでしょう。
普段から体温管理や、外出の際には着替えの下着を持ち歩く、あるいは汗の臭いが気になるようであれば常に通気性の良い衣服を身に付けるなど、制汗スプレーで無理に汗を止めようとせず、できることだけでも準備しておくと安心です。