「恵比寿テキーラ一気死亡事故(事件?)」を報道しない大手マスコミに見える闇とは?【また上級国民?】
こんばんは、@kojisaitojpです。Twitterなどでは頻繁に見かけるのですが、新聞やテレビなどのマスコミが一切報道しない事件がSNS上で話題です。
光本勇介は恵比寿の38℃で、
女性に 750ml のテキーラを飲ませた。テキーラの度数は35%から55%。
よって、飲ませたテキーラには 262g〜412g のアルコールが含まれていた。女性の場合、アルコールの致死量は 200g 未満。
故にテキーラ一本を飲ませるという行為自体が
自殺させることを意味していた https://t.co/zYv1PqDOe0— ドスト・F・スキー (@stavlogin) December 10, 2020
どうやら恵比寿の会員制ラウンジ(要はキャバクラのようなお店)で男性客が女性キャストにテキーラの一気飲みをさせて、その結果女性が急性アルコール中毒で亡くなったという事件のようです。
いや、正確には警察が「事件性なし」と判断したようなので今のところ「事故」扱いですが。
そしてこの「テキーラ一気飲みをすれば10万円」と女性に持ちかけたのが、IT系企業の実業家(詳細は後述)だという情報がTwitterなどのSNSでこの数日の間に猛烈な勢いで拡散されています。
当の実業家が現場にいたことは週刊誌のインタビューで認めたようですが、今もテレビや新聞などのメディアには一切取り上げられないのが不可解な事件です。
いつもの旅行やホテル、電気自動車とは全然違う方向の内容ですが、気になったので記事にしてみます。
調べれば調べるほど「闇」が見えてきます。
目次
「テキーラ一気死亡事故(事件?)」の背景に「上級国民」の存在?
事件の概要は先ほども言ったように「恵比寿の会員制ラウンジ(要はキャバクラのようなお店)で男性客が女性キャストにテキーラの一気飲みをさせて、その結果女性が急性アルコール中毒で亡くなった」という話です。
ところがこの事件が「死因は喉の手術による誤嚥性肺炎」として処理されたことから不可解な話になります。要はお酒は関係なく本人が手術した喉のせいで死んだということになっているようです。
テキーラを一気させられたことによって急性アルコール中毒になったんじゃないの?と思いますよね。
冒頭に引用したツイートにあるように、致死量を超えるテキーラを飲んでいます。
状況的には「急性アルコール中毒に基づく誤嚥性肺炎による呼吸窮迫症候群」が死因と考えるのが自然ではないでしょうか。
要は吐いた酒が肺に入り呼吸不全を起こして死亡したということ。確かに女性が過去に喉の手術をしたことが原因にはなりますが、テキーラの一気飲みが引き金となっている点を見逃していないのか?と思ってしまいます。
となるとその「一気飲み」を強制した側に何らかの刑事罰が発生するんじゃないの?と思いますよね。
ところが警察では「事件性なし」と判断し、捜査を打ち切ったようです。
ここにこの事件の「闇」が見えてきます。
キーワードは「上級国民」です。
でも「上級国民」なので警察が忖度?
どうも光本氏の一族がいわゆる「上級国民」と呼ばれそうな地位にあることが話をややこしくしたようです。
柔道家の人から心配のDMをもらった。光本家めちゃくちゃ強そうじゃん。でも俺はやめないんだなこれが。
光本が被害者女性に公式に謝罪して、渋谷署に全てを話して、今後は飲み方を改めるって誓えばやめるよ。 pic.twitter.com/uu1SXXdlCL— Z李(Jet Li) (@Kiss0fthedrag0n) December 9, 2020
「また上級国民かよ」と思った方も多いでしょう。
そうです、昨年池袋で起きた「東池袋自動車暴走死傷事故」で元経済産業省の官僚が逮捕されなかったのと同じような臭いを感じますよね。
しかも警察では護身術として「柔道」を学ぶことが必須ですので、警察と柔道界には密接な繋がりがあります。
いや、それだけではなく、現時点では来年開催予定の東京オリンピックにも悪影響を及ぼす可能性もあることから、捜査には猛烈な圧力がかかったかもしれません。
この辺りの事情を「忖度」して警察が刑事事件として処理せず、ただの「事故」として終わらせた可能性が高いです。
「自分は特権階級だから何をやっても許される」と勘違いして、このような行為を都内のあらゆるキャバクラなどでやっていたのであれば腹立たしい話ですし、実際にそれを裏付けるような話が次から次へと出てきています。
仮に刑事事件として事件化できなかった場合でも。「民事訴訟」として損害賠償を請求して勝訴することは普通にありますので、娘を失った悲しみで辛いところでしょうが残されたご遺族には頑張って欲しいところです。
「事件」にならないように工夫の跡が見えるインタビュー
今回の事故(事件?)はSNS上で噂になったことで本人も出てきましたので、事実無根ではありません。
【速報】
女性急死のテキーラ事件 渦中の100億円「起業家」は「私が提案したわけではない」女性に飲酒を強要した”首謀者”としてSNSで批判を集めている #光本勇介 氏。そのとき、店では一体何が起きていたのか――本人が #デイリー新潮 の取材に答えた。https://t.co/Z4L6Bjurxl
— デイリー新潮 (@dailyshincho) December 10, 2020
まぁこの報道自体が光本氏に忖度した記事、というか「弁護士に言われた通りのシナリオを喋っているな」という印象を持ちましたが。
ちょっとでも法律に詳しい人間であれば、犯罪に関連しそうな要点をこれでもかこれでもかと回避するような言い方をした、ある意味優秀な答案だと感じます(笑)。
例えば「女性が自分から飲みたいと言ったから飲ませた。こっちからは提案してない」のようにこっちから強制してませんよ的な言い訳。
キャバクラのような空間で、サービスをする側である女性から「一気させて!」と客にお願いするシーンが想像できますか?
