お腹を抱える女性たち

ストレスによる生理不順はピルで改善できる

生理周期は個人によって変わりますが、25~38日のサイクルで繰り返しています。
定期的に生理がくるのが一番ですが、精神的なストレスによりホルモンバランスが乱れると生理不順になってしまいます。
生理がこないことがストレスにつながることも珍しくありません。
そこで、ピルを活用してみましょう。

ピルは避妊のためのお薬だというのが一般的なイメージですが、排卵を抑えることができるので、生理周期をコントロールすることができます。
ホルモンの量を一定にして、生理期間は5日程度、出血の量も一般的になるので、重い月経痛に悩む人にも処方されるお薬です。
出血量が多くて貧血になってしまうという場合も、貧血の予防としてピルを使うことができます。
ピルが生理をコントロールできるのは、女性ホルモンが含まれているためです。

ピルを飲むと、血液中の女性ホルモンの量が上がります。
脳は、女性ホルモンの量が十分に分泌できているので、すでに排卵した状態だと判断し、それ以上の排卵は起こらなくなります。
排卵がなければ生理は起こりませんので、コントロールできるということです。
そのため、血液中の女性ホルモンの濃度を一定に保つ必要があるので、ピルは毎日決まった時間に飲む必要があります。

28日周期にするために、ピルは月経の開始から3週間連続で服用し、1週間休むというのが基本です。
最後の1週間の間に、飲むタイミングを忘れないようにするために、女性ホルモンが入っていない薬を飲む場合もあります。
ストレスによる生理不順は、ピルを飲むことで改善することが出来ます。
月経痛や出血量の多さなど、女性にとってつらい症状を改善する働きがあるので、避妊以外を目的としてピルを服用する女性は多くいます。

ドラッグストアなどでは販売されていない薬で、医師による処方が必要です。
ピルを飲むためには、病院へ行き、医師の診察を受ける必要があります。
初診の場合は、生理周期が分かるものを持って行くといいでしょう。

ピルは子宮体がんや卵巣がんの予防にもなる

ピルには、女性ならではの病気を予防する効果があります。
女性に多くみられるのが、卵巣がんや子宮体がんです。
これらのがんは、近年がんになる患者さんが増える傾向にあります。

戦前は、ひとりの女性が10人の子供を産むこともある時代でした。
妊娠中や授乳中は排卵が抑制されるので、一生の間に40回ほどしか生理がきませんでした。
しかし、近年は妊娠の回数も大幅に減り、一生の間に女性が経験する生理の回数は400回とも言われるようになりました。
その分、子宮内膜への負担が増え、子宮内膜症を招いたり、子宮内膜症からがんに移行することもあります。
卵巣がんは、海外では減少傾向にあります。

日本だけ増加しているのは、ピルを服用している女性の数が少ないためです。
ピルを飲むことで、生理をコントロールして、がんを予防するということが可能になりました。
妊娠や出産経験の少ない女性や、生理不順の女性はリスクが上昇することも知られています。

子宮内膜症は、子宮内膜が子宮ではない部位にできてしまう病気です。
ピルを飲んでいると排卵が抑えられ、子宮内膜症の進行を止める効果があります。
子宮筋腫も現代の女性に非常に多い病気です。
子宮の筋肉の一部にコブのようなものができるのが子宮筋腫で、ほとんどが良性のものですが、生理の出血が多くなるなどの症状が出ます。

ピルを飲むことで、筋腫が大きくなるスピードを抑えて、月経痛や生理出血もコントロールすることができます。
ピルは女性の病気を予防するだけでなく、治療にも使われています。
避妊のためのお薬というイメージですが、今では様々な目的のために使われています。
婦人科というのは入りにくいところかもしれませんが、女性の体を考えてくれる場所なので、安心して受診しましょう。