常識的に考えて逆ですよね。お金を払う立場である男性から「一気できたら10万円あげる」と誘ったと考えるのが自然です。もちろんどの程度の「強制」だったのかは事実関係が明らかではないので何とも言えませんが。
男性側から強制的に飲ませたとなれば「強要罪」や「傷害罪(死んでいるので傷害致死)」の構成要件に該当する可能性が出てきますので巧妙にかわしてます。
「ここを〜な感じに言えば傷害罪の構成要件に該当しませんから」「あそこは〜な感じに言えば強要罪には該当しませんから」のようなアドバイスを弁護士から受けたなとすぐわかるようなインタビューです。
やはり「上級国民」とやらにふさわしく、優秀な弁護士がスタンバイしているようです。
もちろん「嫌味」で言ってます(笑)。
私の中では「スタートアップ界隈www」です
ちょっと余談になりますが、個人的にはこういう経営者とその取り巻き(スタートアップ界隈などど言われたりします)は私の嫌いな人種です。
スタートアップ界隈のやつらが初めて先輩にラウンジに連れていかれた時にテキーラチャレンジお持ち帰りを見ると、それを常識だと思ってしまうのかな。でそいつが成功した時にその飲み方を後輩に教える。そうやって連鎖しているのかもしれない。
— Z李(Jet Li) (@Kiss0fthedrag0n) December 11, 2020
以前の記事で「意識高い系」を揶揄したことがありますが、私も起業したいと思っている人間なので、パトロンとなるような経営者にスタートアップつまり起業志望の若者が取り巻きのようにくっついて行動している集団に遭遇したことはありますが、一言でいうと「キモい」です。
「起業したいのに仲間作って群れてるんじゃねぇよ」と思ったりもします。以前の記事でも述べたことがありますが、会社の中のパワハラ上司と上司に媚びへつらう部下のような関係になっていて「そういうの嫌だから起業したいんじゃないの?」と嫌味の一つも言いたくなるような集団です。
まぁこういう経営者にくっついて歩いていると、自分じゃいけないような高級キャバクラなどに連れて行ってもらって女の子にチヤホヤしてもらえるので、自分も偉くなったような気になれるのでしょうが。
なんて私のように言ってると資本家に嫌われて出資してもらえないのですが(笑)。
考えられる罪状は?
さて、話をテキーラ事件に戻します。
ネット上では「殺人罪だ」などと過激な言い方をする人が多いですが、先に結論を言うとこの事件の場合殺人事件として立証することは残念ながら不可能だと思います。
今回の件は事故ではなく事件だ、「上級国民」だから検挙しないのでは警察も信頼をなくすと考える私でも「強要罪」「傷害致死罪」「過失致死罪」辺りがせいぜいかなと思います。
「殺人罪」にするには「故意」の立証が必要です。「未必の故意(死ぬかもしれないけどまぁいいや的な意識)」という言葉もありますが、どちらにしろ「殺す目的で一気飲みをさせた」という立証が必要になりますので、かなり困難です。
キャバクラでも飲み会でも殺す目的で飲み会を開催したという証明はかなり困難です、というか不可能に近いです。
あり得るとすれば「強要罪」か「傷害致死罪」でしょう。
「強要罪(刑法223条)」であれば暴行・脅迫により義務のない行為をさせることにより成立しますので、「飲酒を強要された」という時点で成立です。
自分でお酒を飲んでいても、犯人の行為によって飲ませた(要は圧力をかけたとか)のであれば、犯人の行為としてみなすという裁判例(東京高裁平成21年11月18日)がありますので、「傷害罪(刑法204条)」に該当し、傷害の結果死んでいれば「傷害致死罪(刑法205条)」が適用されます。
東京高裁平成21年11月18日の事件はホストクラブでホストが客に一気飲みを強要されて死んだという事例ですが、これが「傷害致死罪」として認定されているので今回のケースも「傷害致死罪」に問われる可能性は十分あります。
(繰り返しですがこれが成立するかは事実関係が証明されていないので現時点では不明です)
もちろん女性が自由に飲むことを止められる環境であったのであれば「強要罪」「傷害致死罪」には該当しませんが、飲みの席で客とキャストという関係、いわばサービス業で接客する立場の女性が客に「飲め飲め」と言われて自由に拒否できるでしょうか?
飲まないとその客の席から外され、自分の稼ぎにも影響するので拒否しにくい環境なのはナイトワークというお仕事の性質上容易に想像できます。
飲むように恫喝したり、飲まなければ不利益を課すかのように仕向けるように、社会的に許容される限度を超えた態様・量を超えた飲酒の強要があった場合が強要罪で、その結果、意識喪失や急性アルコール中毒にさせたような場合は傷害罪あるいは過失傷害罪、さらに死亡に至らせた場合は傷害致死罪、過失致死罪になります。
なお、傷害致死罪は3年以上20年以下と相当重い罪であるうえに、裁判員裁判の対象事件ですので、世の中で話題になったような事件であれば重罪となる可能性が上がります。
「ゲームだった」「本人から志願した」という光本氏の言い分が仮に正しかったとしても、場の雰囲気的に拒否できない、拒否すると女性が不利な立場に置かれるような状況であれば、たとえ自主的にやったものであっても「強要」があったと認定される可能性はあります。
という可能性がある事件で、警察による慎重な捜査が必要であった事件であるにもかかわらず、ほんの数日で「事件性なし」として捜査を打ち切るとなれば、警察に何らかの圧力がかかったのでは?と推測できてしまいます。
そして光本氏の背後にいわゆる「上級国民」が控えているという事実を踏まえて考えると、何らかの圧力が警察にかかったのか、それとも警察側が圧力がかかることを察知して(忖度)捜査を止めた可能性が出てきます。
基本的に疑うのが仕事である警察において、少しでも「刑事事件」の可能性があるものの捜査をあっさり打ち切るということは通常ありません。もちろん何ヶ月か捜査して最終的に「事件性なし」という判断に至ることはありますが、こんな短期間で終わることはないです。
権力者にはひたすら弱いマスコミ
こじつけのように感じるかもしれませんが、この話のここまでの展開は、最近話題にしていた車の話と構造は一緒です。
車の場合は以前も書いたように、トヨタなどの大手の自動車メーカーへの忖度で世界の流れが「電気自動車一択」になっているという、日本の車メーカーには非常に不利な状況を伝えないという話でしたが、構造はこの事件と一緒です。
この背景には「マスコミ=大手自動車メーカーから多額の広告料をもらっているので悪く書けない」「自動車評論家=発売前の試乗など世間に公表する前の情報を車メーカーからもらえる立場なので悪く書きにくい」という「忖度」のような状況があるのは、以前の記事で書いた通りです。
今回のテキーラ一気飲み死亡事件の場合は、「親が柔道連盟の偉い人だから警察が忖度して事件にしなかった」「マスコミも柔道連盟やオリンピックにも絡む話だから報道したくない」と警察もマスコミもいわゆる「上級国民」に忖度している構図です。
どちらかというと「東池袋自動車暴走死傷事故」で元官僚が逮捕されなかったいわゆる「上級国民」の話に近いです。でも池袋の事件は交通事故の報道は一応されてましたよね。
マスコミで報道されてないという、ある意味池袋の交通事故よりも悪質な臭いがします。
私のブログでは以前から「メディアリテラシー」という言葉を使って「「情報を発信する側がどのような意図で情報を加工し、どのような手法で発信しているか」を把握した上で、情報を受け取る能力が必要だということを言っています。
「どんな情報にも語り手、それがマスコミだろうがインフルエンサーだろうがある価値観のもとに加工して発信する情報であることを理解して情報に接しよう」ということです。
今回のケースではそもそも新聞やテレビが報道すらしないのでそれ以前の話ですが、「なぜ報道しない(できないのか?)」を考えることは重要なことだと思います。
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